「深夜の音楽会」
〜Yomi-kyo Orchestra House〜

♪日 時  2005年 4月27日(水)深夜2:08〜3:08
♪出 演 
指 揮 *広上淳一
演 出 *高島 勲
セリム *勝部演之
コンスタンツェ *中嶋彰子
ブロンデ *見角悠代
ベルモンテ *小林大作
ぺドリロ *高野二郎
オスミン *若林 勉
合 唱 *二期会合唱団
管弦楽 *読売日本交響楽団
司会 *広上淳一/河本香織(日本テレビアナウンサー)

♪曲 目
モーツァルト
オペラ〈後宮よりの逃走〉(前編)

♪収 録


2004年 11月 21日 日生劇場にて収録





♪今夜の見どころ…

4月を迎え「深夜の音楽会」もリニューアルしました。
番組のご案内役は昨年から引き続きアナウンサーの河本香織、そして新たに、指揮者の広上淳一さんを「ナヴィゲーター」にお迎えしてお送りして参ります。
―クラシック音楽のファンを増やしたい、音楽の素晴らしさを、肩肘を張らずに、分かりやすくお話していきたい―というお考えの広上さん、指揮者としてではなく、あくまでも音楽をこよなく愛する人間の立場から、解説ではなくナヴィゲート。たくさんのお話が聞けそうですので、どうぞお楽しみに。

さて、ナヴィゲーター広上淳一が登場する記念すべき第一回目は、自身が指揮をした2004年の日生オペラ公演、モーツァルト作曲「後宮よりの逃走」から前編をお届けいたします。
年間を通して数々のオペラ公演が目白押しの現在の日本、モーツァルトでは「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「魔笛」などの公演が毎シーズン見られますが、「後宮よりの逃走」はあまり見かけません。このオペラが「ジングシュピール」の形をとっていて芝居の部分が長いこと、そのうえアリアが長く歌手への負担が大きい事などがその主たる理由に挙げられるそうです。今回のプロダクションでは広上さんもオーディションから立ち会って選んだ、フレッシュな顔ぶれの歌手たちが歌に芝居に大活躍しています。「歌わない重要人物=セリム」を演じる存在感抜群の勝部演之さんにもご注目ください。そのほかにも聴き手のことを考えた様々な工夫がなされたこのプロダクションの魅力など、詳しく広上さんがお話しますのでお楽しみに。







♪演奏者の略歴(日生劇場上演プログラムによる)

広上淳一 (指揮者)

58年東京生まれ。東京音大指揮科に学ぶ。84年、26歳の時に「第1回キリル・コンドラシン国際青年指揮者コンクール」に優勝。その審査員の1人だったアシュケナージは広上を特に高く評価し、翌年ピアニストとしてN響と協演した際には彼を指揮者に指名(広上のN響初協演)した。

86年以降、フランス国立管やベルリン放送響、コンセルトヘボウ管、モントリオール響、イスラエル・フィル、ロンドン響、ウィーン響などメジャーなオーケストラへ客演。91〜95年にはノールショピング響(スウェーデン)の、98〜2000年にリンブルク響(オランダ)の各首席指揮者を歴任、このうち前者とは94年に「来日」公演を実現している。この間、88年に日本フィル定期でマーラーの《交響曲第6番》を指揮し成功を収め、91〜2000年にはその正指揮者をつとめて、96年の欧州演奏旅行を指揮したほか、R.シュトラウスの《英雄の生涯》やハイドンの交響曲など、多くの瑞々しく壮大な快演を残した。オペラ指揮の分野でも89、90年のシドニー歌劇場におけるヴェルディの《仮面舞踏会》や《リゴレット》が高く評価されたのをはじめ、最近では2003年1月の藤原歌劇団公演《椿姫》につづき2004年6月、関西二期会公演《フィガロの結婚》が大きな話題を呼んだ。




高島 勲 (演出)

52年長野県生まれ。駒沢大学経済学部を卒業後79年渡独、ミュンヘン大学を経て、ウィーン大学演劇学科卒業。その間、ミュンへン、バイロイト、ウィーン、ザルツブルク等の歌劇場で照明スタッフ、舞台監督、演出助手等として研鑽を積む。

A.エヴァーディング、M.ハンペ、W.ヘルツォーク、H.ミュラー、鈴木啓介、江守徹、市川猿之助、蜷川幸雄、浅利慶太諸氏のアシスタントを務める。五島記念文化財団第二回オペラ新人賞、ローム音楽財団の助成を得てヨーロッパ各地で研修。94年、日生劇場「魔弾の射手」によりオペラ演出デビュー。以降NHK交響楽団シャルル・デュトワ音楽監督就任記念コンサート「火刑台のジャンヌ・ダルク」、「囚われ人/レクイエム」、埼玉芸術劇場「トゥーランドット」、02年読売日本交響楽団創立40周年記念「パルジファル」、03年愛知県芸術劇場開場10周年記念公演「仮面舞踏会」などを演出した。また、東京シティ・フィル、オーケストラル・オペラシリーズ「リング」では、舞台とオーケストラが共存する新たな演出空間を創造した。新国立劇場海外調査員、専門嘱託を経て、現在日生劇場評議員、同シニア・アドヴァイザー、彩の国さいたま芸術劇場参与、東京芸術大学(演奏芸術センター)非常勤講師。





♪キャスト

勝部演之 (太守セリム)

38年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、俳優座附属俳優養成所、劇団NLTを経て、三島由紀夫主宰の浪漫劇場結成に参加。解散後、78年より演劇集団円に所属。以後、心に訴えかける説得力のある演技で、舞台、テレビ、映画、アテレコ等幅広い分野で活躍している。

舞台作品に「リュイブラス」「鹿鳴館」「我が友ヒットラー」「サロメ」「ベケット」「リトル・ウイミン」「ブリタニキュス」「12人の怒れる男たち」「実朝出帆」「リア王」「リチャード3世」「テンペスト」「叔母との旅」「シラノ・ド・ベルジュラック」「オナー」等多数。
また映画では「日本の一番長い日」(東宝)、「その男、凶暴につき」(松竹富士)、「金融腐食列島・呪縛」(東映)、「溺れる魚」(東映)、テレビでは「三姉妹」(NHK)、「事件」(NHK),「わが町シリーズ」(NTV)、「未成年」(TBS)、「ピュア」(CX)等多くの作品に出演している。




中嶋彰子 (コンスタンツェ)

北海道出身。シドニーで音楽教育を受け、90年全豪オペラ・コンクール優勝。同年、シドニーとメルボルンでクリストファー・ホグウッドの指揮のもと「皇帝ティートの慈悲」でデビュー。92年ナポリのサン・カルロ劇場「ラ・ボエーム」ムゼッタでヨーロッパ・デビュー。

同年インスブルックの国際バロック音楽祭でヘンデル「アルチーナ」を歌い、ヨーロッパ放送連合より最優秀新人賞を受賞。その後インスブルック・チロル歌劇場、ドイツのダルムシュタット・オペラと専属契約。ベルカント・オペラから現代物まで幅広いレパートリーの主役で活躍。また、欧州各地の歌劇場、管弦楽団へ客演、96年はシドニーで映画監督バス・ラーマン演出「ラ・ボエーム」の魅惑的なムゼッタで注目を集め、99年「ルチア」は各方面より絶賛される。99年よりウィーン・フォルクスオーパーの専属歌手として「ロシア皇太子」「椿姫」「ドン・パスクワ―レ」などの卓越した歌唱と演技力、自由で華やかな存在感で圧倒的な支持を得ている。近年、フォルクスオーパー「イタリアのトルコ人」「ベニスの一夜」、新国立劇場「フィガロの結婚」などが称賛され、今日最も注目されるソプラノ歌手の一人。




見角悠代 (ブロンデ)

茨城県立牛久栄進高等学校卒業。東京音楽大学音楽学部声楽科声楽演奏家コース卒業。同大学院音楽研究科声楽専攻独唱領域を首席で修了。01年茨城県芸術祭県民コンサートにおいて奨励賞を受賞。

02年東京音楽大学大学院オペラ公演「ドン・ジョヴァンニ」(文京シビックホール)にゼルリーナ役で出演。03年「茨城の名手・名歌手たち」コンサートに出演。03年「川崎ひろば大賞」奨励賞受賞。03年第57回全日本学生音楽コンクール東京大会第3位。03年読売日響ストラヴィンスキー「ナイチンゲール」に合唱ソプラノ・ソロで出演。04年日生劇場音楽ドラマ「シューベルト」にテレーゼ役で出演。これまでに原田茂生、浅田啓子、篠崎義昭、市川倫子の諸氏に師事。




小林大作 (ベルモンテ)

東京芸術大学卒業、同大学院修士課程修了。文化庁オペラ研修所第11期修了。文化庁派遣在外研修員として1年間イタリアにて研鑽を積む。01年ターラント(イタリア)で行われたローランド・ニコロージ国際声楽コンクールにおいて特別奨励賞を受賞。

92年「ドン・ジョヴァンニ」のドン・オッターヴィオ役でオペラ・デビューを果たして以来、「コシ・ファン・トゥッテ」のフェランド、「愛の妙薬」のネモリーノ、「椿姫」のアルフレード、「リゴレット」のマントヴァ公爵、「ホフマン物語」のナタナエル等を演じ、その高い音楽性、スタイリッシュな演技は常に高く評価され、次代を担うテノールとして将来を期待されている。02年10月には二期会ニューウェーブ公演でモンテヴェルディの「ポッペアの戴冠」ネローネ役を熱演し、好評を博した。また、ヘンデル「メサイア」、モーツァルト「レクイエム」、ベートーヴェン「第九」、シューベルト「ミサ曲」、メンデルスゾーン「讃歌」「聖パウロ」等のソリストとしても常に安定した実力を示し、好評を博している。東京学芸大学専任講師。日本声楽アカデミー会員。二期会会員。




高野二郎 (ぺドリロ)

幼少時より相撲、柔道等の武道修行に励み、初代貴ノ花に憧れ二子山部屋入門を目指す傍ら作曲・フルート・ドラムス等の音楽教育を受ける。またその頃同時にウルトラセブンに強い影響を受け、地球防衛軍入隊を夢見るも防衛軍が存在しない事に気づき断念。

その後、毎週通った上野動物園に憧れ、飼育係を目指し農学部を受験するが数学力に致命的欠陥があり不合格。その後は好きな音楽の道に戻り、ピアノ調律専門学校を経て念願の上野に通うことになったが動物園ではなく隣の大学に「7年間」であった。
卒業後は女子高教師を経て歌手として様々なジャンルの演奏会、舞台テレビ等で活躍。現在に至る。今後は、本田美奈子氏とのジョイントコンサート、レ・ミゼラブル・イン・コンサート、歌劇「ルル」(新国立劇場)、「魔笛」「さまよえるオランダ人」(共に二期会)等に出演が決まっている今後も多ジャンルに渡り活動予定。二期会会員。




若林 勉 (オスミン)

国立音楽大学卒業。東京芸術大学大学院修了。二期会オペラスタジオ修了(最優秀賞及び川崎靜子賞受賞)。五島記念文化賞オペラ新人賞、第67回日本音楽コンクール第1位(木下賞)。第34回日伊声楽コンコルソ第3位。第9回奏楽堂日本歌曲コンクール第2位。

98年よりミラノを拠点にイタリアオペラ・モーツァルトのオペラ研鑽を積む。第4回オルヴィエート国際声楽コンクール第1位、第11回F.チレア国際声楽コンクール第2位(1位なし)、第5回U.ジョルダーノ国際声楽コンクール第2位。在伊中様々なコンサートやオペラに出演し02年2月帰国。03年2−3月にかけてウィーンにてオラトリオ・ドイツオペラの研鑽を積む。新国立劇場・二期会共催「リゴレット」スパラフチーレ、「ナクソス島のアリアドネ」、新国立劇場「ランメルモールのルチア」ライモンド、「トゥーランドット」ティムール、二期会「ファルスタッフ」


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