「深夜の音楽会」
〜Yomi-kyo Orchestra House〜

♪日 時  2006年 8月9日(水)深夜1:44〜2:44
♪出 演 
指 揮 *藤岡幸夫
ピ ア ノ *若林 顕
ヴァイオリン *藤原浜雄
チ ェ ロ *毛利伯郎
管弦楽 *読売日本交響楽団

司会 *山下美穂子/奥田佳道
(日本テレビアナウンサー)


♪曲 目
ショスタコーヴィチ
室内交響曲 作品110a(バルシャイ編 弦楽合奏版)から
V.Largo

ベートーヴェン
ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲 ハ長調
I.Allegro
II.Largo
III.Rondo alla polacca

♪収 録


2006年 4月 4日 文京シビックホール にて収録





♪今夜の見どころ…

贅沢三昧の今月の「深夜の音楽会」!

日本を代表する3人のヴィルトーゾをお迎えして、ベートーヴェン「ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲」をお届けします。

ソリストを務めるのは・・・・
エリザベート王妃国際コンクール第2位受賞後、ソロ・室内楽と世界中で様々な活躍を見せるピアニスト・若林顕さん。すでに読響とは数多くの共演をし、その度に素晴らしい音楽を奏でていらっしゃいます。
ヴァイオリンは、読響ソロコンサートマスターとしておなじみの藤原浜雄さん。パガニーニ国際コンクールをはじめとする世界各地のコンクール入賞歴を持ち、ニューヨークを拠点に技巧派ヴァイオリニストとして名を馳せたわが国屈指の名手です。
そして、読響ソロチェリストである毛利伯郎さんが、超難度のチェロ独奏を聞かせてくれます。やはり国際コンクールでの入賞・アメリカでの活躍といった経歴を持ち、今や日本のオーケストラ界になくてはならない人気実力共に最高のチェリストです。

このお3人が、なかなか聴く機会のないトリプルコンチェルトに挑みます。

オーケストラとの練習に先駆け、3人だけのリハーサル。
指揮者の藤岡幸夫さんも立ち会い、まるで室内楽のように互いの音楽をぶつけ合いながら曲を纏め上げていくリハーサルが進められました。そこで聴いたのは、まさに極上のベートーヴェン。熱のこもった演奏が、そこに居合わせた藤岡さんと3人のスタッフの耳だけに突き刺さってきます。早くも名演の予感。

そして迎えた読響との合わせ・・・・。
普段はメンバーとして演奏されている藤原さん・毛利さんに、すでに互いを知り尽くしている若林さん。オーケストラの皆さんはその音楽の流れを瞬時に掴み取り、さらにゴージャスなサウンドで曲を作り上げていきます。
時に独奏。時に室内楽。時に協奏曲。

その表情を次々に変えていきながら進んでいくトリプルコンチェルト。
もちろん本番での演奏は素晴らしいものとなりました。
観客ばかりか、オーケストラまでもがため息をつくような3人のソリストの妙技と、息の合った読響との饗宴・・・・本番の前の楽しい裏話と共に、ごゆっくりお楽しみください!
さらにそれに先駆けて、指揮者・藤岡幸夫さんが特に力を入れているというショスタコーヴィチ「室内交響曲」の一部もお聴きいただきます。
本番前にはこの曲の持つ世界観を音楽ジャーナリストの奥田佳道さんと対談。ショスタコーヴィチの抱いた芸術への思いを藤岡さんが熱い言葉で語り、まさにその世界観を読響が誇る弦楽器群が音楽として聴かせてくれます。





♪演奏者の略歴

藤岡幸夫 (指揮者)

1962年東京生まれ。幼少よりピアノ、チェロを学ぶ。指揮法を故渡邉暁雄、小林研一郎、松尾葉子に師事。サー・ゲオルグ・ショルティのアシスタントを務める。慶応義塾大学文学部卒。英国王立ノーザン音楽大学指揮科卒。

日本フィル指揮研究員を経て90年に渡英。92年マンチェスターにて最も才能ある若手指揮者に贈られる「サー・チャールズ・グローヴス記念奨学賞」を日本人にもかかわらず特例で受賞。同年ルトスワフスキ・フェスティバルにて作曲者の前で「管弦楽のための協奏曲」を指揮、英ガーディアン紙に「計りしれなく将来を約束された指揮者」と絶賛される。93年BBCフィルハーモニックの定期演奏会に出演、「タイムズ」紙などで高く評価され94年に同オーケストラの副指揮者に就任。94年にロンドンの夏恒例の名物「プロムス」に同オケを振ってデビュー、大成功を収める。以後ロイヤルフィル、ロイヤル・リヴァプール・フィル、ボーンマス響、ハレ管、トゥルーズ歌劇場管、ノルウェー放送響、メルボルン響、アルスター管、ゲーブル響(スウェーデン)、スウェーデン室内管、クィーンズランド管、国立ニュージーランド響等に客演。2006年のシーズンはスペイン国立オヴィエド歌劇場にて新演出によるブリテン「ねじの回転」でスペイン・オペラにデビュー予定。95年より2000年までマンチェスター室内管弦楽団首席指揮者。95年に日本フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会で日本デビュー、同年に指揮者に就任、2003年2月まで務める。2000年より関西フィルハーモニー管弦楽団正指揮者に就任、「Meet the classic」 や 「ザッヒャーの遺産」シリーズなど斬新な企画で新風を巻き起こしている。英シャンドスと契約、これまでにBBCフィルとCDを7枚リリース。2002年度渡邉暁雄音楽基金音楽賞受賞。
オフィシャル・ホームページhttp://www.sachio-fujioka.net




若林 顕 (ピアノ)

ベートーヴェンやブラームスなどの正統的なレパートリーにおける奥深いアプローチに定評があり、近年、ラフマニノフなどでの濃いロマンティシズム溢れる劇的な表現力も高く評価されている。若林顕は、限りない可能性を持つ大型ピアニストとして、今、最も注目を集めているピアニストの一人である。

2002年10月カーネギーホール/ワイル・リサイタル・ホールにリサイタル・デビューを果たし、好評を博す。同年2月にはトロントにてMusic Toronto Chamber Music Series、2004年1月にはフランスにてナント音楽祭に出演、2003年4月にはシカゴのマイラへス=リサイタル・シリーズにて大成功を収め、2004年6月に同シリーズに再び招かれ、また、2005年5月にはマンチェスターの「ノーザン・カレッジ・オブ・ミュージック」にてマスタークラスを行うなど、国際的な活躍の場を広げている。
東京芸術大学を経て、ザルツブルク・モーツァルテウムおよびベルリン芸術大学院卒業。田村宏、ハンス・ライグラフの各氏に師事。1982年第51回日本音楽コンクールピアノ部門第2位。
留学中の85年、第37回ブゾーニ国際ピアノコンクール第2位入賞。さらに87年には、弱冠22歳でエリザベート王妃国際コンクール第2位受賞の壮挙を果たし、一躍脚光を浴びる。日本のみならず世界各地でのリサイタルの他、NHK交響楽団、スコティッシュ・チェンバー・オーケストラ、パドゥルー管弦楽団、リンブルク交響楽団、エーテボリ交響楽団、ノールショピング交響楽団、ロシアナショナル管弦楽団等とも共演を重ね、その確実な技巧と音楽に対する真摯な姿勢は、国内外の指揮者、オーケストラからの信頼も厚い。
クラリネットのカール・ライスター、オーボエのフランソワ・ルルー、ホルンのラデク・バボラク、チェロのスティーヴン・イッサーリス、ウィーン八重奏団等との共演など、室内楽にも定評がある。2005年1、3月には「ショパンとラフマニノフの世界」と題したリサイタル・シリーズをトッパンホールにて行い、「…音楽へのイマジネーションの豊かさと、男性的な圧倒的なパワーをも示して、まさに充実のコンサートであった」など、多くの好評を得た。また、同年12月には、ベートーヴェン全曲演奏会(ピアノ独奏版)に挑み、「第九の魅力をピアノ1台で解き明かしてみせた」と高い評価を得た。
録音では現在ライブノーツ・レーベルより、『ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ』『ラフマニノフ・リサイタル ライブ・イン・紀尾井ホール』『ストラヴィンスキーのぺトルーシュカより3章』などがリリースされており、今後も意欲的な制作に取り組んでいく予定。
絶えず音楽の本質に正面から向き合い、その詩情溢れるダイナミックな表現力で、将来がますます嘱望されている。
92年出光音楽賞、98年モービル音楽賞奨励賞、2004年ホテルオークラ賞受賞。



藤原浜雄 (ヴァイオリン)

1947年神奈川県鎌倉市生まれ。
3歳より旧東京音楽学校出身の母にヴァイオリンの手ほどきを受ける。その後、桐朋学園音楽科にて鷲見三郎、江藤俊哉、海野義雄、斎藤秀雄の諸氏に、アメリカのジュリアード音楽院にてジョーゼフ・フックス氏に師事。また、桐朋学園在学中、指揮を斎藤秀雄及び秋山和慶の両氏に師事。

全日本学生音楽コンクール、NHK・毎日新聞社共催の日本音楽コンクール、各第1位優勝。68年イタリアのパガニーニ国際ヴァイオリンコンクール第2位、71年ベルギーのエリザベート王妃国際音楽コンクール第3位銀賞(いずれも当時の日本人としてはそれまでの最高位)を受賞。
ジュリアード音楽院留学以来20年以上に渡りアメリカ合衆国に居を構え、ソロ・室内楽その他の多方面において活躍。中でも、71年昭和天皇・皇后両陛下ご訪欧の際のベルギー政府主催歓迎演奏会にての御前演奏、72年米国ロチェスター・フィルハーモニー定期演奏会で20世紀屈指の名ヴァイオリニスト、ナタン・ミルシュタインの代役としてアメリカでのオーケストラ・デビュー等は特筆に値する。
92年11月より、読売日本交響楽団の首席ソロ・コンサートマスターに就任。また、93年4月以降、それまでのジュリアード音楽院、マンハッタン音楽院、ミシガン大学音楽学部教授などの経験を活かし、桐朋学園大学院大学教授、東京音楽大学客員教授として後進の指導にも当たっている。



毛利 伯郎 (チェロ)

10歳よりチェロを始める。上原与四郎、桐朋学園、ジュリアード音楽院で青木十良、ハービー・シャピロ両氏に師事。室内楽をロバート・マン、サミュエル・ローズ、フィリックス・ガリミア各氏に師事。

ジュリアード在学中よりニューヨークを中心に演奏活動を開始。1977年チリで行われた国際チェロコンクールで銀賞、その後各地のオーケストラと共演。ワシントンD.C.、ケネディーセンターのシアター・チェンバープレイヤーズのメンバーとして、またシークリフ・チェンバー・プレイヤーズ、カンティレナ・ピアノ・カルテットなど数多くのメンバーとしてコンサート、レコーディングなど多彩な活動の傍ら、アメリカ、ヨーロッパ各地の音楽祭に数多く出演。ニューヨーク、フィラデルフィア、インディアナの各地で後進の指導にも当たる。85年帰国し、読売日本交響楽団ソロ・チェリストに就任。東京ピアノ・トリオ、桐五重奏団、ATMアンサンブル、水戸カルテット、ナーダ、その他多くのメンバーとして活動。現在桐朋学園教授。


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