2010年 8月4日 水曜日放送 - 話題先取り!情報誌早読みチェック最新葬送事情ここ最近、映画「おくりびと」の影響などで、人生最後のイベント「お葬式」に関する本、雑誌が多く発売している。


そこで…
今週1冊目は、「宝島」。注目特集は「『いまどきの葬式!』死者年間110万人、1兆5,000億円市場の現場を徹底ルポ」。


今、日本の『葬儀スタイル』にある変化が起きている。街で葬式について聞いてみると…


20代女性「お墓と自分の好きな場所何か所かにまいてほしい」
70代女性「私、海に投げてほしいわ。海大好きだから」
とお墓にこだわらない方が多い。
粉末化した遺骨を海や山に撒く『散骨』に、遺骨を埋め、樹木を墓標にする『樹木葬』

※『散骨』写真提供:やすらぎ庵
先祖代々のお墓に入る習慣から、自然志向の葬送へ。人生最後の『葬送』が多様化している。


40代女性「別にお墓でなくてもいいですね」
70代男性「現代にあった葬式でいいんでないですかね」
そもそも、日本でこのような『葬送』が知られ始めたのは1992年公開の『マディソン郡の橋』からだともいわれている。
ラストシーンで、主人公の死後、遺族が2人の思い出の地に遺骨を撒く…。
そして現在では『散骨』を専門にする業者も。


こちら「やすらか庵」は僧侶自ら船舶を操船し、読経のあと、粉末化した遺骨を海に流す『海洋散骨』のサービスを行なっている。
さらに、東京・町田市にある『いずみ浄苑』では樹木葬といわれる新スタイルの墓地がある。企画したのは東洋大学教授でNPO法人を主催する井上さん。


井上さん「今までは多くの場合、墓石がシンボルでしたけど、私達のは『桜葬』。シンボルは桜なんです」


なんと、桜を墓標とした樹木葬墓地、その名も『桜葬』。直径15cm、深さ50smの穴の中に、骨壷ではなく遺骨を直接埋葬する。


およそ136平方メートルの芝生に用意した250の区画は全て契約済み。埋葬された区画がすぐ分かるように名前の彫られたプレートが置かれている。


井上さん「区画はちゃんと個別で使用権を得ていくんですけど、隣同士くっついて大きなお墓を作っていくと住宅でいう様なマンションタイプになっているんですね」


その気になるお値段は40万円。普通のお墓で数百万かかると言われているので、この値段は格安。家族による管理も、管理費も必要なし。春には桜が咲く中、合同慰霊祭が行なわれる。


井上さん「やっぱり私達の一生の間で、桜が色んな記念の日を見てきてると思うんですよね。入学式だとか入社式だとか。そういう桜の思いという、それはとても日本人には強いかなと」
さらに現在は、森の地形を活かし、1人用から最大10人まで入れる家族用、ペットと一緒にはいることができる区画まで様々な樹木葬墓地を企画。その人気の理由は、『日本の核家族化』にあると井上さんは言う。
井上さん「今までは家族というものが代々続いていくと言う意識があったと思うんですが、子どもたちも親とは別に色んな地域に暮らすようになると、なかなか一箇所の作ったお墓を代々守っていくという家族の永遠性みたいなものにリアリティがなくなって。ですから今の家族に見合ったような葬送というものが、今とても求められているように思います」


このような多様化する葬送スタイルは海外でも起こっている。
中国・上海は『海洋散骨』。極度の墓不足のため、なんと市が『散骨』を呼びかけている。

※写真提供:井上治代
続いてイギリス。バラやサルビアが咲く花壇に見えるが、実はそばには遺骨が埋葬。イングリッシュ・ガーデンさながらの墓地に

※写真提供:井上治代
そしてアメリカ一見おしゃれなベンチに見えるが、実はこれもお墓。しかも『どうぞ休んでください』と言うメッセージまでが。

※写真提供:井上治代
そして日本にも超ユニークな『葬儀』が登場。
栃木県にある会社に行ってみると、中では風船作りに精出す社員たち。


「主に結婚式の披露宴会場をバルーンで飾る。それが本業です」と語るのはバルーン工房の小野寺義博代表取締役。


そう、こちらはアドバルーンを手がける会社。その道35年の小野寺さんは葬儀業界に革命を起こす新たな散骨方法を開発したと言う。それが…
小野寺さん「バルーン宇宙葬!」

使うのは、自然に還りやすい100%天然ゴムの大型アドバルーン。これに粉末化した遺骨を入れ、大空に打ち上げるのだ。


直径2,5mのバルーンは30キロ上空まで上がり、成層圏に突入。急激に気圧が下がり2倍、3倍と膨れ上がったバルーンは粉々に破裂。遺骨は偏西風に乗り飛散、やがて自然に還るという。



衛生面や法律面、様々な問題が立ちはだかる『散骨』。小野寺さんは法務省、環境省、厚生労働省の自ら出向き、全ての省から許可を得、現在50件以上もの予約が入っていると言う。


小野寺さん「バルーン宇宙葬やりたいというかたがですね、けっこう明るい感じの雰囲気の方が多いんですよね。もう楽しんで、明るく送ってやろうということで。やっぱり宇宙と言う事で連鎖するんでしょうね」


基本価格は18万8,000円。来月、亡くなったご主人をバルーン宇宙葬で見送る予定というこちらの方は…


「一応好きだったからね。山が好き、宇宙が好き。人間魂になったら、土の中にいるよりも宇宙に行きたいですよね」
こちら、『婦人画報』最新号にも、こんな特集が組まれている。「美しき『葬』『祭』大全」。こちらも葬儀特集が組まれている。


中身を見ると「自分好みに誂える骨壷」。骨壷とは思えない、鮮やかなピンクの花柄が美しいこの骨壷。これは、ある有名女優の方が亡くなった時のために作られたもの。その方の名は黒柳徹子さん。

人間亡くなったらおしまいなので、残るもの物だけは自分好みにしたいと重い自ら製作。しまっておくのはもったいないから、現在はキャンディーを入れてインテリアとして使っているそうだ。
そして、今の時代に合う喪服のおしゃれな着こなし方など、役に立つ情報も掲載されている。

