2010年 8月11日 水曜日放送 - 話題先取り!情報誌早読みチェックあなたの知らない富士山の魅力!

1冊目『Pen 8月15日号』(阪急コミュニケーションズ)

今週1冊目は、人気のカルチャー雑誌「Pen」の最新号。注目特集は「あなたの知らない、富士山へ行こう」

富士山の歴史や、貴重な写真、富士山トリビア、登山ガイドなど古来より人々を魅了してきた富士山の魅力をあますところなく伝えている。

そして、ここ最近の登山ブームから、今富士山に訪れる人も急増。
こちらは先週の日曜日の様子だが、登山口は行列が出来ており、女性客も目立っている。

しかし、今回は登るのではなく、外から眺める方に注目したい。
『Pen』最新号では30年以上にわたり、富士山を写真に収め続けている田代博さんを紹介。

田代さんは筑波大付属高校で地理の教鞭をとりながら、富士山の魅力に取り付かれた『フジマニア』だ。
田代さん「今、一年間に一万枚以上撮ってるんですけど、一枚一枚撮った写真を見るとその都度違う写真だし、決して同じじゃないんです。飽きないですね」

夏には夕日で真っ赤に染まり、冬の夕日には雪に覆われピンク色へと表情を変える富士山。

中でも田代さんが虜となったのは…。
田代さん「プレミアム富士と呼んでいるんですけど、ある条件が揃わないと見ることが出来ない極めて稀な希少価値のある富士山なんです」
澄み切った空、穏やかな湖面と言う条件が揃ったとき、鏡のように映し出される『逆さ富士』

日の出や日没時、太陽が山頂と重なり、まるでダイヤのような輝きを放つ『ダイヤモンド富士』

そしてこちらはなんとも珍しい複合型。『逆さ富士』と『ダイヤモンド富士』、この両方が合わさった『ダブルダイヤモンド富士』
田代さん「この珍しいのが2つ集まってるんだから、もうこれを見ることが出来たらラッキーですね」

さらに、こちらは月明かりのもと、雪に覆われた富士山がなんとも神秘的に映し出される『ムーンライト富士』

※『ムーンライト富士』写真提供:鬼頭宏和
そして究極のプレミアム富士がこれだ。

田代さん「『パール富士』です。これ太陽じゃなくて月なんです。月の動きというのは太陽より複雑なので、観察地点の難しさも含めてプレミア度が高い。満月は月に1度しかないから、ほんとに撮影が難しい。この写真の価値が分かっていただけると思います」

満月がまるで真珠のような輝きを見せる『パール富士』。田代さんも一回しか目撃した事がない、まさにお宝級な1枚。
さらに田代さんはもっとマニアックな写真を撮っている。
田代さん「今、私が追っかけをしているのが、『トンネル富士』。穴から見る富士山です」

トンネルや建造物の穴をフレームに見立て、そこから富士山を望むという『トンネル富士』。
例えばこちら、トンネルをフレームにして、まるで一枚の絵画のような富士山の写真に。

こちらは石碑のハート型の穴にスッポリ富士山の姿が。

鳥居の隙間から富士山。まるでしめ縄がネックレスのように見える。

さらに流木が作り出す自然の『トンネル富士』、そして灯ろうもフレーム代わりに。

田代さん「まさに芸術ですよね。フレームを変えることによって見方が違ってきますから、1つの絵としても面白い形になるんですね。そんな芸術的な価値を『トンネル富士』は持っているんじゃないかと思います」

わざわざ富士山の近くに行かなくても、都心から富士山を鑑賞できるスポットがある。
西日暮里、山の手線内の富士見坂では、毎年秋から冬にかけて空気が澄み、朝夕に見られる。また、目黒駅から徒歩5分のこちらの坂でも、条件によってははっきり見ることができる。

そして、『文京シビックセンター』25階の展望ラウンジからは東京ならではの富士山』の姿が。

東京を代表する建物・都庁と、その隣に日本一の富士山が綺麗に肩を並べる。まさに都心部から観るアート!
ここにもう1人のフジマニア、町田忍さんがやってきた。どうやら大田区にある富士山の絶景スポットを紹介すると言うのだが…。

町田さん「中に入ってみたいと思います」
といっていきなり撮影を始める町田さん。レンズの先にあるものは…

銭湯でおなじみの富士山のペンキ絵!

そう、町田さんは『銭湯富士』の研究家なのだ。
町田さん「もう30年ぐらいかけて全国3000軒ぐらい銭湯をまわったんですけど…。仕事としては採算合わないんで、あくまでもライフワークとしてですけど」

そんな町田さんがオススメするのがここ、大田区にある宮造りの立派な外観の銭湯『明神湯』。
昭和32年の創業以来、ずっと描かれ続けている富士山。さらにペンキ絵だけではなく、タイルにも。このダブル富士山は非常に珍しい物だそうだ。


町田さん「富士山を見ながら風呂に入るということはですね、究極に考えて一種のみそぎなんですよ。要するに富士山で清められた水が注がれてますから。そこに身をゆだねることによって、日々の汚れを落とすという、そういう意味が根底にあると思います。」

町田さんの写真を見せてもらうと、実に様々な富士山のペンキ絵が。

銭湯に浸かりながら「プレミアム富士」巡りはいかがだろうか。