2009年 12月11日 金曜日放送 - デトックススポーツハイパーアスリート奇策列伝

菊池雄星(プロ野球)

今週、西武のドラフト1位、菊池雄星がユニフォーム姿を披露した。来シーズンは大勢のマスコミやファンに追いかけられることが予想される。そんな菊池を守ろうと渡辺監督は“影武者”を起用するという奇策を考えた。その影武者に選ばれたのは田中靖洋。見ようによっては似てなくも無いが…。だが、入団4年目の先輩のプライドからなのか、影武者候補の辞退を申し入れた。

金森栄治(プロ野球)

81年、ドラフト2位で西武入り。ここ一番に強いバッティングとハッスルプレーが持ち味の選手。また球界一のリアクション王でもある。そんな金森を一躍人気者にしたのが、被死球。デッドボールを受けて必要以上に痛がる芸人顔負けのリアクションだ。84年85年と2年連続でデッドボールの数1位という珍記録も持つ。その記録の陰にはこんな奇策があったのだ。上半身はのけぞって避けているのに足をちょこんと出して自らボールに当たり出塁するというもの。しかしそんなセコイ作戦も、審判にはバレバレ。これには相手チームは爆笑。現在は打撃コーチとして後輩を指導するが、奇策を真似る選手は誰もいない。

ザ・ブラックハーツ(プロレス)

91年、全日本プロレスに参戦した謎のタッグチーム、アポカリプスとディストラクション。体格がそっくりの2人は共に黒いマスクを着用。これでは見分けが付かない。実況アナウンサーもパニックになるほどのそっくりな2人。しかし実力はイマイチで試合も防戦一方。タッグマッチではタッチをしてリングに入ることがルールなのだが、レフリーが見てない隙にタッチをせずにリングイン。観客にはバレているが、なぜかレフリーだけは気付かず試合続行。その後もレフリーの目を盗み、何度も入れ替わる2人だったが、悲しいかな実力のないコンビはあえなくフォール負け。僅か数か月で日本のマットから去っていった。

多田野数人(プロ野球)

大学を卒業したあと、アメリカに渡りメジャーリーグで先発ピッチャーとして白星をあげた。そして去年、日本ハムに入団した男。多彩な変化球で三振の山を築く多田野にはさらに凄い決め球が。それは超スローボール。多田野は140キロの速球も投げられるのだが、スローボールは小学生よりも遅い40キロ。意表をつかれたバッターはタイミングを外され腰砕けのスイングに。一歩間違えれば絶好のホームランボールになりうるこのボール。多田野の度胸はハンパない。

輪島功一(ボクシング)

日本人としては初めてのスーパーウェルター級で世界チャンピオンになった男。しかしそれは奇策なくして成り得なかったという。輪島は当時を振り返る。「相手は身長も高いし五分五分では勝てない。毎日何かいい方法はないかと考えていた」。そんな努力が報われ2つの奇策を思いついた。1つ目は“マスクで会見”。試合5日前の調印式で相手を油断させるため風邪を装ったというのだ。トイレで相手のトレーナーと鉢合わせした時、「ゴホゴホ」と咳き込んでも見せた。これが効果あったという。そして2つ目の奇策は“パンツにおもり”。計量のとき、パンツにおもりを巻きつけ体重計に乗る。相手に減量に失敗したと思わせたのだ。この二策が功を奏して見事格上の相手を撃破し世界チャンピオンになれた。