2009年 11月16日 月曜日放送 - エンタメ特集落ち目のヘビメタバンド“アンヴィル”ドキュメンタリー

アンヴィル!〜夢を諦めきれない男たち〜

80年代に絶大な支持を浴び、後続のバンドに大きな影響を与えたヘビメタバンド“アンヴィル”。


© Brent J. Craig/ANVIL! THE STORY OF ANVIL

しかし、あれから25年の時が経ち、人々の記憶からは忘れ去られていた。表舞台から消えたメンバーも50歳を超え、音楽だけでは食べられなくなった。当時天才ドラマーと称えられたロブは地元カナダで建築作業員に、また「メタル界の神」とあがめられていたボーカルのリップスは給食配給センターで働いている。でも、彼らは再び大きなステージに立つことを未だに夢見ているのだ。


© Brent J. Craig/ANVIL! THE STORY OF ANVIL

そこに、デビュー当時からファンだったという音楽プロデューサーから一通のメールが届いた。なんと、ヨーロッパ・ツアーのオファー! 1回のギャラは1500ユーロ。ここ20年で一番でかいツアーだ。意気揚々とヨーロッパに向かうメンバーだったが、50を超えたオジサンに数々のトラブルが降りかかる。スウェーデンでは電車のチケットが取れず車での移動を強いられ、空港で寝泊りする事に。ドイツではポスターを作ってなく手書きのポスター。チェコでは迷子になり2時間遅刻したことでノーギャラ出演。さらに行く会場行く会場、客はまばら。ヨーロッパ・ツアーは大失敗に終わった


© Brent J. Craig/ANVIL! THE STORY OF ANVIL

しかし、夢を諦めきれない2人は、大手レコード会社に新曲を売り込む。それを聴いたプロデューサーは「時代遅れ」と一蹴。音楽シーンはどんどん変化している。時代に合わせないと成功しないのだ。完全に落ち込むリップスだが、そんな彼を支えるのが家族だった。妻のジニーは「私が愛しているのはバンドではなく彼よ」と励ます
悪夢のヨーロッパ・ツアーから一年、再びチャンスがやってきた。まだ根強いファンがいる日本で、ロック・フェスティバルの出演オファーだった。日本といえば25年前にもロックフェスに参加、大歓声で迎えられた思い出の地。再起のきっかけになるかも! 会場はキャパ2万の幕張メッセ、出番は知名度が低いバンドが出演する朝11時35分の枠。悲惨だったヨーロッパ・ツアーが頭をよぎる…。そのとき、観客の大声援が耳に入る。2万人の客席が全部埋め尽くされている!! 30年間、諦めなかったオジサンの夢が叶った瞬間だった…


© Brent J. Craig/ANVIL! THE STORY OF ANVIL

「アンヴィル!〜夢を諦めきれない男たち〜」は10月24日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国公開中
公式HP:http://www.uplink.co.jp/anvil/ 
© Brent J. Craig/ANVIL! THE STORY OF ANVIL