2010年 6月4日 金曜日放送 - スッキリ!!ハウジング「eco住宅」

「eco住宅」

「スッキリ!!ハウジング」今日のテーマは『eco住宅』。優しい環境を考えて作られたエコ住宅。一体どんなお住まいが登場するのか。

一軒目「環境に最適!アレで造った家」

やってきたのは長野県大町市美麻。この季節、北アルプスをバックに菜の花畑が美しい観光スポットとなっている。

紹介してくれるのは、娘さんと2人暮らしする塚口肇さん。そのこだわりのテーマは「環境に最適!アレで造った家」。

アレとは一体…?早速お家を訪ねると、一風変わった2階建てのおしゃれな外観。

アレの正体を確かめるため室内に。玄関を入ると、そこには広さ15畳の喫茶店が。塚口さんはここでコーヒー豆の焙煎や地元でとれた農作物でスイーツを作り販売している。

実は塚口さんは今でも兵庫県でケーキ屋さんを夫婦で経営している。にもかかわらず、長野にこの家を建てたのだ。
塚口さん「一年を通じて季節を感じられる、そういう自然の中に使って住みたかった」

自然への憧れは伝わったが、アレの正体はどこを捜しても、分からずじまい。

という事で、いよいよ環境に優しいアレの正体がわかる場所に案内される。

なんと、連れてこられたのはトイレ。
塚口さん「壁の向こうに見えるものです」
藤田「ワラ!?」

そう、アレの正体はワラ。この家はワラを積み重ねて造っているのだ。
そして、これがわらのブロック。

この家の壁はこのワラのブロックを500個使用。トラック3杯分およそ6トンものワラを積み上げて石灰を水で練った漆喰で塗り固められている。しかも1年以上かけて友人たちと手作りで造ったという。
こだわりポイント「ワラのブロック500個約6トン使用」

わらの家の壁は厚さ約50cm、通常のおよそ7倍で断熱性が高い。だから寒い冬は暖炉ひとつで暖かくなり、夏は避暑地で涼しいのでエアコン要らず。
こだわりポイント「断熱性に優れたワラを壁に使用」
電気の消費を抑えて、CO2の排出も抑えられる。まさに長野の環境に最適なeco住宅だ。
こだわりポイント「電気の消費が少なくCO2の排出が抑えられる」
それは娘さんが住む2階でもそうだ。

広さ6畳の娘さんのお部屋にもエアコンはない。さらにこの家にはテレビがないのだ。自然との生活にこだわる塚口さんのエコ魂は徹底している。しかし、娘さんの紗希さん(24)は…

紗希さんの部屋の隣が塚口さんのお部屋。天井には最小限の電灯だけ。

壁がワラでできたこちらの家、建築費は約1500万円
「美麻珈琲」(藁の家)
株式会社リーフ・クリエイツ
住所:群馬県桐生市相生町3丁目326番地45
電話:0277-53-8088
http://www.leafcreates.co.jp/

2軒目「華やかな空中庭園」

続いて訪ねたのは同じく長野県飯田市。紹介してくれるのは松山さんご夫婦。

蘭の栽培を営む園芸農家の方。現在は次女と3人暮らし。そんなご夫婦のこだわりテーマは「華やかな空中庭園」。空中の庭とは一体なんだ?早速、藤田がお邪魔した。

玄関横には奥さんのこだわりのある寝室。洋室なのに障子がある。

この障子が奥様のこだわり。下が開いて、積もった雪を眺められる「雪見障子」。

さらに、景色を見るために上にも開く「空見障子」。

こだわりポイント「必要に応じて上下に開く障子」
さらに奥に進むと、広さ18畳の開放的な、吹抜けのリビングダイニング。

そして、この階段を昇ったところに空中庭園があるという。

それを見た藤田は思わずはしゃいだ。

奥さん「これ、1階部分の屋根なんです」
そう、空中庭園の正体は屋根の上に作られた庭。広さ50畳の屋根一面に草花が植えられている。

こだわりポイント「一階屋根の上に庭園」
それでは、空中庭園を探索開始。

なんと10種類以上の草花が綺麗に咲き乱れている。そしてここは愛犬を外に連れて行けないときの遊び場にもなっている。
するとそこに、建築家の前田由利さんが合流。この屋根の上の庭はエコのために作ったものだという。

前田さん「夏、涼しくて、食べるものも取れて、目も楽しめて潤う。普通の屋根に比べて熱の進入率が20分の1になり、植物が水分を蒸散して冷やしてくれるんです」
こだわりポイント「熱の進入率が通常の20分の1」

普通の屋根は太陽の熱が室内に届く。しかし、屋根に庭があることで水分を含んだ植物や土が熱を蒸発させるため、普通の屋根に比べ熱の進入率が20分の1となり真夏も快適に過せるとか。
こだわりポイント「夏でも冷房器具を使わず過せる」
ただや根に土を盛っただけではこのエコな庭は出来ない。

水はけを良くするために、土にもみがらを炭にした「もみ炭」を使用。そして、屋根にスポンジ状のホースを張り巡らし、タイマーで決まった時間に水が出る仕組みにしてある。
こだわりポイント「ホースを張って自動で水やり」
そして、2階の子ども部屋の窓の下にも屋根の庭が広がる。

普通なら反射して熱くなるが、花畑の屋根は照り返しもなく、涼しい。
この家のエコは夏ばかりではない。冬もエコを心がけているという。その秘密は1階のリビングダイニングにある。

奥さん「この薪ストーブでできた炭を、こちらの掘りごたつに入れます」
こだわりポイント「ストーブの炭を掘りごたつに使用」

夏の暑さも、冬の寒さも冷暖房器具を使わないとってもエコな住宅だ。

「南アルプスの見える花屋根」
YURI DESIGN
住所:神戸市東灘区御影3丁目8番4号
電話:078-846-5125
http://www.yuri-d.com/top/top.html