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2017.09.09

4日目全試合みどころ=日本は米国戦!

【第1試合はロシアの"第3の女"VS盤石の中国】
 8日の第3戦米国戦にフルセットで惜敗し、1勝2敗となったロシア。メダルを獲得するにはもう負けられなくなっただけに、"女王"中国に対してどんな戦い方で挑むのかが見ものになる。鍵を握る選手はマリーア・フロロワ。178㎝とウィングスパイカーとしては上背はないが、ブロックを交わして打ち抜く技術に長け、重要な局面で確実に得点できる勝負強さの持ち主で、ナタリア・ゴンチャロワとタチアナ・コシェレワの2枚看板に次いでチーム3番目のスパイク得点をマークしている。精度の高いサーブも武器で、米国戦では4本のサーブポイントを決めた。Wエースにマークが集中する中、フロロワが輝きを放てば、金星も見えてくる。
 世界ランク1位の中国は3戦全勝で出場国中、唯一無敗を守っている。8日の第3戦韓国戦は圧巻のストレート勝ち。第2セットは15点を先取し、25‐4で奪うなど圧倒的な実力を見せつけた。終盤は若手も投入し、チーム力はさらに底上げされた。無傷の完全優勝へ向けて、まずは強豪ロシアを制圧する。

【第2試合はブラジルの母VS韓国の起爆剤】
 8日の第3戦日本戦にフルセットで敗れ、黒星先行となったブラジル。日本戦では右ひざのけがから復帰したばかりのエース、ガビ・ギマラエスが第1セットの途中でベンチに退くなど、不安要素も抱えている。浮上のキーマンは一児の母であるウィングスパイカー、タンダラだ。日本戦でもスパイク11得点をマーク。特にセットカウント1‐2と後がない状態で迎えた第4セットは、序盤でスパイク5得点を決めて流れを呼び込むなど気をはいた。負けが許されない韓国戦で、さらなるパワーを発揮するはずだ。
 初戦の日本戦、第2戦の米国戦、第3戦の中国戦と全てストレート負けを喫した韓国。若手主体で臨んでいるとはいえ、このままでは終われない。希望の光はキャプテンのミドルブロッカー、キム・スジ、日本戦でスパイク16得点のオポジット、ハ・ヘジン、米国戦で14本のスパイクを決めたウィングスパイカーのイ・ジェヨン。起爆剤としてチームの雰囲気を一変させる選手の出現が待たれるところだ。

【第3試合は日本の中田采配VS米国のブロック】
 8日の第3戦で前回優勝のブラジルを下し、2勝1敗と上位に躍り出た日本。同じく2勝1敗の米国との戦いは、最終戦に控えている中国戦まで優勝の可能性を残すためにも、絶対に負けられない戦いとなる。メンバーを固定せず、起用された選手がそれぞれ結果を出している今大会の日本。采配冴えわたる中田久美監督が、米国戦ではどんな手腕を発揮するか注目だ。
米国は8日の第3戦ロシア戦をフルセットで制し、優勝争いに踏みとどまった。拾ってつなぐ全員バレーを展開した末の勝利だっただけに、今大会に懸ける意気込みが伝わってくる。第4戦の見どころは好調の日本ミドルブロッカー陣との対決。平均身長186㎝と参加国中トップタイの高さをいかし、相手得意のコンビバレーをシャットアウトして、金メダルへの道をつなげるつもりだ。

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