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2017.09.10

メダル争いの直接対決はブラジルに軍配!

 女子のワールドグランドチャンピオンズカップ2017の大会5日目第2試合で、2勝2敗のブラジルと3勝1敗の米国が対戦。表彰台をかけた大一番は、硬軟織り交ぜた攻撃で主導権を握ったブラジルがストレートで制した。この結果、勝ち点で米国を上回ったブラジルの銀メダルが確定した。

 第1セット。帰ってきたブラジルのエース、ガビ・ギマラエスが躍動した。右ひざの故障から復帰したばかりで、9日の韓国戦は万全を期して欠場。休養十分でコートに戻ったブラジルの10番は、このセットだけで7本のスパイクを決め、チームに勢いをもたらした。18‐18の場面では、5回以上続いたラリーの末に完璧なブロックも決め、雄叫びを上げながらガッツポーズを繰り出した。終盤の連続得点で突き放したブラジルは、25‐20でこのセットを奪った。

 2セット目以降はブラジルのうまさが光った。平均身長186㎝と出場国中トップタイの高さを誇る米国に技で対抗。20本以上のブロックアウトを奪い、米国の"壁"を無力化した。ベストスコアラーランキングトップの"大砲"タンダラもパワー炸裂。相手がレシーブしたボールが客席まで吹っ飛ぶバックアタックを放つ豪快さで、スパイク12得点を挙げた。

 攻撃の手を最後まで緩めなかったブラジルは第2セットを25‐23、第3セットを25‐19で制し、銀メダルに輝いた。試合後には選手たちが抱き合い、サンバのステップで軽く踊って喜びを表現した。

 試合前はブラジルを勝数で上回っていた米国だが、この日は自慢の攻撃陣が沈黙。スパイク得点はジョーダン・ラーソンの10が最高と低調で、チームの武器の一つであるフォルケ・アキンラデウォのクイック攻撃もセッターとの息が合わない場面が多々見られた。マッチポイントでは、ローレン・カーリニがサーブを失敗。ミスによる失点で終戦を迎えた。銅メダルの行方は、続く第3戦の日本VS中国の結果に持ち越された。

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