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2017.09.11

中垣内監督「泥くさいバレーでくらいつく」

 12日(火)に開幕するワールドグランドチャンピオンズカップ2017男子大会の監督会見が11日、愛知・名古屋市のホテルで行われ、日本の中垣内祐一監督ほか、各国の代表監督が顔をそろえた。

 2020年東京五輪を目指し、チーム強化を図る中垣内監督は「われわれのターゲットは東京五輪での好成績。そこに向けて大事な強化の一歩として、必死に戦って学んでいきたい。この若いチームがどこまで向上したのか。強化の方向は正しいのか。そういったことを、この大会で明らかにしていきたいと思います」と展望を明かした。

 もちろん上位進出も目指す。「われわれより1枚も2枚も上手のチームが集まっているのは分かっています。ただ、倒していかないと目指しているところには到達できない。全部勝つつもりで、泥くさいバレーをして食らいついていきます」

 男子チームは、先日まで行われていた女子チームの試合を合宿所でテレビ観戦していたらしく、「みんなで集まって見て、声を上げて応援していましたよ。彼女たちの頑張りが、選手たちにも波及しているのかなと感じました」とエピソードを披露した。

 初戦の米国戦については「米国は非常に堅いチーム。いつも彼らのブロックやディフェンスに苦しめられます。われわれとしては、できるだけ被ブロック数を減らして、サイドアウトに持っていきたいと考えています」と策を巡らせていた。

 12日(火)の日本VS米国は日本テレビ系で夜7時から独占生中継(一部地域を除く)

【各国監督コメント】
フランス/ロラン・ティリ監督
 われわれは2020年東京五輪の出場権を勝ち取ることを目指しています。五輪に向けた新しいサイクルの中で最初の大きな大会となる今大会は、フランスチームにとっても非常に重要です。残念なことに、チームには負傷している選手が何人かいます。そんな中でも最善を尽くして頑張っていきたいと思います。

ブラジル/レナン・ダルゾット監督
この大会に参加できることを非常に嬉しく思います。16年リオ五輪に出場した選手が何人か今のチームにも残っていますが、チームもコーチ陣も新しくなっています。東京五輪に向けての新たな挑戦です。ベストを尽くせるよう考えながら大会に臨んでいます。

米国/ジョン・スパロー監督
日本に来ることができて非常にワクワクしております。リオの五輪のキーメンバーも残っていますが、新しいメンバー、ポテンシャルが高いと思われる選手も加えています。強豪との戦いとなりますが、チームにはベンジャミン・パッチ、マシュー・アンダーソンといった強力な選手がいるので、ラインナップをどうしようかと考えている最中です。この機会に、米国チームをより強固にしていきたいと思います。

イタリア/ジャンロレンツォ・ブレンジーニ監督
今回は世界のベストの国と戦える素晴らしい機会と考えております。リオ五輪の後、私たちのチームにも大きな変化がありました。チームの中には、ナショナルチームに来るのが初めてという選手も多くいます。夏から始動したチームが、どれくらい進歩したのかを見ていきたいと思います。日本というバレーが愛されている国で行われるからこそ、いいプレーを見せたいです。

イラン/イゴル・コラコビッチ監督
この大会に参加できることを誇らしく思います。世界の最強チームと戦えるチャンスであり、東京五輪に向けての挑戦であり、イランチームにとってテストの大会になると思います。

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