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2017.09.12

帝王ブラジルが連覇に向け好発進!

 ワールドグランドチャンピオンズカップ2017の男子大会が12日、愛知・名古屋市の日本ガイシホールで開幕した。第1試合にリオ五輪金メダルで前回大会覇者のブラジルが登場。初出場のフランスを3‐0で破り、連覇への第一歩を踏み出した。

 結果はストレート勝ちだが、薄氷の勝利だった。世界ランキング1位の"帝王"ブラジルと、けがで主力を欠く世界ランキング9位のフランス。前評判では圧倒的にブラジル有利だったが、フランスの若き才能に苦しめられた。抜群の身体能力を誇る19歳のミドルブロッカー(MB)、バルテレミ・シネニエズの超高速クイック、23歳のウィングスパイカー、トレボール・クレブノの強烈なジャンプサーブに翻ろうされて失点を重ね、第1、第2セットともにタイブレークに持ち込まれた。

 しかし、勝負どころで帝王は底力を発揮。第1セット25‐25の局面でMBルーカスが冷静にスパイクをブロックアウトさせてアドバンテージを獲得すると、最後はキャプテン、ブルーノがサービスエースを奪った。運も味方した。第2セットは24‐24、25‐25の場面でともにフランスがサーブミス。26‐25となったところで、ルーカスが鋭い回転がかかったジャンプサーブでサービスエースを決めた。

 第3セットも一進一退の攻防が続いたが終盤に突き放し、24‐22で迎えたマッチポイントではリオ五輪得点王のエース、バラセがパワフルなスパイクをストレートに叩き込んだ。

 善戦むなしく敗れたフランスは、あす13日(水)に日本と対戦する。試合後、フランスのロラン・ティリ監督は日本チームについて、「技術が優れていて、速いプレーもできる。いつも難しい試合になる」と印象を語り、「石川祐希はいつもハイレベルなプレーを見せる。深津英臣も良いトスを上げる」と日本のエースと司令塔を警戒した。

 13日(水)の日本VSフランスは夜7時から日本テレビ系で独占生中継(一部地域を除く)。

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