ニュース

2017.09.17

中垣内監督「選手が必死になってくれた」

 17日に行われたワールドグランドチャンピオンズカップ2017男子大会の第5戦で、日本は世界ランキング1位のブラジルと対戦。第3セットは終盤まで競って好勝負を演じたが、ストレートで敗れた。試合後、中垣内祐一監督と選手が会見した。

 柳田将洋、大竹壱青らが意地を見せ、"帝王"相手に食い下がった。しかし結果は完敗。中垣内監督は「相手は世界一のチーム。苦戦するのは当然のことですが、3セット目の終盤しか見せ場を作れなかったことは残念」と悔しさをにじませた。

 一方、第3セットで選手たちが披露した闘争心は評価。「最後にようやく腹から声を出し、自分たちがしたかったことを必死になってやってくれた。時すでに遅しでしたが、そういったことの大事さを学んでくれたと思います」。

 5戦全敗という結果については「強いチームと対戦するのが今年、初めてだったということもあり、選手たちに戸惑いがあった」と準備不足を要因の一つに挙げた。今後にいては「20年東京五輪までに、高さやパワーのある国との試合を重ねていく必要があると改めて感じました。そういったスケジュールも既にも組んでいますし、新たな選手のピックアップも含め、来季はまた違ったバレーをしていきたい」と決意を新たにした。

【各選手のコメント】
大竹壱青
1セット目は、相手がブラジルだということを意識してしまいました。徐々に硬さが取れ、3セット目は気持ちを前に出して戦うことができましたが、試合への入り方が自分の足りない部分だと思いました。それさえなければ、相手に走られることもなかったと思います。
(代表でつかんだ手応え)
1年という短い期間ですが、貴重な経験をさせていただきました。つかんだものはスパイクの通過点です。浮かせばブロックを弾き飛ばすこができるし、被ブロックも減って来ると分かったので、その点を意識してやれるようになりました。

藤井直伸
きょうは自分の力のなさを痛感した厳しい試合でした。このレベルの大会だとミドルブロッカーは能力の高い選手ばかりで、僕より1枚も2枚も上手でした。サーブも非常に強くて、良いパスが返ってこないシチュエーションが多かったのですが、そういう時にしっかりアタッカーに打たせる能力が足りないと感じました。

小野寺太志
ミドルブロッカーからウィングスパイカーに転向して1カ月という状態で世界ランキング1位のブラジルとの試合に出られたことはいい経験でした。ただ、普段はできているプレーができなかったことは反省点です。

井手智/ベストリベロ賞受賞
このような賞をいただけて嬉しく思いますが、試合に勝てなかったことは残念です。次は勝利につながるプレーをして、こういった賞をいただきたいと思います。

一覧に戻る