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作品紹介

エドゥアール・マネ《オペラ座の仮面舞踏会》

エドゥアール・マネ 《オペラ座の仮面舞踏会》
1873年 油彩・カンヴァス

National Gallery of Art, Washington
Gift of Mrs. Horace Havemeyer in memory of her mother-in-law, Louisine W. Havemeyer

本作は、キリストの復活祭前の40日間を意味する「四旬節」のあいだに、パリのオペラ座で毎年開催された、有名な仮面舞踏会を描いたものです。エドゥアール・マネ自身、この仮面舞踏会に一度は参加しており、その際に本作の準備スケッチを制作しました。 仮装した高級娼婦たちの相手をしているのは、シルクハットを被って礼装に身を包んだ上流階級の紳士たちです。黒装束の人物を意図的に並置したため、その色彩の印象が劇的に高まっていて、上方で画面全体に水平に広がるバルコニーの白との対照が際立っています。この紳士の中には、マネの友人であった美術批評家や画家たちに加え、鑑賞者の方にまなざしを向けるマネ本人の姿(右から二番目)も紛れています。前衛画家としてのマネは、その画期的な技法のみならず、同時代の社会や風俗といった近代生活を主題とした絵画にいち早く取り組み、印象派の画家たちがそれに続きました。

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