主要作品紹介

ピエール=オーギュスト・ルノワール 《ポン・ヌフ、パリ》

1872年 油彩・カンヴァス

National Gallery of Art, Washington / Ailsa Mellon Bruce Collection

本作のタイトルであるポン・ヌフは、セーヌ川に架かるパリ最古の橋です。1853年からセーヌ県知事ウジェーヌ・オスマンがパリの都市改造を進め、この橋も美しく近代的になりました。ルノワールの弟の回想によると、本作はポン・ヌフ近くにあるカフェ上階の部屋で制作されたようです。明るい日差しの中、橋を往来する馬車、こども連れ、兵士、恋人たちなど、巧みな筆遣いによって活気溢れる近代都市パリの様子が見事に描かれています。

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