提供 読売新聞

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2010.1.9.

【けちを付けられる】

ことは、不機嫌そうに学校から帰ってくる
ことは『今日、私、新しい学級委員に選ばれたんだけど…』
教 授『おお!良いじゃないか!しっかりやりなさい』
ことは『でも大変な問題が起きちゃって…教室で飼ってるカメの
    「カメ吉」がにげだしちゃって、まだ見つかってないの』

ことは『せっかく学級委員として張り切っていたのに、新学期早々、
    カメ吉にけちを付けられちゃった


突然教授がくしゃみ!
けちをつけられる』の使い方、なぜ間違いなのでしょうか?

正しくは「カメ吉の一件でけちが付いた
「けち」とは漢字で「怪事」と書き、
元々「怪しさ」や「不吉」という意味がありました。
「けちが付く」とは、「物事がうまくいかなくなるような嫌なことが起こり、
自分ではどうしようもない状況になる事」
一方「けちを付けられる」は、「欠点を悪く言われ、難癖をつけられる」
という意味。ちなみに、「けち」は江戸時代になってから
「物惜しみをする」意味で使われるようになりました。