2011.12.3.

【他山の石】

ことはが、書斎でホットミルクを飲んでいると、
いろはが仕事から帰ってくる。
いろは「ただいまー」
ことは「おかえりなさい!」
いろは「今日、知り合いの教授が電車にパソコン忘れて大騒ぎだったの」
ことは「うわー、大変」
いろは「大事なデータも入っていたらしくて…」
ことは「お母さんも、その人を他山の石にしないで、気をつけてね!」


いろはが突然くしゃみ!
他山の石にしないで』なぜ間違いなのでしょうか?


「他山の石」とは、「詩経」にある
「他山之石可以攻玉(たざんのいしもってたまをおさむべし)」によるもの。
「よその山から出た粗悪な石でも、
自分の玉を磨くのに役立てることができる」というのが元の意味。
他人の誤ったふるまいでも、自分の行いのよい参考になる」という意味。
「人ごと、他人事」という意味ではないので
他山の石にして」と言いましょう。