2013.11.9.

【飛ぶ鳥、あとを濁さず?】

書斎で、いろはが紙袋から本を取り出していると、
ことはが気づいて入ってくる
ことは「お母さん、その本どうしたの?」
いろは「同じ学部の教授が大学を辞めることになって、頂いたのよ」
ことは「ふーん、定年退職?」
いろは「それが、奥さんの夢だった田舎暮らしをするからって、
    学校に置いていた本を全部皆にあげて、すっぱりと辞めたのよ」
ことは「すごいね!まさに飛ぶ鳥、あとを濁さずだね」


いろはが突然くしゃみ!
飛ぶ鳥、あとを濁さず』なぜ間違いなのでしょうか?


「たち去る者は、あとが見苦しくないようにすべきである」という心得、
「退き際の潔さを示すたとえ」をいうときは、
飛ぶ鳥」ではなく、「立つ鳥、あとを濁さず」です。
最近では「飛ぶ鳥、あとを濁さず」を載せている辞書もありますが、
この表現では、飛び立とうとしている鳥ではなく、
空中を飛んでいる鳥という印象を与える恐れがあります。