2018.11.10.

【佳境(かきょう)に入る】

書斎で、ことはが本を読んでいると、
いろはと、かるたが入って来る。
かるた「お姉ちゃん、まだ読んでるの?」
ことは「うん、お母さん!この推理小説、すっごく面白いよ!」
いろは「でしょ!…でも明日も仕事なんだし、そろそろ寝たら?」
ことは「でも、ちょうど佳境に入ったところなんだよ…」


かるた「(…ん?佳境に入る?)ヘックション!」
かるたが突然くしゃみ!


佳境に入る』とは、どういう意味なのでしょうか?


佳境に入る」とは、
小説や物語などが興味深い場面にさしかかること。
その語源は古代中国の書物「晋書(しんじょ)」に書かれた、
「サトウキビを甘くない方からかじっていくと、
ある境からだんだん甘くなる」という一節に由来します。
つまり、サトウキビの「おいしい部分」を、
「最も良い場面」になぞらえた言葉なのです。