8月12日(水)深夜2:29〜3:29

指 揮 パオロ・カリニャーニ
ピアノ 清水 和音
管弦楽 読売日本交響楽団
司 会 古市幸子(日本テレビアナウンサー)

ラヴェル作曲:
ピアノ協奏曲 ト長調
ホルスト作曲:
組曲「惑星」から I火星  IV木星  VII海王星

※2009年7月6日 サントリーホールにて収録

〜 ラヴェル作曲 ピアノ協奏曲 〜
1928年、「左手のためのピアノ協奏曲」と同時期に作曲された。ジャズ風なリズムが加わり、陽気さと華麗さを持ち合わせた、個性的な作品。初演は1932年。ラヴェル自身がピアノを演奏することを予定していたが、健康状態が悪化したため、マルグリット・ロンがソリストをつとめ、ラヴェルは指揮者として舞台に上った。
ピアニスト 清水和音さんにインタビュー
《ラヴェル ピアノ協奏曲の魅力とは?》
ラヴェルのコンチェルトの魅力は、楽器の1つ1つが、それぞれみんな持ち味を出す、という面白さ。全ての楽器が主役になる場面があるんです。第1楽章だと、ピッコロが出た後トランペットが活躍。第2楽章ではフルートからオーボエ、クラリネット、ファゴット・・・そしてコールアングレが受け継ぎます。そしてしばらくコールアングレのソロが続くんですが、これだけ長くコールアングレが続く曲は珍しいので、そういった魅力もありますよね。弦楽器については、それぞれ同じパートの中でも、さらに細かくパートが分かれていて、弾く人弾かない人の差があり、視覚的にも楽しめるのではないでしょうか。

《指揮者 パオロ・カリニャーニさんの印象は?》
カリニャーニさんは、とてもリラックスした感じの方なので、オーケストラの皆さんも、とても楽しそうにしていらっしゃいます。オーケストラが自由に伸び伸びと演奏してくれると、ピアノも自由に弾きやすい、というのがあるので、とても良いです。 珍しいぐらい自由ですよ。個人的に言うと、大好きな指揮者です。

〜 ホルスト作曲 組曲〈惑星〉 〜

近代イギリスの作曲家ホルスト(1874-1934)は、若い頃から神智学やインドの哲学など、神秘的なものに興味を抱き、1913年、占星術に目を向ける。2年かけて、組曲〈惑星〉の作曲に取り組み、1920年、ロンドン交響楽団によって全曲初演された。
指揮者 パオロ・カリニャーニさんにインタビュー
《ホルスト 組曲〈惑星〉の魅力とは?》
まず、ホルストのアイディアが素晴らしいと思います。それまで「惑星」というものを題材として取り上げた人はいませんでした。 それからホルストは、この作品で“新しい音”を追求しています。 バスオーボエ、バスフルートなど、普段あまり使われない楽器も使用しています。さらに、舞台裏ではコーラスを使い、遠くから聞こえてくる音の表現を試みています。それは、音が止まったように聞こえても実際には永遠に聞こえているような、まさに宇宙空間にある無限の音なのです。

組曲〈惑星〉は、太陽系の7つの惑星を示した、7つの曲から成り立っています。
今回の放送ではI火星  IV木星  VII海王星 をお送りしました。
ホルスト作曲 組曲〈惑星〉
I.  火星 戦いをもたらすもの
II. 金星 平和をもたらすもの
III. 水星 翼のある使者
IV. 木星 喜びをもたらすもの
V. 土星 老いをもたらすもの
VI. 天王星 魔術師
VII.海王星 神秘家


清水和音(ピアノ)
1981年、ロン=ティボー国際コンクール・ピアノ部門で優勝、あわせてリサイタル賞を受賞した。82年、N響と初共演。同年、「プラハの春音楽祭」に出演。86年、ロジェストヴェンスキー指揮ロンドン響と共演し、ロンドン・デビュー、また、M.T.トーマスとの共演でレコーディングを行った。95年秋から2年にわたって東京でベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲演奏会を開催。02年5月、ジャナンドレア・ノセダ率いるキーロフ歌劇場フィルハーモニー管弦楽団と共演。04年からショパンの全曲録音を開始。06年ゲルギエフ指揮マリンスキー歌劇場管と共演、07年アシュケナージ指揮 NHK交響楽団、シドニー交響楽団との共演。
パオロ・カリニャーニ(指揮者)
1961年ミラノ生まれ。ヴェルディ音楽院で指揮を学ぶ。 オペラでは、ウィーン国立、メトロポリタン、ベルリン国立、バイエルン国立、ベルリン・ドイツ、コヴェントガーデン、サンフランシスコ、バスティーユ、アムステルダム、テアトロ・リセオ、チューリッヒ、ローマ、ボローニャなどに登場。ホルシュタイン、ラインガウ、スポレート、グラインドボーン、ロッシーニ他の音楽祭。ユンゲ・ドイッチュ・フィル、ネザーランド響、ミュンヘン・フィル、ベルリン・ドイツ響、ウィーン放響、北ドイツNDR放響、ケルンWDR放響、トゥリンRAI響、デトロイト響、イェテボリ響、読売日響、紀尾井シンフォニエッタ他を指揮。99年〜08年フランクフルト歌劇場音楽総監督。05年紀尾井シンフォニエッタ東京、06年、07年、09年読売日響に来日。