1月20日(水)深夜2:29〜3:29

指 揮 下野竜也
ピアノ 辻井伸行
管弦楽 読売日本交響楽団
司 会 古市幸子(日本テレビアナウンサー)

ラフマニノフ作曲:
ピアノ協奏曲第2番 ハ短調

辻井伸行作曲:
川のささやき

※2009年12月3日 オーチャードホールにて収録


第13回 ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール優勝!


ピアニスト 辻井伸行 
2009年6月 クラシック音楽界最大のビッグニュースが
日本全国に感動を呼んだ―

ピアニスト・辻井伸行
日本人初!ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール優勝


今回この快挙を記念し、辻井さんと読響の共演が急遽予定され、
その模様を「深夜の音楽会」で放送することとなりました。


今回タクトを握るのは、読響正指揮者・下野竜也さん。辻井さんが通っている上野学園音楽学科で、教鞭をとられている下野さんですが、辻井さんは下野さんに授業を教わったこともあるそうです。 前日リハーサルが終わった後、読売日響の練習所でお2人にお話を伺いました。
〜 古市幸子 × 辻井伸行 × 下野竜也 〜
古市:お2人の初共演。
   リハーサルを終えて、いかがですか?

辻井:オーケストラも素晴らしいし、下野先生も素晴らしくて、とても
   やり易かったですね。

下野:オーケストラと一緒に音楽を作っていこう、という空気を彼から受けて、
   そしてオーケストラの皆さんも、辻井君の演奏にどんどん引き込まれて
   いっている、という様子を感じられて、とても楽しかったです。


古市:下野さんが最初に辻井さんのピアノを聴いたのはいつ
   だったんでしょうか?

下野:生で聴いたのは、学校だったんです。
辻井:そうなんです、上野学園の授業で・・・。
古市:最初の出会いは、指揮者とソリストではなく、先生と生徒
   だったんですね?

下野:はい。彼がいっぱい取っている授業の1つで。時期的に、ちょうどコンクール優勝直後で、こちらもちょっと緊張しました。
   スーパースターがやってくる!という感じで。でも本当によく勉強してきてくれて、音楽について一緒に討論したり・・・
   楽しい時間でした。


2003年 読響と初共演
グリーグのピアノ協奏曲を演奏
古市:さて、読響と辻井さんとの初共演は、辻井さんが14歳の時、
   この「深夜の音楽会」の公開収録だったんですよね?

辻井:はい、あの時はまだまだオーケストラとの共演の経験が少ない頃で、
   そんな中、プロのオーケストラと共演できて、とても嬉しかったです。
   昔からの憧れの曲でもありましたし・・・。

(VTRを見て・・・)
下野:14歳で・・・信じられないですよね。オーケストラと渡り合って・・・。
   やはり昔から、綺麗な音ですよね。研ぎ澄まされていますね。




古市:今回は、ヴァン・クライバーンコンクール、本選で弾いた曲
   ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を演奏していただきますが、
   辻井さんは、この曲にどんな想いがありますか?

辻井:僕は、小学校3年生の時にロシアに行ったことがあり、公園で
   走り回ったりして、自然の雄大さなどを感じました。それをイメージ
   しながら、オーケストラと一体となって、いい音楽を作っていきたいです。


下野:きっと、コンクールを優勝なさってからいろんな経験をしたと思います。
   その経験が良い面で演奏に現れているので、僕は彼の演奏から、
   いろんな色が出てくるのを、いろんな想いが出てくるのを、指揮台の上で
   待っていよう、と思っています。

辻井:これから、もっともっと、人間的にも音楽的にも、成長していきたいと
   思っているので、皆さんに長い目で見ていただきたいと思います。
   これからも、応援宜しくお願い致します。

♪ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
今回、辻井さんは「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」の決勝で弾いた、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を披露。磨き上げられた巧みなテクニックと、繊細な音色で、会場全体を魅了しました。客席には、皇太子殿下もご臨席され、辻井さんと読響の熱演をご堪能されたとのことです。

演奏が終わると、会場からは万雷の拍手!その熱狂ぶりに辻井さんは笑顔で応えていました。
そして、鳴り止まない拍手に、辻井さんはアンコールを2曲演奏。
ショパンのノクターン第8番(作品27−2)と、辻井さんオリジナル曲の「川のささやき」です。
今回の放送では、そのうちの1曲「川のささやき」をお送りします。
♪辻井伸行:川のささやき 
オリジナル曲をいくつも発表している辻井さん。
この曲は、お父様と一緒に神田川沿いを散歩していた時に、川のせせらぎが 聞こえてきて、それが川がささやいているように聞こえたのだそうです。
会場のお客様はもちろん、下野さん、オーケストラ団員の方たちも、辻井さんの澄んだ音色で奏でる「川のささやき」に、 うっとりと聴き入っていました。


辻井伸行(ピアノ)  Nobuyuki Tsujii(piano)
1988年生まれ。95年全日本盲学生音楽コンクール第1位。99年全国PTNAピアノコンペティションD級金賞。98年三枝成彰スペシャルコンサートで大阪センチュリーと共演しデビュー。以後、読響日響、東響、東京都響、新日本フィル、日本フィル、関西フィル、パリ・ラムルー管、スロヴァキア・フィル、ロシア・ナショナル・フィル等と共演。 05年第15回ショパン国際ピアノ・コンクールに最年少で出場し、「批評家賞」を受賞。07年エイベックス・クラシックスよりCDデビュー。09年6月、第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールにて日本人初の優勝を飾った。優勝後にはルール・クラヴィア・フェスティバル(ドイツ)、アスペン音楽祭(アメリカ)へも出演を果たし、世界から注目を集めている。現在、上野学園大学演奏家コースに在学中。
下野竜也(指揮者) Tatsuya Shimono(conductor)
06年読売日本交響楽団正指揮者に就任。 鹿児島大学教育学部音楽科、桐朋学園大学音楽学部附属指揮教室、キジアーナ音楽院、ウィーン国立音楽大学で指揮を学ぶ。97年から99年まで大阪フィル指揮研究員として、故朝比奈隆氏の薫陶を受ける。以後国内外で数多くのオーケストラと共演。読売日響とは《下野竜也・ドヴォルザーク交響曲シリーズ》や《下野プロデュース・ヒンデミット・プログラム》など意欲的な活動を展開、後者の公演は文化庁芸術祭優秀賞を受賞している。 東京国際音楽コンクール<指揮>優勝、ブザンソン国際指揮者コンクール優勝、出光音楽賞、渡邉曉雄音楽基金音楽賞、新日鉄音楽賞・フレッシュアーティスト賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。上野学園大学音楽文化学部教授。