11月9日(水)深夜2:29〜3:29

指 揮 広上淳一 下野竜也
管弦楽 読売日本交響楽団
司 会 古市幸子(日本テレビアナウンサー)

プロコフィエフ作曲:
交響曲第7番 嬰ハ短調 作品131 「青春」

※2011年4月7日 東京オペラシティ コンサートホール

ヒンデミット作曲:
管弦楽のための協奏曲 作品38(日本初演)

※2011年7月19日 サントリーホール


プロコフィエフ 交響曲第7番「青春」
広上淳一さんの指揮で、プロコフィエフ作曲交響曲第7番
「青春」をお送りしました。

セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953)
20世紀ロシア、スターリンの圧政下にあるソビエト連邦の激動の時代を生き、政府による芸術への弾圧と、自分の創作のポリシーとの狭間で苦悩しながら、数々の傑作を残した。


交響曲第7番はプロコフィエフの晩年(1952年)に完成された作品で、副題の「青春」は、彼がこの曲を「わが青春への未来への喜びという思想によって生まれた曲」と述べたことに由来している。死ぬ間際に書かれた作品でありながら、若々しい青春の光にあふれている。

ヒンデミット 管弦楽のための協奏曲


下野さんは、19世紀末のドイツの作曲家・ヒンデミットの作品をシリーズで取り上げ、色々な角度からヒンデミットの魅力を引き出している。

下野プロデュース・ヒンデミット・プログラム シリーズ

パウル・ヒンデミット
(1895-1963)
第1回 2007年10月 歌劇「ヌシュ・ヌシ」から舞曲
               交響曲「画家マチス」
第2回 2008年10月 シンフォニア・セレーナ
               前庭に最後のライラックが咲いたとき〜愛する人々へのレクイエム
第3回 2009年6月  ラグタイム(日本初演)
第4回 2009年10月 チェロ協奏曲 作品3
第5回 2010年9月  歌劇「本日のニュース」序曲
               ウェーバーの主題による交響的変容
第6回 2011年7月  「さまよえるオランダ人」への序曲
               〜下手くそな宮廷楽団が朝7時に湯治場で初見をした〜
               (下野竜也編・弦楽合奏版、世界初演)
                管弦楽のための協奏曲 作品38(日本初演)


指揮者・下野竜也 インタビュー

Q.ヒンデミット作曲「管弦楽のための協奏曲」の聴きどころは?
オーケストラのコンチェルトで一番有名なのはバルトークですが、元祖オーケストラコンチェルトは、ヒンデミットが最初に作ったと言われています。この曲はオーケストラのヴィルトゥオーゾ・名人芸が遺憾なく発揮されている曲です。バルトークの「管弦楽のための協奏曲」ほど大規模ではないですが、オーケストラのヴィルトゥオーゾを楽しんで頂ければと思います。
今回お送りした、ヒンデミット作曲管弦楽のための協奏曲は、
この演奏会が日本初演という記念すべきものでした。


読響コンサートへの誘い!!


チェロ奏者
林 一公
12月19日(月) PM7:00 サントリーホール
12月20日(火) PM7:00 東京オペラシティ コンサートホール
12月26日(月) PM7:00 東京オペラシティ コンサートホール


ベートーヴェン/交響曲第9番 ニ短調 作品125<合唱付き>
指揮:下野竜也(読売日響正指揮者)
ソプラノ:木下美穂子  メゾ・ソプラノ:林美智子
テノール:高橋淳    バリトン:与那城敬
合唱:新国立劇場合唱団 
合唱指揮:三澤洋史

下野さんが読響の第九に登場するのは今回で2度目になるのですが、1回目の下野さんの第九よりも、よりダイナミックで、よりお客様の心に届くような演奏が出来ると思います。チェロの聴きどころは、4楽章の冒頭です。チェロとコントラバスによるレチタティーヴォがあるのですが、有名な「歓喜」のテーマを引き出す重要な役割だと思っています。是非楽しみにして頂ければと思います。

コンサートの詳細は読売日響ホームページ http://yomikyo.or.jp/をご覧下さい。

広上淳一(指揮者)  Junichi Hirokami(conductor)
東京生まれ。東京音楽大学指揮科に学ぶ。第1回キリル・コンドラシン国際指揮者コンクールに優勝し、国際的な活動を開始。1991〜95年ノールショピング響首席指揮者、91〜00年日本フィル正指揮者、98〜00年リンブルク響首席指揮者、06〜08年コロンバス響音楽監督を歴任する傍らフランス国立管、ベルリン放送響、ウィーン響、コンセルトヘボウ管、モントリオール響、イスラエル・フィル、ロンドン響など欧米各地のオーケストラに客演。2007年サイトウ・キネン・オーケストラへの客演も絶賛を博した。またオペラの分野でも、シドニー歌劇場におけるヴェルディ《仮面舞踏会》や《リゴレット》が高く評価されたのをはじめ、国内外で活躍。2008年から京都市交響楽団常任指揮者。
下野竜也(読売日響正指揮者)  Tatsuya Shimono(conductor)
06年読売日本交響楽団正指揮者に就任。
鹿児島大学教育学部音楽科、桐朋学園大学音楽学部附属指揮教室、キジアーナ音楽院、ウィーン国立音楽大学で指揮を学ぶ。97年から99年まで大阪フィル指揮研究員として、故朝比奈隆氏の薫陶を受ける。以後国内外で数多くのオーケストラと共演。読売日響とは《下野竜也・ドヴォルザーク交響曲シリーズ》や《下野プロデュース・ヒンデミット・プログラム》など意欲的な活動を展開、後者の公演は文化庁芸術祭優秀賞を受賞している。 東京国際音楽コンクール<指揮>優勝、ブザンソン国際指揮者コンクール優勝、出光音楽賞、渡邉曉雄音楽基金音楽賞、新日鉄音楽賞・フレッシュアーティスト賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。上野学園大学音楽文化学部教授。