1月11日(水)深夜2:29〜3:29

指 揮 沼尻竜典
ピアノ ミシェル・ダルベルト
管弦楽 読売日本交響楽団
司 会 古市幸子(日本テレビアナウンサー)

ブラームス作曲:
ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83 から
 第1楽章、第3楽章、第4楽章

※2011年10月28日 すみだトリフォニーホール


ミシェル・ダルベルト登場!
ブラームス ピアノ協奏曲第2番

今年最初の深夜の音楽会は、フランスのピアニスト、
ミシェル・ダルベルトさんの演奏で、ブラームス作曲
ピアノ協奏曲第2番をお送りしました。

ミシェル・ダルベルト
フランス・パリ出身。1978年、最難関のコンクールとして知られる、リーズ国際ピアノコンクールで優勝し注目される。世界的に著名な指揮者・オーケストラと共演し、ピアノ界の第一線で活躍。日本ではNHKの番組「スーパーピアノレッスン」の講師としても人気を集めた。

今回演奏したブラームスのピアノ協奏曲は、高い音楽性とテクニックが必要とされ、交響曲並みの規模を持つ難曲中の難曲。これを弾きこなすことは「本格派ピアニスト」の証と言われています。

ミシェル・ダルベルト インタビュー

♪ブラームス作曲ピアノ協奏曲第2番について
ピアニストのアルフレッド・ブレンデルはこの曲について言いました。
「ピアノ技法上、これ以上邪悪で困難な曲はない」と。
この協奏曲の難しさを山で例えるならヒマラヤ山脈に相当するでしょう。

♪聴きどころは?
3楽章のチェロとオーボエの対話、 4楽章では他の楽章とは全く違った音楽が現れます。それまでの奥行きのあるシリアスな音楽から一転し、軽快さを用いるハンガリー・ダンス風の音楽になります。この独特な「俗っぽさ」ともいえる雰囲気を隠さず表現するべきだと思っています。



石巻の吹奏楽部員に贈る 読響・アンサンブルコンサート
昨年の11月20日、読響のメンバーが被災地である宮城県石巻を訪れ、現地の吹奏楽部に所属する中高生を招いて室内楽の演奏会を行いました。
前回に引き続き、この演奏会の模様をお送りしました。

スペシャル9重奏

♪岡野貞一作曲 野本洋介編曲
ふるさと〜もういくつ寝るとクリスマス〜

指揮:野本洋介(読響打楽器奏者)
首席フルート:一戸 敦  オーボエ:浦 丈彦
クラリネット:鎌田 広   首席ファゴット:井上 俊次
ホルン:伴野 涼介    首席トランペット:田島 勤
トランペット:奥野 儀光 トロンボーン:古賀 光
チューバ:次田 心平

読響メンバー&宮城県石巻高等学校吹奏楽部合同演奏

♪東海林 修作曲
ディスコ・キッド

指揮:武田 誠 先生(石巻高校吹奏楽部・顧問)


読響コンサートへの誘い!!

首席フルート
一戸 敦

2012年2月14日(火) PM7:00 東京オペラシティコンサートホール
     2月15日(水) PM7:00 サントリーホール


グリーグ/付随音楽<ペール・ギュント>から抜粋
アホ/クラリネット協奏曲(日本初演)
シベリウス/交響曲第2番 二長調 作品43

指揮:オスモ・ヴァンスカ
クラリネット:マルティン・フロスト

シベリウスはフィンランドの大作曲家で、国の英雄だと思います。交響曲第2番の聴きどころは、4楽章に出てくるメロディです。ここを吹いていると、オーロラが流れている情景が浮かびます。これに他の楽器が重なると音色が色彩豊かになって、より現実的に自然の風景が見えてくるのではないかと思います。是非会場に足を運んで頂けたらうれしいです。

コンサートの詳細は読売日響ホームページ http://yomikyo.or.jp/をご覧下さい。

沼尻竜典(指揮)  Ryusuke Numajiri(conductor)
1990年第40回ブザンソン国際指揮者コンクール優勝。ロンドン響、モントリオール響、シドニー響、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ響、ベルリン・ドイツ響、デュッセルドルフ響、トゥールーズ・キャピトル管、パリ室内管等欧米各国のオーケストラを指揮。国内では91年N響「若い芽のコンサート」でデビュー以来、全国の主要オーケストラを指揮し、好評を得ている。これまで、新星日響正指揮者、東フィル正指揮者、名古屋フィル常任指揮者、日本フィル正指揮者を歴任。95年、自ら結成したトウキョウ・モーツァルトプレーヤーズと共に、三鷹市芸術文化センターを拠点に活動を開始。「ベートーヴェン交響曲全集(EXTON)」の録音も行っている。オペラ指揮者としては97年《後宮からの誘拐》でデビュー以後、ツェムリンスキー《王女様の誕生日》、日生劇場ベルク《ルル》全3幕完成版等数々の演目を指揮、いずれも絶賛されている。海外では、インスブルック・チロル歌劇場、ケルン歌劇場、バイエルン州立バレエなどを指揮。また、2007年4月びわ湖ホール第2代芸術監督に就任以来≪王女様の誕生日≫、≪ばらの騎士≫、≪サロメ≫、≪トゥーランドット≫、≪ルル≫、≪ラ・ボエーム≫、≪トリスタンとイゾルデ≫等を成功に導いている。91年第1回出光音楽賞、99年第7回渡邉暁雄音楽基金音楽賞、01年第51回芸術選奨文部科学大臣新人賞、04年第3回齋藤秀雄メモリアル基金賞、05年第46回毎日芸術賞、第23回中島健蔵音楽賞、2011年文化庁芸術祭優秀賞をそれぞれ受賞。現在、びわ湖ホール芸術監督、群馬交響楽団の首席指揮者兼芸術アドバイザー、日本センチュリー響首席客演指揮者、トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ音楽監督。
ミシェル・ダルベルト(ピアノ)  Michel Dalberto(Piano)
ミシェル・ダルベルトは、パリ生まれ。3歳半でピアノを始め、12歳の時、パリ国立高等音楽院に入学、コルトーの愛弟子ヴラド・ペルルミュテールに師事する。1975年のクララ・ハスキル・ピアノ・コンクールで優勝。3年後には、リーズ国際ピアノ・コンクールで優勝し、一躍注目を集める。 これまでに、パリ管、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、スイス・ロマンド管、フランス国立管、ウィーン響、(旧)ケルン放送響、ロンドン・フィルなど一流オーケストラと共演。指揮者では、サー・コリン・デイヴィス、サヴァリッシュ、マズア、スラトキン、インバル、デュトワ、テルミカーノフ、ヤノフスキ、ネーメ・ヤルヴィ等と共演している。また世界各地の音楽祭に定期的に客演している。ダルベルトは、レコーディングにも積極的で、モーツァルト、グリーグ、シューマンのピアノ協奏曲を初め、独奏、歌曲伴奏、室内楽と多彩である。2004年リリースした「リゴレット―リスト編曲〜ヴェルディ、ワーグナー/トランスクリプション」は、各誌で絶賛された。また、室内楽奏者としても際立った存在で、世界の一流奏者と数多く共演している。 91年以来、クララ・ハスキル国際コンクールの審査委員長。現在はパリ国立高等音楽院で後進の指導にあたっている。96年にはフランス政府から国家功労勲章を授与された。日本では、近年、N響、東京都響などと共演し、絶賛される。06年放映のNHKテレビ「スーパーピアノレッスン」では講師を務め、エスプリに富んだ演奏を披露した(08年4月〜7月、NHK再放送)。