放送内容

日時

2015年5月14日(木)深夜2:39~3:39(水曜深夜)
BS日テレでは5月23日(土)朝7:00~8:00に放送

出演

指揮 シルヴァン・カンブルラン
ヴィオラ ニルス・メンケマイヤー
管弦楽 読売日本交響楽団
司会 松井咲子(AKB48)

曲目

読響ヨーロッパツアー2015

バルトーク作曲
ヴィオラ協奏曲 第3楽章

ドヴォルザーク作曲
交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界から」 第2、3、4楽章
※2015年3月2日ベルリン・フィルハーモニー
ほか

今年3月に行われた読響ヨーロッパツアーの模様を放送!

3月2日から3月8日まで、12年ぶりとなる読響ヨーロッパ・ツアーが行われ、常任指揮者 シルヴァン・カンブルラン率いる読響はベルリン・ワルシャワ・ケルン・ユトレヒト・ブリュッセルと4か国5都市で公演を行いました。

【3月2日 ベルリン公演】

ニルス・メンケマイヤー

バルトーク作曲「ヴィオラ協奏曲」

ニルス・メンケマイヤー
1978年ドイツ・ブレーメン生まれ。 ミュンヘン音楽・演劇大学で学び、若手ヴィオラ奏者の登竜門であるORF国際ヴィオラ・コンクールなどで優勝。読響とは東京で行われたこのプログラムで初共演となった。

会場:ベルリン・フィルハーモニー

会場:ベルリン・フィルハーモニー
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地として長年、世界中の音楽家などに愛されているホール。コンサートの映像をいち早く世界へ配信するために最新の機能を持つことでも注目を浴びている。

12年ぶりの読響ヨーロッパ・ツアー
マエストロ・カンブルランはこのツアーにどのような想いがあるのでしょうか?

シルヴァン・カンブルラン

読響常任指揮者 シルヴァン・カンブルラン
オーケストラのレベルは定まることはなく常に向上しなければなりません。一定のレベルを保とうとすると次第に下がってくるものです。常に高いレベルの演奏を求め華やかなレパートリーや色彩豊かな音色など、何かを前進させるような心がけは大事なことです。読響メンバーと共に素晴らしい音楽を創り充実した時間を共有したいのです。

コンサートマスターの日下紗矢子さんとソロ・ヴィオラの鈴木康浩さんはベルリンでの演奏経験も豊富ですが、読響メンバーとしては初めて参加するヨーロッパツアー。どんな思いで演奏するのでしょうか?

日下紗矢子

日下 ドイツにいる友達は私が読響で演奏しているのを見たことない方たちばかりです。読響が日本から来て一緒に演奏できるということに特別な思いがあります。

日下紗矢子
読響コンサートマスターとして2013年入団。ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団でも第1コンサートマスターを務め、日独両オーケストラのコンサートマスターを兼務している。ベルリン在住。

鈴木康浩

鈴木 ベルリン・フィルハーモニーの会場で演奏するのは約13年ぶりです。新鮮だけどやはり懐かしいですね。読響と一緒にこの場所で弾けるというのはとても感慨深いですね。

鈴木康浩
読響ソロ・ヴィオラ奏者として2006年入団。読響入団前にベルリン・フィルの契約団員として活動

ベルリン公演から
ドヴォルザーク作曲「交響曲第9番 ホ短調 作品95 〈新世界から〉」


交響曲第9番「新世界から」
チェコの作曲家ドヴォルザークが滞米中に手がけた作品。アメリカという土地に生きるボヘミア人としての心象風景を作品の中に投影したと言われている。

読響の熱く、力強い演奏に会場は大きな拍手に包まれました。
聴衆に聞いたベルリン公演の感想は・・・
「生命力あふれる演奏がよかった。」
「繊細な所から最後の力強い所まで表現の幅が広く とても好きな演奏だった。」
番組MC松井咲子さんの感想は・・・
「ベルリンで演奏を聴くと、さらに読響の素晴らしさを改めて感じました。一味も二味も違う面が見れたのですごく感動しました。」
ツアー初日のベルリン公演が大成功に終わりました!

【3月3日 ポーランド・ワルシャワ公演】

会場:ワルシャワ・フィルハーモニー

会場:ワルシャワ・フィルハーモニー
1901年に建立された歴史ある音楽ホール。ショパン国際ピアノコンクールの会場としても有名。

今回のツアーについて読響のメンバーは・・・

首席ファゴット 吉田将

首席ファゴット 吉田将
ベルリンのフィル・ハーモニーで演奏することはとても緊張しました。でも、今日ポーランドへ移動し、ポーランドの伝統を感じる、少し冷気みなぎる歴史的なホールの舞台に立ち、癒されました。

ヴァイオリン 舘市正克

ヴァイオリン 舘市正克
これからが楽しみです。違う土地に行き、新しい空気を吸って、かつての文化などを見ながら演奏すると気持ちも変わると思います。

コンサートマスター 日下紗矢子

コンサートマスター 日下紗矢子
今回、移動を共にして読響の皆さんの普段と違った面を見ることができました。普段あまり話をしない人とも話すことで視線の交わり方も変わると思うので、海外ツアーで一緒に行動して、一緒にご飯を食べて、一緒のホテルに泊まるというのはすごくプラスになることだと私は思います。

ワルシャワ公演では聴衆からの熱いスタンディングオベーションが沸き起こりました。

【3月5日 ドイツ・ケルン公演】

会場:ケルン・フィルハーモニー

ケルン公演でツアー前半のプログラムが終了

会場:ケルン・フィルハーモニー
1986年に建立されたホール。ケルン大聖堂とライン川に隣接する。指揮者を中心に客席が円状に配置されている。

【3月8日 オランダ・ユトレヒト公演】

会場:ティボリ・フレーデンブルフ

オランダ・ユトレヒト公演からツアー後半プログラムに変わります

読響ヨーロッパ・ツアー 後半プログラム(ユトレヒト公演・ブリュッセル公演)
酒井健治 作曲「ブルーコンチェルト」
メシアン 作曲「トゥーランガリラ交響曲」

会場:ティボリ・フレーデンブルフ
昨年リニューアルした複合音楽施設の一つ。大ホールは1717席を有するシンフォニックホールとなっている。

首席フルート 倉田優

首席フルートの倉田優さんにホールの音響についてお聞きしました。

首席フルート 倉田優
倉田 ヨーロッパのホールは日本に比べたら残響が少ないと思います。力まずに吹くことができるので、自分の音が柔らかく聴こえます。

コンサートマスター 小森谷巧

後半プログラムの聴き所をコンサートマスターの小森谷巧さんにお聞きしました。

コンサートマスター 小森谷巧
小森谷 今回のプログラムでは、音色や、音楽の流れよりは、日本人の細やかなアンサンブル能力や、解釈の仕方などを聴いてほしいと思います。これは世界に通用するレベルだと思います。

プログラム後半はメシアン作曲「トゥーランガリラ交響曲」
20世紀フランス音楽の歴史的超大作と言われているこの曲をなぜ、マエストロは読響ヨーロッパツアーのプログラムに選んだのでしょうか?

サムネイル付きテキスト

 本当のチャレンジとは今日のプログラムから始まります。演奏に慣れ親しんできたツアー前半のプログラムと比べ後半はどこか挑戦的なプログラムです。メシアンの作品は多くのオーケストラにとって難解な作品。慣れない環境の中で難しい作品をどう演奏するのか、読響にとってまさに腕の見せ所です。

【3月9日 ベルギー・ブリュッセル公演(読響ヨーロッパ公演最終日)】

会場:パレ・デ・ボザール

会場:パレ・デ・ボザール
1928年に開館した芸術複合施設。2200席を有し、様々な演奏会が行われる。

マエストロ・カンブルランは、ブリュッセルにあるベルギー王立モネ歌劇場で音楽監督を務めていました。ブリュッセルはマエストロにとっても特別な思いがある地です。ブリュッセルでの演奏が終わると、会場にはたくさんの拍手と熱いスタンディングオベーションが沸き起こりました!ヨーロッパツアー終了後、読響メンバーの想いとは・・・

コンサートマスター 小森谷巧

コンサートマスター 小森谷巧
達成感があり、非常に意味のあるコンサートになったと思います。

コントラバス 髙山健児

コントラバス 髙山健児
演奏する曲が難しい時こそオケの団結力が高まると思いました。

首席クラリネット 金子平

首席クラリネット 金子平
現地の人に読響の演奏を聴いてもらえたのが大きな喜びです。

チェロ 松葉春樹

チェロ 松葉春樹
東京に帰ってもこの演奏会を財産に頑張りたいと思います。

読響ヨーロッパ・ツアー2015は、「チャレンジ」であり「読響の腕の見せ所」と宣言したマエストロ・・・
ツアーを終えたマエストロ・カンブルランの言葉は・・・

シルヴァン・カンブルラン

読響メンバーとの絆の強さや深さに心から感動しています。単にいい演奏だったのではなく、心の繋がりを感じる素晴らしい演奏でした。演奏では 私の心の動きに敏感に応える姿に深く感動しています。今の気持ちを一言で言うなら読響のメンバーを愛しています。

チャレンジを掲げて行われたヨーロッパツアーが大成功に終わり読響はさらなる飛躍を目指します。
どんな演奏を聴かせてくれるのか、今後の読響が楽しみです。

演奏者の略歴

シルヴァン・カンブルラン(指揮者)

シルヴァン・カンブルラン(指揮者)
Sylvain Cambreling(conductor)

幅広いレパートリーを縦横に組み合わせた絶妙な選曲と、色彩感あふれる緻密な演奏で圧倒的な評価を確立している読響の第9代常任指揮者(2010年4月就任)。メシアン演奏の第一人者として知られ、読響との06年12月の初共演でも「トゥーランガリラ交響曲」を指揮し、圧倒的な成功を収めた。また、新作初演にも積極的に取り組んでおり、欧州を中心に例年20作ほどを世に送り出している。
1948年フランス・アミアン生まれ。これまでにブリュッセルのベルギー王立モネ歌劇場の音楽監督、フランクフルト歌劇場の音楽総監督、バーデンバーデン&フライブルクSWR(南西ドイツ放送)響の首席指揮者を歴任し、また、現在は世界有数のオペラ・ハウスであるシュトゥットガルト歌劇場の音楽総監督を務めているほか、世界の最先端を行く現代音楽アンサンブルであるクラングフォーラム・ウィーンの首席客演指揮者も兼任している。また、巨匠セルジュ・チェリビダッケの後任として、02年からドイツ・マインツのヨハネス・グーテンベルク大学で指揮科の招聘教授を務めている。
客演指揮者としては、ウィーン・フィル、ベルリン・フィルをはじめとする欧米の一流楽団と共演しており、オペラ指揮者としてもザルツブルク音楽祭、メトロポリタン・オペラ、パリ・オペラ座などに数多く出演している。
SWR響とのCD《メシアン管弦楽作品全集》も、世界中で高く評価されている。読響とのCDもこれまでに《幻想交響曲ほか》《ペトルーシュカほか》《第九》が発売されており、最新盤《春の祭典/中国の不思議な役人》《スコットランドほか》の2タイトルが12月上旬にリリースされた。

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