演奏レビュー

日時

2017年2月16日(木)午前2:29~3:29(水曜深夜)
BS日テレでは2017年2月25日(土)朝7:00~8:00に放送

出演

指揮 小林研一郎(読響特別客演指揮者)
管弦楽 読売日本交響楽団
司会 松井咲子

曲目

♪チャイコフスキー作曲
交響曲第4番 ヘ短調 作品36
※2016年12月3日パルテノン多摩 大ホールにて収録

情熱的な指揮で人気を博している<炎のマエストロ>小林研一郎(読響特別客演指揮者)が登場!
今回は2016年度から始まった「パルテノン名曲シリーズ」の
演奏会からチャイコフスキー作曲 交響曲第4番 ヘ短調 作品36を
お送りいたしました。

小林研一郎
1940年福島県いわき市出身。
“炎のマエストロ”として絶大な人気を博している。2011年から読響特別客演指揮者に就任。
1974年第1回ブダペスト国際指揮者コンクールで第1位と特別賞を受賞し、それ以来国内外の数々のオーケストラポストを歴任してきた。

チャイコフスキー
交響曲第4番 ヘ短調 作品36
1877年、チャイコフスキーがベネチアを訪れ風光明媚な環境の中で作曲した
1878年、モスクワで初演

小林研一郎 インタビュー

読響特別客演指揮者
小林研一郎

チャイコフスキー作曲「交響曲第4番」の魅力とは?
僕は交響曲第1、2、3、5、6番の「ペシミスティック(悲壮感)の極み」がとても好きです。
ですから第4番はイタリアの景色を想定させるような、独特で、チャイコフスキーとは違う世界に引きずり込まれます。
また、淀みなく出てくる旋律の美しさに「前とは違うな」と酔いしれますね。
自分の心を取り留めなくさせられてしまう感じがチャイコフスキーの交響曲第4番だと思います。

マエストロが思う交響曲第4番との向き合い方
指揮をするときはもちろんペシミスティック(悲壮感)が存在する場所を探します。
そしてペシミスティックに書いてないものをあえて、「もっと苦しく」、「もっと切なく」、「もっと吐息のように…」とオーケストラの方に理解していただきます。
そうするとより一層チャイコフスキーの独特な世界が浮き立ってくると思っています。
いまだにチャイコフスキーの交響曲第4番の本質に迫れたかどうかはわかりませんが、読響の皆様の大きな助けを借りて僕なりのすさまじい音のほとばしり、炎のほとばしりというものは出てくると思います。

演奏者の略歴

小林研一郎(指揮)
小林研一郎(指揮)
Ken-ichiro Kobayashi (conductor)
1940年福島県いわき市出身。東京芸術大学作曲家および指揮科を卒業。1974年第1回ブダペスト国際指揮者コンクール第1位、特別賞を受賞。ハンガリー国立響の音楽総監督をはじめ、チェコ・フィル常任客演指揮者、日本フィル音楽監督など国内外の数々のオーケストラポジションを歴任。2002年5月の「プラハの春音楽祭」オープニングコンサートの指揮者に、東洋人として初めて起用されたほか、ハンガリー政府から民間人最高位の“星付中十字勲章”を授与された。2011年文化庁長官表彰受賞。2013年旭日中綬章を受章。 現在、ハンガリー国立フィル、日本フィルおよび名古屋フィルの桂冠指揮者、九州響の名誉客演指揮者、東京芸術大学、東京音楽大学およびリスト音楽院(ハンガリー)名誉教授。東京文化会館音楽監督、長野県芸術監督団の音楽監督を務めている。
録音では現在、読響とブラームスの交響曲全集に取り組んでおり、「交響曲第1番/ハンガリー舞曲集」「交響曲第3番/シューベルト〈未完成〉」が発売され、絶賛を博している。
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