2009年02月10日
9年前の2月に出会った素晴らしいホール
こんにちは、まさです。
2月です。この時期になると、私はいつもある“ホール”を思い出します。
今から9年前の2000年2月、読響は欧州ツアーに出ました。
1998年に常任指揮者となったアルブレヒトさん率いる大きなツアー。これに我々TVスタッフも同行させていただいたのです。
最初に向かったのはスペイン領カナリア諸島。スペインと言っても本土からは1000kmも離れた大西洋上に位置します。アフリカ・モロッコからは100kmほど。海岸沿いには砂丘が広がっており、この砂はサハラから飛んで来たものだ、と伺いました。
そのカナリア諸島で行われていた「カナリア諸島音楽祭」に読響が参加。この年の「カナリア諸島音楽祭」はミレニアムを記念したスペシャル版で、世界5大陸を代表するオーケストラが集うと言う趣向でした。そこに読響はアジア代表として招かれたのです。
ちなみに他はと言うと…ヨーロッパ代表・ウィーンフィル、アメリカ大陸代表・ニューヨークフィル、とそうそうたる顔ぶれです。
7つの島からなるカナリア諸島。音楽祭はそのうちの2つの島で開かれました。(ハワイを想像していただければ良いかもしれません。“オアフとマウイで演奏会”といったイメージですね)
最初の演奏会はカナリア諸島最大の島、グラン・カナリア島。日本の遠洋漁業基地があり、日本領事館もあるというこの島は、食べ物は美味しいし(何せ魚介類が美味しいんです!!!)、気候は温暖だし、素敵なところでした。
そして、この島の演奏会場「オーディトリオ・アルフレード・クラウス」は、生涯忘れることのない美しいホールでした。
「アルフレード・クラウス」とはスペインを代表するテノール歌手の名。バルセロナ五輪の開会式で「オリンピック讃歌」を歌い、来日公演でも聴衆を魅了した世界的テノールのクラウスは、実はこの島の出身です。そんな島の英雄の名を冠したホールが、大西洋に面した岬に立っていました。
まるで灯台のような姿。カナリアの日差しを浴び、気高い佇まいを見せていました。
そして驚くべきはホールの中。

ステージの背面には大きなガラスまど。その先には、海が見えるのです!!!
ステージの延長線上に見える水平線。客席に足を踏み入れたとたん、思わず息を飲む光景。
すごい! すごすぎます!!
読響はこの会場で2夜にわたり熱演を披露しました。その模様は現地の放送局で生中継。期待の高さが伺えました。
あの日、「新世界」のあとに起きた大きな拍手!
それを嬉しそうな顔で受け止めるマエストロ&読響の皆さん。ビデオカメラのファインダーを覗いていたのに、目に涙が浮かんできて、危うく大切な映像がピンボケになるところでした。
ほんと、夢のような演奏会。
一行はここを皮切りに、もう一つの島・テネリフェを経由し、ザルツブルグ・デュッセルドルフ・フランクフルトなど2週間にわたるツアーを敢行。そこでアルブレヒト=読響の実力を世界に発信することとなりました。
出来ることならもう一度行ってみたいグラン・カナリア。
本当に美しいホールがそこにあります。
ホールフェチ^^; の私にとっては、見ているだけでも、客席に座っているだけでも、至福な時間でした。
音楽祭のパンフ…460ページもあります

パンフの中の読響のページ…この日のソリストは首席ティンパニスト(当時)の菅原淳さんでした













オケのプロフィールにあるカナリア諸島音楽祭って、こんな綺麗なコンサートホールで行われてたんですね。でもお客さんは演奏に集中できるのかな? 私も一度行ってみたいです。o(^-^)o
>こんちゃんさま
こんばんは! 実はあのガラス窓、コンサートの行われる夜になると真っ暗で外は全く見えません。写真のように海が見えるのは昼だけなんです。もっとも、それはそれで美しいんですよ。
そう言えば、池袋の芸術劇場も開館当初は休憩時間になるとステージ正面の壁が開いて、庭園が見えていました。最近は見ることないですね。今でも開くのかなぁ。。。