2010年05月19日

ワールドカップを目指した男たち

ワールドカップまで1ヶ月を切りました。
ワールドカップを戦う日本代表選手「23人」も発表され、いよいよ臨戦態勢に入ります。

思えば、ワールドカップやオリンピックという一大イベントが開催されるのは、「4年に1度」。
選手たちはそれぞれ日々のリーグ戦で結果を残しつつ、
その一方で、ワールドカップ・イヤーにベストコンディション合わせなければいけない。
これは本当に難しいことです。
かつて、2002年のワールドカップでは、本大会出場の大きな原動力となった、
名波浩、高原直泰の2選手がコンディション不良でメンバー落選。
また前回大会では、ジーコ監督が最も期待していたFW久保竜彦選手がワールドカップ・イヤーに故障し、
コンディデョンが戻らず選出されませんでした。

そして今回、2年前なら日本代表の「エースFW」として必ず選出されていたであろう選手が、
浦和レッズの田中達也選手です。
私と田中選手の出会いは1999年の高校サッカー。
当時、入社2年目の私は「高校サッカーハイライト」を担当していたことから、
帝京高校2年だった田中達也選手にインタビューしました。
小柄ながら、爆発的な突破力と、豊富な運動量。
あのアルゼンチン代表のリオネル・メッシを彷彿とさせるドリブルに、私は魅せられました。

高校サッカー選手権でその能力を買われた田中選手は、浦和レッズに入団。
その後、メキメキと頭角を現し、不動のエースに成長。
そして、年代別の代表を経て、2005年には日本代表に初選出。
南アフリカのワールドカップ予選では、抜群の運動量と献身的なプレーで日本代表を支えました。

しかし、09年、度重なるケガと、持病の腰痛を再発させ、長期離脱。
昨シーズンを棒に振り、復帰した今シーズンもベストコンディションには戻りませんでした。

その結果、多くの人が望んでいたワールドカップ・メンバーから落選。
南アフリカのピッチに立つ夢は叶いませんでした。
田中達也選手は、
「23人に入れなかったことはしっかり受け止めたい。期待はしてなかったけど、残念な気持ちはある」とその胸中を明かしました。
今回、私は改めて、「4年に1度」のワールドカップに愛されるのは難しいことを実感させられました。

田中選手は、現在27歳。
4年後のブラジル・ワールドカップの時は31歳。十分可能性はあります。
私はブラジルのピッチで躍動する田中選手を信じて、これからも取材を続けていきたいと思います。

投稿者:鈴木崇司

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