2011年01月31日
“挑戦”
バンクーバー五輪からもうすぐ1年。
1月16日、スキージャンプW杯を見るため、札幌に行ってきました。
どうしてもお会いしたかった選手がいたのです。
それが、葛西紀明選手。
6大会の五輪出場は史上最多。日本を代表するジャンパーです。
バンクーバー五輪では個人ラージヒルで8位に入賞。
その直後に現地でインタビューをさせていただきました。
「今までのオリンピックの中で、一番すっきりしました!」と語る
達成感と充実感に満ちた明るい笑顔・・・今もよく覚えています。
現在38歳。
五輪から一年経った今、何を思っているのか、
直接、葛西選手に伺いたかったのです。
スキージャンプ。
そう聞いて、長野五輪・団体の金メダルを思い出す人は多いでしょう。
でも葛西選手は、あの頃も世界屈指の選手でありながら、
直前の故障の影響もあり、長野五輪団体メンバーには入れませんでした。
当然、金メダルは持っていません。
その悔しさは、言葉に表せないほど。
自分だけが持っていない「金」が欲しい・・・
その想いで、ここまでジャンプを続けてきたのだそうです。
挑戦にピリオドはあるのだろうか??
たくさんのお話を伺う中、大変な失礼を承知で尋ねました。
「どんな状況になったら引退を考えますか?」
すると、「今は、その心境すら想像できない」との答え。
それより、「自分がどこまでできるのか挑戦して、
その姿を自分自身が見てみたい」というのです。
自分の限界を決めない。可能性を信じる。
「挑む自分」を、時に楽しむ。
行きづまることや、投げ出しそうなこともあるけれど、
でも、「人生の道」っていうのは、自分で作っていくものだから。
そんなお話を伺っていると、
多くの現役選手が葛西選手を慕う理由が、
少し分かったような気がしました。
オリンピックから1年。
葛西選手は今も、「てっぺん」を目指しています。
投稿者:松尾英里子





