2011年01月14日
第89回高校サッカー選手権
お正月のスポーツの風物詩といえば・・・
「箱根駅伝」、そして「高校サッカー」ですよね。
先日1月10日(月)成人の日に高校サッカーの決勝戦が行われ、
兵庫県代表の滝川第二高校が初優勝を達成しました。
日本全国4185校の頂点にたった滝川第二のみなさん、
本当に優勝おめでとうございます。
今回の滝川第二の優勝は私にとっても感慨深いものです。
というのも、実は私ラルフ、
滝川第二の1回戦のカードの実況を担当したからです。
栫(かこい)監督始め、浜口キャプテン、エース樋口・・・
選手権で躍動した彼らを実況できたことは喜ばしい限りです。
今回は、取材を通じて得たエピソードを紹介します。
滝川第二高校は去年の夏のインターハイで準優勝に輝きました。
当然、この冬の選手権では実績の上では、優勝候補に挙げられてもいいのですが、
なぜか専門雑誌や解説者の話題にも上らないチームとなっていました。
というのも、実は、チームは大会前、「崩壊の危機」にあったのです。
今年の滝川第二の選手たちは、非常に個性豊かなんですが、
裏を返せば自分勝手であり、主義主張も積極的に行いました。
この練習がしたい、この選手を起用して欲しい、この戦術を試したい・・・
「高校サッカーとは、人間成長の場」という理念を持つ栫監督にとって、
監督に主張し、異議を申し立てる選手たちは時に「わがまま」に映ったそうです。
その結果、栫監督は、全ての指導を放棄。
「全て自分たちでやってみればいい」と選手たちを突き放しました。
驚いたのは選手たち。
そのショックから泣き出す1年生もいたということです。
その夜、浜口キャプテンを中心に選手たちは長時間に渡り、ミーティング。
滝川第二高校のモットーである、「怯まず驕らず溌剌と」、
さらに栫監督の唱える「人として尊敬される人間になれ」。
選手たちはこの言葉の意味を自問自答し、自分たちが犯した過ちと向き合いました。
翌日、選手全員で監督に謝罪。
改めて栫監督を中心にチーム一丸となって選手権に臨むことを誓ったということです。
監督と選手がお互いに本音で向き合い、分かち合ったことで、
信頼関係はさらに深まり、滝川第二は最高の状態で選手権を迎えました。
私ラルフが実況を担当した緒戦は、6対1で快勝。
その後、浜口・樋口の2トップが勢いに乗った滝川第二は、
破竹の勢いで勝ち進み、一気に頂点まで駆け上がったのです。
そして迎えた栫監督の優勝インタビュー。
「本当にすごい選手たち。私は彼らを尊敬しています。」
その視線の先には、涙の滝川第二イレブンがいました。
高校サッカーに携わって12年。
監督から、選手から本当に多くのことを学びました。
これからもずっと追いかけていきたいと思います!
高校サッカー、最高!