2011年06月27日

ザックジャパン×ZERO

2010年6月29日。
駒野が放ったシュートは無情にもクロスバーを直撃。
南アフリカワールドカップで初のベスト8進出を目指し、
パラグアイと対戦した日本代表は、惜しくもPK戦の末、敗れました。

早いもので、あれから、まもなく1年を迎えます。

南アW杯以降の日本サッカーは大きく変わりました。
長友をはじめ、香川、内田、岡崎など若い世代の日本代表が
海を渡り、戦いの場をヨーロッパへと移しました。
それぞれの活躍は皆さんもご存知の通りです。
栄光や挫折を味わいながらそれぞれ貴重な経験をし、
シーズンオフとなった6月に日本に帰ってきました。

そんな中、多くの選手たちがZEROに出演。
シーズンを振り返って貰いながら、ザックジャパンの現状、
今後の展望、そして選手を支えてくれた恩師たちへの思いなど、
多くの話を聞くことができました。

海外で活躍する日本人選手たちを取材して気づいたことがあります。

それは、海外でのプレーはもはや「夢」や「憧れ」ではなく、
限りなく現実的な「目標」であるということです。

これまですでに4大会連続でワールドカップに出場、
過去2度のベスト16を経験。
今年はアジアカップも制した日本代表。
最新のFIFAランクは「14位」。
98年のワールドカップ初出場からわずか13年。
日本サッカーは長友のサイド突破のように、急激な発展を遂げ、
世界でも有数の強豪国に成長したのです。

海外でプレーすることを夢見る時代から、
若いうちに海外移籍して、結果を残して、強豪チームに移籍すること。
より現実的な目標を追い求める時代に突入しているのです。

また、サッカーを愛するサポーターの変化も感じます。
近年、ハイレベルな海外サッカーを手軽にテレビでも見られるようになり、
目の肥えたサポーターが増えたことです。
サッカーを勝敗を楽しむことはもちろん、
いいプレーには拍手を送り、悪いプレーにはブーイング。
スタジアムでは真剣に日本サッカーについて語るサポーターに遭遇します。

また、先日、長友選手とこんな会話をしました。
「ラルフさん、イタリアのメディアは、誉めるときは誉めるけど、
責めるときはとことん責めてくるんだ。
選手が嫌がるような聞きにくいこと、
触れられたくないことをどんどん聞いてくる。
でも、その結果、見返してやろうという気持ちが湧いてくる。
これは大きなモチベーションになる。
僕が日本に帰ってきたら、どんどん責めてよ(笑)」

「選手」、「サポーター」はもちろん、「メディア」も共に成長していくことが
日本サッカーの発展に繋がる大事な要素であることを改めて感じさせられました。

今回、選手たちの出演を通じて、
私は日本サッカーの成長を肌で感じることができました。
しかしその一方で、今一度気を引き締めるとともに、
より多く現場で取材をし、質の高い放送を目指さないといけないと心に誓いました。