2011年12月26日

金正日総書記死去~韓国取材ルポ

「これから朝鮮中央テレビが特別放送を行います!」
報道フロア中に響く一斉連絡。
12月19日正午、報道フロア中央にあるモニターに視線が集まりました。
そこで伝えられた北朝鮮の金正日総書記死去のニュース。
騒然とした報道フロアでは、すぐにニュース速報がうたれ、
緊急特番の準備が慌ただしく進んでゆきます。
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私たちZERO取材班は、急遽、19日夕方に韓国・ソウルへ向かい、
20日には、北朝鮮との軍事境界線付近にある統一展望台を取材しました。
望遠レンズでイムジン川を挟んで対岸3キロ先の北朝鮮の農村集落を見ると、
古い土壁の建物の前に、黒っぽい服を着た人が数人で座り込んで話をしている様子や、
まとまって歩く人の姿が確認できました。
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統一展望台の職員によると、金正日死去のニュースが伝えられた19日午後、
集落の集会所のような施設に数百もの人が集まっている姿が目撃されたといいます。
北朝鮮では、いま何が伝えられ、人々の心の中にはどのような感情が巡っているのでしょうか。
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ソウル市内は、クリスマスイルミネーションが輝き、
明洞(ミョンドン)の繁華街には観光客や若者があふれかえっています。
活気ある町並みを行き来する人々の表情に緊迫感などは見られません。
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ただ、帰宅ラッシュをむかえたソウル駅には、
街頭テレビの前に、夕方のニュースを食い入るように観る多くの人の姿がありました。
「実績のない若い指導者が、これからどのように北朝鮮を導いてゆくのか。」
「今の私たちの生活は変わらないけれど、これからどのような脅威が迫ってくるのか。」
平穏に見えるソウルの街には、
つかみどころのない、「これから」への漠然とした不安が漂っているように感じました。
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