2012年01月10日

原発事故の影響は生活ゴミにも…。

福島第一原発からおよそ200キロ離れた千葉県柏市。
1月5日、市内にあるゴミ処理施設、南部クリーンセンターの中央制御室では、
いつもとは違うモニター映像を見つめる職員の姿がありました。

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モニターにはたき火程度の小さな炎が画面手前に少しだけ映し出されていました。
この日、ゴミの焼却を停止。燃やすものがない焼却炉の火が自然に鎮火するのを待っているといいます。

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この施設で燃やされた家庭ゴミは焼却灰となり、
通常は、コンクリートの原料や埋め立てなどの方法で処理されます。
しかし原発事故以降、出されたゴミには放射性物質が付着。
この施設の焼却炉で燃やすと体積は100分の1に減少しますが、
放射性物質は減らないため高濃度の焼却灰となります。
国の基準で1キロあたり8000ベクレルを超えた焼却灰はそのまま埋めることができないため
この施設内では焼却灰をドラム缶にいれ、厳重に管理、保管しています。

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私たちは去年、ドラム缶を保管している地下室を取材しましたが、
放射能量の数値が書かれた緑色のドラム缶が、広い施設内に所狭しと並んでいました。
当初は約7万ベクレルほどあったそうですが、現在は平均で約3万~4万ベクレルといいます。
ドラム缶は1000本を超え、ついに保管場所がなくなり、今回、焼却そのものを停止することになってしまいました。

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千葉県印西市にある下水処理施設の一角。
この場所に広大な敷地にテントを立て、焼却灰の仮り置き場として千葉県が提案しています。
敷地の広さと柏市からのアクセスがよいことが理由ですが、
地元の市は焼却灰を出した自治体が管理すべきだとして受け入れに反対の姿勢を示し、
今も自治体間の協議が続けられています。

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現在のところ、別のゴミ処理施設でゴミ焼却しているため、日々のゴミ回収が滞ることはないとしていますが、
とは言え、「少なくしようと努力しても、ゴミは毎日出てしまうので…」
「この状態がいつまで続くのか…」と住民の皆さんは、
解決の道筋が見えない現在の状況に、不安を募らせていました。