2012年10月15日

東と西

今月3日のNEWS ZEROで、
私は次のようなコメントをしました。

「ユーラシア大陸の東側では、
日本と中国が尖閣諸島を巡って鋭く対立しています。
一方、西側のヨーロッパでは、
ドイツやフランスなどの国々が国境の意味合いを弱めて、
人や経済の交流が活発になっています。
東と西ではその歩みがずいぶん違います」

12日、その西側のEU(ヨーロッパ連合)に、
ノーベル平和賞が贈られることが決まりました。
第1次大戦、第2次大戦と戦争の地であったヨーロッパ。
EUとは、戦争という国家の争いをなくすため、
国家の間の壁を薄く、低くして、
人や経済の交流を活発にすることにより
平和の共同体をつくる試みだと思います。

ノーベル委員会は、
かつての敵同士であったドイツ、フランスが
親密なパートナーになり得ることを示すもの、
と述べています。

確かに、今のEUはユーロ危機のなか、
経済的な困難や社会的な不安を抱えています。
しかしそれでも、「戦争の大陸」を「平和の大陸」に
変えるEUのビジョンは評価されていいと思います。

西のヨーロッパの試みは、東のアジアの私たちにも
有益な示唆を与えてくれるのではないでしょうか。