2012年12月19日

今年の現場取材を振り返る③ ~7月から9月~

「今まで経験したことのない大雨」
およそ50年に1度という極めてまれな大雨が降った際、
気象庁が災害への強い危機感を伝える表現。
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7月の日本列島は九州北部から紀伊半島にかけ梅雨前線が停滞。
さらに前線の活動が活発化し、まさに「経験したことがない」豪雨が襲いました。
大分県日田市では市内の川が氾濫し、
青々とした水田を茶色く濁った水が覆い尽くしていました。
「ようやく田植えが一段落したところだったのに…」と肩を落としていました。
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7月12日の豪雨では、熊本県阿蘇市などで甚大な被害が出ました。
阿蘇の緑の山肌は爪でえぐられたようにいくつも地表がむき出しになり、
車ほどもある大きな岩がごろごろと住宅地に転がり込んでいました。
私たちも取材中、突然の大雨で取材を中断。
視界が奪われ、呼吸がしづらくなるほどの大雨はまさしく経験したことのないものでした。

夏の日差しが校舎に照りつけ、ひまわりの咲くグラウンドを走る部活動の生徒たち。
夏休み直前、さわやかな学校生活の裏で「いじめ問題」が暗い陰を落としました。
悪質ないじめの実態、自ら絶ってしまった若い命、不明確なままの責任の所在。

滋賀県大津市の中学校に警察の家宅捜索を行いました。
本来、最も安全で平和であるはずである学校に
次々と入る捜査員の姿を目の当たりにし、なんともやるせない気持ちになりました。
ZEROは「いじめ、いま君に伝えたい。」というキャンペーンを行い、
各界の方から自身の経験を交え、いまもメッセージを伝え続けています。

「津波高34m」「最大で死者約32万人」
発生すれば、東日本大震災を超える国難になるとされている「南海トラフ巨大地震」
その被害想定が8月末に発表されました。
私たちは、およそ34mの津波が来襲することが想定されている高知県黒潮町を取材。
衝撃的なデータに動揺する住民の方もいる中、
小学校の上層階にあるベランダから直接裏山に逃げられる橋を設置したりと、
自治体では震災以降、高台へ逃げるための避難路の整備が進められていました。

また、すぐに避難できない地域では、
救命艇開発プロジェクトが国と民間の共同開発が行われていました。
被害想定に対して、“正しく恐れ”“できる対策を考え”
ひとりでも多くの命を救う取り組みが進んでいます。

「帰れ!」「配備反対!」
住民の激しい言葉がぶつけられている先には、ねずみ色の独特な形をした機体。
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ヘリコプターと飛行機の能力をあわせもつ、
米軍の垂直離着陸輸送機 MV-22オスプレイが
7月、沖縄県普天間基地に配備されるのを前に、山口県岩国基地に陸揚げされました。
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9月末には、取材陣向けの体験飛行に私も搭乗。
機体の急上昇や回転翼モードから固定翼モードに換える時に受ける振動・重力などを体感しました。
10月1日、オスプレイが沖縄普天間飛行場へ配備されました。
オスプレイの陰が付近の住宅街を覆い、
からだにズシンと響くような大きな爆音が
住民の不安や怒りをふさぐような印象すら覚えました。
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