宮本コラム

2013年03月14日

石巻市北上中学校

二年前に皆さんと一緒に植樹をした苗木が大きく成長してくれていて、
安心したのと同時にこれからもそっと寄り添いながら
学生たちを守ってほしいという気持ちが大きくなりました。

石巻では、以前訪れたときよりも瓦礫は整理されていましたが、
校長先生もおっしゃっていたように
現状は、実は、まだ何も変わっていなくて…。
様々な問題はありますが
東北の皆さまが一日でも早く安全な場所で暮らせるよう、
復旧、復興をできるだけ早く進むようにと強く願っています。

そして畠山校長先生の思い、伝え続けたいです。

%E5%AE%AE%E6%9C%AC%E7%AC%91%E9%87%8C20130307%E7%9F%B3%E5%B7%BB.JPG

宮本笑里

2012年08月24日

広島取材

広島でお会いした語り部・原廣司さん。原さんは、現在81歳。
50歳を過ぎて原爆ドームを書き始め、現在3000枚以上の原爆ドームの絵を描かれています。

 
ボールペンを持った瞬間、優しい表情から一点、まわりの音や暑さを払いのけるかのように
集中されて原爆ドームを描かれていました。

それはきっと、戦争の悲しさを伝えたなければいけないという強い想いがあるからこそなのだと
感じました。
 
色紙に描かれた絵は、原さんの優しさと愛にあふれた色彩で、
心から平和を伝えたいというメッセージがとても伝わってきました。

二度と戦争にならないために、私たちの世代が、語り部のみなさんのお話を真摯に聞き、
学ばなければいけないことだと改めて感じています。

2012年07月19日

映画「汚れた心」

今週土曜日に公開される映画「汚れた心」

舞台は第二次世界大戦後のブラジル。
日系移民の間で実際に起きた事件を描いた、この映画。

今回この映画のテーマ曲を演奏させていただきました。
私自身、映画を観るまで戦後ブラジルで起きていた歴史を知りませんでした。
伊原剛志さんをはじめ、俳優の皆様の魂が込められた演技を観た後に、テーマ曲を録音したのですが、
歴史に巻き込まれてしまった日本人移民の哀しさをストレートに伝えることが出来るように、
感情をそのまま音に込めて演奏しました。

インタビュー中、伊原さんがおっしゃっていた、今の時代にも通じるテーマの作品。
是非皆様にも、観て感じていただきたいです。

2012年06月22日

沖縄

およそ二十万人の犠牲者を出した沖縄戦。
その沖縄戦のあと捕虜収容所が沖縄の屋嘉にあり、
約二千人がそこで生活をさせられていました。
そこで生まれた歌だといわれている、
屋嘉節。

本来なら歌うだけでも
当時のことを思い出してしまう「屋嘉節」を
みなさんに知ってほしいと
みずから弾いて歌ってくださった仲宗根さんの強い思いが
カンカラ三線、歌声を通して
強く伝わってきました。

カンカラ三線とは、捕虜収容所で
米軍の食糧の缶を胴にして、ベッドの足を棹とし、
使わなくなった落下傘のヒモを弦にしてつくられたもの。沖縄の人々にとって歌と三線は
苦しい時代も生きていくエネルギーを与えてくれるものだったのだろうと思います。

あの海辺で演奏してくださったこと、たくさんの事を伝えてくださったこと、
仲宗根さんの語ってくださった一言ひとことを忘れず胸に刻みたいと思います。

見てくださった皆様にも、仲宗根さんの思いが
どうか届いていますように。

photo1.JPG

2011年06月01日

植樹

私は、今回初めて被災地を訪れ、現状を目の当たりにして、
言葉がでませんでした。

石巻で、宮脇先生と北上中学校の生徒さんたちと一緒に
植樹をさせていただきました。

当日、中学校に集まった皆さんが、一緒に協力しあいながら
生まれ育った故郷の土の中に、未来、夢や願いそのものを、
まさにこの土地にしっかり根ざそうとしているのだな、と
強く感じました。

これから雨が降り、夏の強い日差しをあびて
強風にさらされることもあるでしょう。

でも、こうした日々を越えて、さらにさらに枝をのばし
私達人間を見守りながら
大きく育っていってくれることを
心から願っています。

そうして、その木々がたくましく育った姿に勇気をもらいながら、
若い皆さんや、これからの子供たちにも伝えられていけたら
とても嬉しく思います。

今回、中学校で校歌を一緒に演奏させていただき、一生、心に残る大切な時間になりました。
本当にありがとうございました。

2011年03月08日

レンブラント

取材でオランダへ行き、まず一番に建物ひとつひとつが愛らしく
絵本から飛び出してきたような街並みが昔住んでいたドイツの風景にも似ていたので
懐かしく思いながら、レンブラントハイスを訪れました。

今回はエッチングの技法も体験させていただきましたが、
普通の絵の書き方とは違い、カップを描くのも、単純な線をかくだけでも難しく
感覚だけに頼らず、線の陰影や立体的な計算をしながら描かなければならないことを実感しました。

レンブラントはどのような想いで光の世界を表現したかったのか…
いまだ多くの謎に包まれたところがまた彼の大きな魅力でもあります。

私も曲を演奏する上で、数秒間の間の取り方や、音の世界ならではの色彩のイメージをふくらますようにしているので、何処か、似たような感覚なのかなとも思います。

レンブラントの作品や、アトリエへ実際に訪れてみて、彼の息づかいが聞こえてくるようで心がときめき、改めて絵画の素晴らしさに感動しました。

数百年も前から大切にされ続けている芸術作品を味わうことにより、知識が増えるだけでなく、
感性もとても豊かになり、その時代に生きていた人々を垣間
見ることができるようでとても嬉しいです。

今週は引き続き、レンブラントの謎に迫りますので、どうぞお楽しみに。

2011年02月16日

サイパン取材

大勢の民間人が犠牲になったサイパン戦。
実際に体験された杉浦昭子さんに今回お会いして、取材をさせていただきました。

杉浦さんと宏さんは、65年前のサイパン戦でご両親と3人のご兄弟を亡くされています。

戦争の記憶を思い出してしまうことが辛かった杉浦さん。
戦後30年もの間、ずっとサイパンの地を踏めなかったとおっしゃっていました。

私も実際にサイパンに行き、バンザイクリフの崖の上に立ってみて、
杉浦さんが、ここから身を投げた時、どんな想いだったのか…戦争を体験していない私にとって想像も出来ない事でした。

お話を伺っていて、何度も噛み締めながら「二度とあの恐ろしい戦争をおこしてはいけない」とおっしゃっていた言葉が胸に刺さりました。

戦争を体験された方は、一生涯、戦争の傷を背負って生きていかなければならないこと。私達の世代が受け継いで知ること。伝えなければいけないこと。
大切なことを教えてくれた杉浦さんや、先人たちへの感謝を忘れずに歩みつづけたいと思います。

2011年01月08日

あけましておめでとうございます。

皆様、あけましておめでとうございます。

2011年1月4日、「NEWS ZERO」初日がスタートいたしました。
カルチャーコーナーでは紅白歌合戦の映像を見させていただきながら、
あの圧倒的な情熱につつまれた空間を思い出し、改めて感無量でした。

本当に素晴らしい経験をさせていただきまして
クラシックでは味わえない響きや空間、「道標」を演奏させていただけた事、
たくさん色々な事を学ばさせていただき皆様に心から感謝しております。
本当にありがとうございました。

今年も音楽とNEWS ZEROと真摯に向き合い、もっと成長できるように努力していきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。

2010年12月16日

@カルチャー

火曜のニュースにもありましたが、皆様もインフルエンザ予防対策されていますか?
加湿器は喉のため、そして楽器のためにも必需品です。
新幹線や飛行機に乗るときには、マスクを必ずつけるように心がけていたり。
やはり、うがい手洗いの基本が一番大切ですね。

今回のカルチャーコーナーでは、EXILEのMATSUさん。
ダンスやステージからは難病と戦っていることを、あの機敏な動きからは全く感じさせない
パフォーマンスの力強さに圧倒されました。

新たな自分へ挑戦される姿、前向きな姿勢が
大きな勇気を与えてくれます…。

早いことに、今年も一年の終わりに差し迫ってきましたね。
4月からNEWS ZEROのカルチャーコーナーを担当させていただきまして
今まで見えていなかった、客観的な自分というものが少し見えてきたと思います。
色々なジャンルの方々にお会いして、
自分の中で芽生えた感情や広がった世界を音楽に注入することで
良い方向に演奏の表現が変わってきたように感じています。

また、Culture Journalでは
初めてMC番組を担当させていただきまして
生放送ではない収録という形も、また違った緊張感があり、普段見ることのできない
貴重映像や、アーティストの皆様の素顔等。
私にとって心に響く言葉にたくさん出会うこともできて
素晴らしい経験をさせていただいております。

今後も、視野を広げられるようにがんばりたいと思っておりますので
引き続きどうぞよろしくお願いいたします!

2010年11月10日

ヨーヨーマさん


昨日は、世界的チェロ奏者のヨーヨーマさんに
お会いしてきました!


私自身、学生の頃からCDをたくさん聞かせていただいていて、
直接お会いできるとは…夢のようでした。


弦楽器でタンゴを演奏することはすごく難しいことで、あれほどまで
極めるということも本当に凄いことです。


今回の取材でヨーヨーマさんは、大切な本番前にもかかわらず
明るくあたたかく受け入れてくださいました。


現場ではスタッフのみなさんにもひとりひとり笑顔で握手をしながら挨拶をされて
大きく包み込んでくださる、人としての優しさが素晴らしい音楽につながっているのだと思い、
魅力にあふれる姿に感銘を受けました。