櫻井翔 イチメン!

2017年6月 5日

欧州テロ"頻発"

いまヨーロッパは
新たなテロの恐怖に見舞われています。

2017060501.jpg

これは、イタリア・トリノのパブリックビューイングで、
サッカーのヨーロッパ・チャンピオンズリーグ決勝を
見に来たサポーターです。
実はこのあと・・・

2017060502.jpg

一斉に逃げ出す人々。

大きな爆竹の音を爆弾と勘違いした人々で
現場はパニック状態に。

会場にいたのは、数千人のサポーターたち。

パニックで転んだり、
逃げる人たちの下敷きになったりするなど
1400人以上がケガをし、うち8人が重体だということです。

こうした事態が起こるほど、
いま、ヨーロッパではテロの恐怖が広がっています。

2017060503.jpg

イギリスは、わずか3か月の間に
3件もの無差別テロに見舞われました。
いずれの事件も
過激派組織「イスラム国」の関与が指摘されています。

振り返ると、2015年の1月に
フランスの新聞社「シャルリー・エブド」が
銃撃された事件。
その年の11月にパリの中心部で
コンサートホールやサッカー場が次々と襲われたテロ。

2016年から2017年にかけても
フランス、ドイツ、スウェーデンで
トラックが暴走し人々を襲った事件など、
テロが頻発しているのです。

2017060504.jpg

イギリスのメイ首相は、今回の事件を受けた演説で
「"テロがテロを呼ぶ"という
 新たな恐怖に直面している」と述べました。

そのキーワードは「模倣犯」です。

今回、ロンドンで起きたテロは
2017年3月に同じくロンドンで起きたテロに
非常に似ています。

どちらも、自動車で歩行者に突っ込んだ後
車から降りてきて、刃物で人を襲ったものです。

さらに、車で人を襲う手口は2016年、
フランスのニースでトラックが暴走したテロを始め、
ドイツやスウェーデンなど最近特に目立っています。

2017060505.jpg

専門家によると、車や刃物によるテロは
銃器や爆弾に比べると入手が簡単です。
刃物はお店で売られていますし、
レンタカーは誰でも借りることができます。

しかも、大きなお金が動くわけでもないので、
準備段階では警察も察知しにくい。
つまり、防ぐことが非常に難しい手法だと言います。

2017060506.jpg

また、一連のテロは
「ソフトターゲット」を狙っているという点でも
よく似ています。

「ソフトターゲット」とは
警察や軍などの施設ではなく、
不特定多数の人々が集まる観光名所や劇場などのこと。

警備が行き届きにくく
一般の人々が狙われるため、
テロに対する恐怖心を植え付けやすいのです。

2017060507.jpg

もともと、イギリスは「テロ対策の先進国」と呼ばれ、
通信の傍受や、インターネットを監視する法律を整備して
テロの情報収集をしています。

こうした対策で過去4年間に、
13件のテロを未然に防いできました。

2017060508.jpg

それでも今回の事件を防げなかったのは、
「ローンウルフ型」のテロが頻発しているからです。

日本語にすれば「一匹狼」。
テロ組織とは直接関わりがなく、
ネットなどで過激思想に感化され、
個人や小さなグループで突然犯行に及びます。

専門家によると、いわば「にわかテロリスト」で、
プロの犯行ではありません。

こうしたテロを阻止するのは、容易ではないのが現実です。

ページの先頭へ ▲