櫻井翔 イチメン!

2017年7月10日

ヒアリの見分け方・対処法

東京、そして、愛知県の内陸部でも発見ということで、
私たちはどう対処すべきなのでしょうか?

貴重なモノをお借りすることができました。
(協力:ふじのくに地球環境史ミュージアム 岸本年郎准教授)

2017年6月、
台湾で専門家が採取した本物の「ヒアリ」です。
かなり小さいのでカメラで寄ってみましょう。

5匹が標本になっていますが...
「火のアリ」というだけあって
頭が赤くてツヤツヤしています。
およそ2ミリから6ミリまで様々な大きさのものがいますね。

では、日本のアリとヒアリは何が違うのでしょうか?

ヒアリはアリとしては「中型」の部類になります。
日本にも様々なアリがいますが、
公園などでよく見かけるクロオオアリは、
7ミリから12ミリほどと「大型」です。
赤っぽいアリとしてはヒメアリ類がいますが、
こちらは2ミリほどの「小型」で
こんなに小さいヒアリはいません。

正確に見分けるには顕微鏡を使う必要がありますが、
専門家によると、ヒアリを疑うポイントがあるといいます。

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◎色が赤くツヤツヤしている
◎針を持ち、刺されるとひどく痛む
  日本のアリも針はありますが、
  ヒアリの針は非常に強く、性格も攻撃的です
◎このように、群れの中に、
  大小様々な大きさのアリが入り混じっている
◎大きなアリ塚を作る
  日本には土で大きなアリ塚をつくるアリは
  いないそうです。

こうした特徴が重なると、ヒアリの疑いがあります。

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ヒアリは毒を持っていますが、
万が一刺されても、死に至ることはまれです。

危険なのは、刺されたことによって
「アレルギー症状」を引き起こした場合です。
中でも「アナフィラキシー」と呼ばれる
強い症状が出た場合に関しては命の危険もあるので、
蕁麻疹や息苦しさ、動悸やめまいなどがあったら、
すぐに医療機関で受診することが大切です。

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また、ヒアリがよく巣を作るのは「人間に近い人里」です。
森の奥には巣を作らず、
人が整地した場所などを好みます。

大都会の公園や、道路脇、芝生や農地など。
つまり、最も被害を受けやすいのは
子どもたちや高齢者ということになるのです。

2017071004.jpg

現在、日本ではヒアリの「上陸」が確認されていますが
まだ「定着」が確認されたわけではありません。

もし、ヒアリの「巣」ができてしまえば、
1つの巣に20万匹以上いることも。

さらに、ヒアリは繁殖期になると
「羽」を持つ女王アリが産まれるので、
これが数キロ飛んだ先で新たな巣をつくることもあります。

こうなると根絶はますます困難となるため、
今、まさに「定着」を防ぐための
「水際対策」が徹底的に行われているのです。

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水際対策は、スプレータイプの「殺虫剤」、
ヒアリを粘着シート捕獲する「トラップ」
ベイト剤と呼ばれる「毒エサ」を使って行われています。

ただし、心配だからといって
このような毒エサをヒアリがいない場所に
むやみに置いてしまうと、
「逆効果」になるケースもあります。
ヒアリと戦うはずの
日本の「在来種」が死んでいなくなってしまうのです。

今の段階ではヒアリの「駆除」は、
専門家に任せた方が良さそうです。

2017071006.jpg

家の中で万が一、ヒアリを疑うようなアリがいたら、
絶対に触れず、落ち着いて
市販のスプレータイプの「殺虫剤」で処理してください。

もし公園などで「アリ塚」を
見つけるようなことがあったら。
環境省では、決して触れずに
自治体や行政機関へ、連絡するように呼びかけています。

侮ることのできないヒアリですが、
正しく知って、正しく恐れることが大切です。

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