櫻井翔 イチメン!

2017年11月27日

横綱の品格

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こちらは九州場所で、
前人未到、40回目の幕内優勝を飾った横綱・白鵬です。

なぜ横綱は「品格」が問われるのでしょうか?

2017年、横綱に昇進した
稀勢の里に渡された「横綱推挙状」。
これには「品格力量抜群に付 横綱に推挙す」。
最初に「品格」、
そして次に「力量」つまり実力が書かれています。

横綱だけこれほど「品格」が求められる理由。
それは、横綱の歴史を紐解くとわかります。

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実は、そもそも「横綱」というのは力士の地位ではなく、
この白い綱そのもののことを指していました。

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江戸時代の1789年、
横綱というものを発案したのは、
第十九世吉田追風という人です。
古い掛け軸なので見づらいですが・・・
この格好を見て分かるでしょうか。
そう、「行司さん」です。

当時の行司は相撲の勝負だけでなく、
相撲の興行そのものを仕切っていました。

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そこで、大相撲の人気を盛り上げようと考えたのが
「人気力士に横綱をまとわせて、土俵入りをさせる」
というものでした。

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では「横綱」とは何かというと、
神社の鳥居や、家の神棚にある「しめ縄」
という説が最も有力です。

この「しめ縄」より内側は、
神々がいる「聖域」を表しています。
「しめ縄」を腰に締めることで
力士を「神格化」しようとしたのです。

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その後、当時の最高位だった大関の中で
綱を付けることが許された最強力士を
「横綱」と呼ぶようになり、横綱は「地位」になりました。

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現在も横綱になると「奉納土俵入り」といって、
明治神宮などで土俵入りが披露されます。

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この「土俵入り」も、
元々は神社やお寺を建立する時に行われた神事、
「地鎮祭」が始まりと言われています。

昔の「地鎮祭」には力士が呼ばれることがあり、
力士が四股を踏むと
地中の邪気が払われるとされていたそうです。

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つまり「横綱」とは、力士の中で最も「神に近い存在」。
だからこそ、
抜群の「品格」が求められているというわけです。

今回の問題では日馬富士とその師匠の伊勢ヶ浜親方。
貴ノ岩の師匠の貴乃花親方、
その場に居合わせた白鵬・鶴竜、
そして、相撲協会理事長の八角親方。

みなさん、現役の横綱や元横綱ばかりです。
「品格ある」議論が求められます。

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