櫻井翔 イチメン!

2017年2月13日

"受動喫煙"対策

2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて
ある問題で、議論が白熱しています。

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こちらは、兵庫県の飲食店などに表示が義務づけられている
「受動喫煙防止」を呼びかけるステッカーです。

兵庫県では条例で、お店に入る前に
「禁煙、分煙、喫煙」がわかるように表示することが、
店側に求められています。

政府は、国全体で「原則屋内全面禁煙」にしたい
という案を打ち出しましたが、
それに対し今、様々な意見が出されています。
こんな映像がありました。

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こちらは、1980年代、
今からおよそ30年前の日本の様子です。

駅のホームには灰皿が設置されていて、
多くの人たちがタバコを吸っています。

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病院の待合室にも「喫煙スペース」がありました。

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なんと、国会議事堂の中でも。
予算委員会の最中にタバコを吸っている議員の姿が...
こうした光景が「当たり前」の時代だったのです。

しかし、その後「喫煙する本人の健康被害」や
「受動喫煙による健康被害」が
科学的に明らかになってきました。

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「受動喫煙」とは、
喫煙者の周りにいる人がたばこの煙を吸うことです。
厚生労働省は、
「肺がん」や「脳卒中」、「乳幼児突然死症候群」などの
リスクが高まるとしています。

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そのため、国は2003年に施行された「健康増進法」で、
学校や病院、飲食店など「多数の者が利用する施設」の
管理者に受動喫煙防止の対策を求めました。

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現在では、喫煙と禁煙を隔てた
飲食店も増えるなど「分煙」が進んでいます。

しかし、現在はあくまで「努力義務」であり、
「罰則」はありません。

いま、厚生労働省で検討されているのは、
「罰則付きの禁煙」案です。

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具体的には、学校や病院などでは建物だけでなく
「敷地内全面を禁煙」に。

飲食店やホテルのロビーなど
人の多く集まる場所では「建物内を原則禁煙」に。

煙が外部に出ない「喫煙室」のみで
タバコを吸うことを認めるというものです。

「努力義務」ではなく「義務」となり、
違反した場合には施設側と個人に、
「罰則」も検討されています。

こうした厳しい規制を検討する背景には、
世界で進む「禁煙化」の流れがあります。

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IOC、国際オリンピック委員会は
「たばこのないオリンピック」を推進しています。

2008年の北京大会以降、開催したすべての都市には、
「罰則付きの禁煙」を義務づける法律や条令があります。

去年オリンピックが行われたリオデジャネイロでも、
建物の中はすべて「禁煙」という法律があって、
外でも「屋根の下は禁煙」、という厳しいものでした。

2020年にオリンピック・パラリンピックを
控える東京と日本にとって、
避けては通れない問題なのです。

しかし、建物内を一律に
「罰則付きの禁煙」という案に対しては、
飲食業界などから大きな不安の声が上がっています。

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禁煙となると「常連客が離れる」という声。
そして、小さなお店では「喫煙室を作る場所もお金もない」
という声です。

さらに、
自民党の厚生労働部会でも反対の声が上がりました。

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といった意見です。
厚生労働省は今国会での法案提出を目指しています。

2017年2月 6日

日米首脳会談で"親密"アピール?

トランプ大統領とどのような関係を築くのか?
世界が注目しています。

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銃を備えつけた船の上で目を光らせる、沿岸警備隊。
厳重な警備の理由は、ここフロリダ州に
トランプ大統領の別荘があるためなんです。

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ワシントンのホワイトハウスで会談に臨む両首脳ですが
その後、大統領専用機で一緒に
トランプ大統領の別荘があるフロリダ州に
移動する予定です。

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そこでトランプ大統領が所有するゴルフ場で
ゴルフをすることが固まったということです。

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オバマ前大統領のときは8年の在任期間中、
5人の日本の総理大臣と首脳会談を行いましたが
スポーツをするなどして親密さを
ことさら演出することはありませんでした。

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実はオバマ大統領が来日した際に
安倍総理と訪れた高級寿司店で
「食事が始まるなりTPPの話を始めた」
というエピソードがあるほど、その付き合い方は
"ビジネスライク"と評されていました。

一方、過去に「蜜月」ぶりが注目されたのが
当時の小泉総理と、ブッシュ大統領です。
両首脳は「歴史上最も成熟した2国間関係だ」と
強調していましたが
「ふたりの個人的な親密さに支えられていた部分も大きい」
といわれています。

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今回、安倍総理が
大統領専用機エアフォースワンに乗ることになれば
小泉さん以来となります。
異例の好待遇に見えますが、
何かと批判も多いトランプ大統領との親密アピールには
懸念の声も広がっています。

就任後、初の首脳会談となった
イギリスのメイ首相との会談で
トランプ大統領は手をつないでエスコートしましたが、
実はこの後に起きたイギリスの「反トランプデモ」では
ふたりが手をつないだ場面も
デモ隊の批判の的になっていました。

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今回のゴルフに関しては
安倍総理の身内である自民党内からも
「一緒にゴルフをすれば安倍総理への批判に
 跳ね返ることもありえる」と懸念の声も上がっています。
ある政権幹部は、トランプ大統領との関係について
「戦略的蜜月関係」がよい、
つまりお互いの利益となるという計算の上に立った
親密な関係が好ましいと周辺に話しています。

では肝心の会談の中身は
どのようなことが予想されるのでしょうか?

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たとえばトランプ大統領が就任早々に離脱を表明した
「TPP=環太平洋経済連携協定」。
安倍総理は国会答弁で
「しつこいくらい説明する」と話しているので
議題にのぼる可能性は高いとみられます。

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またトランプ大統領が
不公平だと日本を名指しで批判している
「自動車輸出」や「日本の為替政策」。
こうした経済の問題については
アメリカの高速鉄道計画に投資することや
エネルギ―分野などで連携を進めたい考えです。

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NNNが行った最新の世論調査では
「トランプ大統領の誕生は、日本に良い影響を与えるか?」
という質問に、7割近い人が『思わない』と答えています。
10日の首脳会談でこうした不安を払拭できるのでしょうか。

2017年1月30日

タクシー初乗り410円へ

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1月30日から東京23区と武蔵野市、三鷹市のタクシーに
乗ったとき最初にかかる料金「初乗り運賃」が
これまでの「2キロ730円」から
「1.052キロで410円」に引き下げられました。

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日本に初めてタクシーが登場したのは、大正元年の1921年。
この時の初乗り運賃は、約1.6キロで「60銭」。

天丼1杯15銭という時代ですから
初乗りで天丼が4杯食べられる、
高級な乗り物だったことがわかります。

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戦後の初乗り運賃は「値上げ」の歴史。
1952年は80円だったのが、
1989年、平成元年には470円に
最近では730円まで上がっていました。

ただし、これまで初乗りはすべて「最初の2キロ」の運賃。
今回は「およそ1キロ」。つまり、
「ちょい乗りは410円」に引き下げようというのです。

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それでは、東京の「初乗り410円」で
得するのはどんな人なのでしょうか?
実際に乗って確かめてみました。

たとえば、東京駅の向かいにある丸ビル前から乗った場合。

■記者
「初乗り410円で行けるところまでお願いします」

■ドライバー
「かしこまりました」

さて、初乗り料金でどこまで行けるのでしょうか?
途中、赤信号で止まりながら、走ること3、4分...。

■ドライバー
「この辺りが410円です」

410円を支払い、降りたその場所は...。

■記者
「気持ちの良い天気の中、走っている方がいますね」

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初乗り料金で行くことができたのは
東京駅から、皇居のお堀の近くまででした。

実際に初乗り410円のタクシーを利用した人は。

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■タクシーを利用した人
「増えますね。
 ちょっとの距離でも乗っちゃおうかなと思いますね」

一方で、こんな人も。

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「かしこく安くなったところだけ
 (タクシーを)利用したいなと思います」

距離によって使い分けたいという声も多く聞かれました。

今回の「初乗り410円」という料金改定ですが、
実は、すべての人が値下げというわけではありません。

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初乗りからおよそ2キロまでの
ちょい乗りは料金が「値下げ」になりますが、

東京の平均乗車距離である4キロでは「同じ」料金。

およそ6.5キロ以上乗ると料金は逆に「値上げ」となります。
例えば30キロ乗った場合は520円の値上げになるのです。

それでも、短距離のお客さんを「値下げ」した理由は、
タクシー業界に強い危機感があるからです。

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タクシーを利用する人の数は、年々減っていて、
東京だけでもバブル景気の1989年度には
1年でのべ4億2000万人乗っていたのが、
現在はおよそ2億7000万人と激減してしまいました。

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そこで、今回の初乗り410円の狙い。
1つ目は、「ちょい乗り客を増やす」です。

移動が大変な高齢者や、
これまでタクシーに乗らなかった
若者や子育て世代などに気軽に乗ってもらい、
「新たな客層を掘り起こす」作戦です。

もう1つの狙いは、
「2020年東京五輪・パラリンピック」です。

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東京と世界のこれまでの、初乗り運賃を比べてみると...
ロンドンはおよそ420円。
ニューヨークはおよそ420円。
一方で、東京は730円と、初めて日本に来た人には
料金が高いなという印象がありました。

これを1キロ410円という、
「世界水準」に引き下げることで、2020年に向けて、
海外からの旅行客にもっと気軽にタクシーを
使ってほしいという、期待があるのです。

今回の「タクシー初乗り410円」という新たな試み。
「ちょい乗り」する人が増えるか注目されます。

2017年1月23日

「退位」の論点、まとまる

天皇陛下の「退位」について
議論のポイントが絞られてきました。

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昭和天皇の崩御にともない
天皇陛下が新しい元号を"平成"とする政令に
署名される様子です。
それから28年...。

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83歳になられた天皇陛下の「退位」をめぐる議論が
きょう大きく動きました。

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「退位」について話し合う有識者会議は
これまで9回の会合を重ねてきましたが、
きょう論点を整理した結果を安倍首相に提出しました。

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明治以降、皇位が継承されるのは
天皇が「崩御」した場合のみでした。

議論の最大のポイントは「退位」を認める対象を
「将来のすべての天皇」とするか、
「今の天皇陛下、一代限り」とするか、です。

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NNNが2017年1月20日~22日に行った世論調査では
「将来にわたって退位を認めるように改正した方がよい」
と答えた人が、69.8%、
「一代に限った制度をつくることがよい」
と答えた人が、20.9%。
将来にわたって「退位」を認める制度を
求める意見が多数でした。

では、有識者の報告書ではどうだったのでしょうか?

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まず、世論調査で支持が高かった
「将来のすべての天皇を対象とする場合」です。

前向きな意見としては
「高齢の天皇の課題は今後も生じる」こと
などがあげられています。

これに対して、慎重な意見は
「皇位継承者との年齢差、政治社会情勢、国民の意識など
天皇を取り巻く状況は変わりうる」などと指摘しています。

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一方、退位を今の天皇陛下の
「一代に限る」場合について。

前向きな意見としては
「その代の天皇の考え方や世論は変化する」
「その時の国会等で判断することが
 国民の意思を最も的確に反映できる」
というものです。

一方、慎重な意見は
今回、退位の基準や要件を明示しないことになるので
「時の政権による恣意的な運用も可能になる」
つまり、政治的な思惑で
左右される可能性があるといったものです。

実はこの報告書の"文字の分量"に注目すると
ある特徴が見えてきました。

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こちらは報告書の
「すべての天皇に認める」ことについて書かれた部分です。
赤線よりも左側が「前向きな意見」、
右側が「慎重な意見」です。
比較してみると
すべての天皇に認めることへの前向きな意見よりも、
慎重な意見のほうが圧倒的に分量が多いことがわかります。

ここに盛り込まれている意見の数で見ても
「前向きな意見」が「10」なのに対し
「慎重な意見」が倍以上の「23」あがっています。

全体としては「すべての天皇」に認めるのではなく
「一代限り」に認めるべきとの主張がにじんだ内容となり
世論調査の結果が示す国民の声とは異なっています。

今回の報告書は、今後の議論の参考に作られたもので
これを元に政府や国会が最終案をつめていきます。

この議論は平成の時代やその先の日本に関することですので
ぜひ若い世代の意見も踏まえて進めてほしいと思います。

2017年1月16日

4年に1度の大統領就任式!

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こちらはドナルド・トランプ新大統領「役」の男性、
となりにいるのはファーストレディーの
メラニア夫人「役」の女性です。

これは、アメリカの首都、ワシントンで行われた
「大統領就任式のリハーサル」。

男性は陸軍の上級曹長で
「体格」が似ているということで選ばれたそうですが、
トランプ氏に似せるためのこの赤いネクタイは
自分で購入したそうです。

本番の大統領就任式は現地時間の今週金曜日、
1月20日に行われます。

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そもそも、大統領の任期は、
アメリカの「憲法」で時刻まで
きっちりと定められています。

その日時が「1月20日の正午」。
この時刻をもって、オバマ大統領の任期が終わり
トランプ大統領の任期が始まります。
そのため「就任式」は1月20日に行われるのです。

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大統領が職務遂行に先立って
必ず行わなければならないのが「宣誓」です。

宣誓の文言も、一言一句、
憲法で定められているのですが、
2009年のオバマ大統領の就任式で
まさかの出来事がありました。

「私は"誠実に"大統領の職務を遂行し...」
と言うべき所を、
宣誓を先導する最高裁長官が、
「私は大統領の職務を遂行する"誠実に"...」
と順番を間違えてしまい、
オバマ大統領もそのまま宣誓してしまいました。

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これが憲法の規定から外れているということで
就任式の翌日、ホワイトハウスで
オバマ大統領は異例の「2度目の宣誓」を行ったのです。

そして、宣誓に続いて行われるのが
「大統領の就任演説」です。

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これまで数々の歴史的演説が行われた就任演説。
その内容は大変注目されますが、
史上「最も長い演説」を行ったのが...

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1841年、第9代のウィリアム・ハリソン大統領です。
冷たい雨の中、コートも帽子も身につけず、
実に8445語、2時間に及ぶ演説を行ったハリソン大統領。

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その演説があだとなり、風邪を引いて
肺炎をこじらせたとされていて、
就任式からわずか1か月後に亡くなってしまったのです。

史上最長の演説を行った大統領は、
史上「最も任期が短かった」
大統領として歴史に名を残しています。

演説が行われたあと、就任式の最後を飾るのは、
アメリカ合衆国国歌「星条旗」です。

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2013年、オバマ大統領の2回目の就任式では
世界的歌手のビヨンセさんが登場し
大きな話題となりました。

そして、今回の就任式で国歌を歌うのは、
わずか16歳の女性歌手
ジャッキー・エヴァンコさんです。
アメリカの人気オーディション番組の出身で、
「天使の歌声」と称されています。

一方で、今回の就任式では
出演依頼を断る有名人が続出しているそうです。
イギリスの歌手、エルトン・ジョンさんや、
映画「タイタニック」の主題歌で知られる
セリーヌ・ディオンさんが断ったということです。

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また、オバマ大統領の1回目、
2009年の就任式に訪れた観衆は、
およそ180万人と過去最多でしたが、
トランプ新大統領は別の意味で人を集めるかもしれません。

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最新の情報では、
今回の観衆は最大で90万人という予測ですが、
一方で、すでに99の団体が「抗議デモ」を計画。
こちらにも数十万人が参加するとみられていて、
前代未聞の事態です。

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就任式の後で行われるパレードは、
「車を降りて徒歩で国民の前へ」
というシーンが恒例になっているのですが、
今回はテロやデモを警戒して、
2万8000人が厳重な警備に当たるということです。

波乱含みの大統領就任式。
アメリカはどのような一歩を踏み出すのでしょうか?
以上、イチメンでした。

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