2009年11月25日

「中田、日本を旅する。」~九州編~

ニッポンの旅。中田の関心は農業に向いていた。

引退以来、世界の旅は3年にわたった。
その中で中田は世界各地で日本食が愛されていることに驚いた。

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しかし、自分は日本の食というものをよく知らない。
それが日本の農業に関心を持つきっかけだった。

ことし日本を旅し始めた中田は、農家を積極的におとずれている。

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 「かぼちゃ、あげる」


その中で熱心に有機農業に取り組む多くの人々と出会った。
有機農業は、化学肥料や農薬を使用しないことを基本とする。
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中田は、こう感じていた。

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農薬を使わなければ、雑草や害虫との闘いになる。
その手間をかけただけの意味があるのか?

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中田は宮崎県・綾町をたずねることにした。
ここは、町を挙げて有機農業に取り組んでいる全国でも珍しい自治体だ。

中田は農家を訪ね、実際の作業の手間について
聞いてみることにした。

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3日に一度、水でアブラムシを洗い流すという。
堀さん夫婦は10年前、サラリーマンを辞め、綾町に戻って有機農業をはじめた。
堀さん「今はやっと、食べられるようになったところです」
10年かかって、やっと農業収入で生活できるようになってきたという。


同じく有機農業をはじめて10年の油田さん。

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油田さん「正しいことをやっているっていう誇りがあるので、いい仕事ですね。」

しかし、10年たった今でも、なかなか収入が安定しないと言う。
そのため夜に塾講師などのアルバイトをして生計の足しにしてきた。

油田さん「単価が今の1.5倍くらいになれば農業だけでなんとか生活できるんですけど」

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有機農業は、手間がかかる上に、安定して多くの収穫を得ることも難しい。

そこで中田は、有機農業を軌道に乗せることができた、という人を訪れた。

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松井さん「ここにきてやっとですけど。
ただ、食べてもらえば味で勝てるけど、実際は最初は見た目で判断されてしまいます」

レストランなどに直接販売すれば、形ではなく味で勝負できる。
販売ルートを持つことが、重要だと松井さんは話した。

農業に関心を持つ中田に、町長からこんな質問が。

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中田「日本の食っていうのはやはりおいしいですよね」
   「自分に何ができるとかではないけど、ちょっと勉強してみようかなと」

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町をあげて有機農業に取り組む綾町。
町独自の認定制度までつくって、
「綾町ブランド」の確立を目指しているのだ。

しかし、農家の人々にとって悩みは少なくない。
本当は一般の農作物より高く売らなくては採算がとれないのだが
実際には、それではなかなか売れないというのだ。

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農家の人々が懸命に努力している姿を見た中田は、
この価格の問題について、率直に切り出した。

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高く売るのは難しいという町長。
中田「そこまで努力しているのに伝わらないのはもったいないなぁと・・・」

綾町の人々は「美味しくて安全」な農作物のため、
誇りを持って有機農業に取り組んでいた。

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どうしたら、価値に見合った価格で売ることができるのか。
旅の中で、その答えを見つけていきたいと中田も感じ始めていた。

松井さんの畑には、後継者である息子、晃一さんの姿があった。

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しかし、やりがいを感じている。
晃一さん「笑顔でおいしいねっていう言葉をもらうといいなぁって」

ニッポンの農業に関心をむけた中田。
中田のニッポンの旅はつづく。
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 ※「ナカタ、日本を旅する」のテレビ未公開動画は、
   nakata.net 中田英寿オフィシャルホームページでご覧になれます。