髙橋大輔 SPOTLIGHT

2017年4月20日

ラルク アン シエル

2日間で11万人を動員した、
L'Arc~en~Ciel(ラルク アン シエル)の東京ドームライブ。

■L'Arc~en~Ciel リーダー tetsuya
「良い曲を書いても、ライブが良くないバンドはダメだと思うので」

彼らがこだわった、結成25周年の大型ライブ。
その舞台裏を取材した。

ライブ開始3時間前。
入口は、開場を待つファンであふれかえっていた。

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髙橋はドームの中へ。

■髙橋
「すごい広いです」

まず目に入ったのは、アリーナに設置された巨大ステージ。

会場はこの日5万5000人を収容する、日本最大級のドーム。

■髙橋
「だいぶステージに近づいてきたんですけど、本当にスクリーンの迫力がすごいです」

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高さ15メートル以上、幅は20メートルを超える巨大スクリーン。
大きさも形も違う17のスクリーンが設置されていた。

多彩な演出ができる反面、こんな苦労も。

■映像担当スタッフ
「こういう風に全体を使って1つの映像になっているので、結構難しくて」

それぞれ違う角度で設置されているため、
1つの映像を見せるのにギリギリまで調整したという。

さらに。

■髙橋
「見てください、大きい何かが飛んでいます」

頭上を飛ぶのは、車型の巨大飛行船。

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天候の影響を受けないドームならではの演出だ。

そして、今回の演出の目玉を特別に体験させてもらった。

髙橋がのぼったのは、メンバーが立つステージ。
すると、ステージの先端が突然浮かび...。

■髙橋
「動き出しました!」

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ステージが観客の方へ移動。

アリーナを縦断するように観客の頭上を動いていく。

■髙橋
「(ステージの)下が透けているので、
非常に盛り上がるんじゃないでしょうか。上を通っていく姿って。
水族館では魚が通るのは見ますけど」

11年前、同じ東京ドームでのライブ映像では、
メンバーは演奏をやめて、カートでゆっくり移動していた。

■ステージ機構担当スタッフ
「(今回は)みんなのところに全員で演奏しながら動いていく演出をしたいと。
客席が大きいので、その分大きいものを動かせる」

離れた観客に近づくこの演出。
L'Arc~en~Cielは、今回初めて取り入れた。

演出の進化は、ほかにも。

全ての客席に用意されたのはリストバンド。

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取り付けられたLEDライトがライブ中に光る仕掛けで、
色やタイミングは全てプログラミングされている。

ペンライトが主流だったこれまでのライブ。
最近はリストバンドを取り入れるライブが増えている。

進化するライブ演出。
観客の心を、どう掴むのだろうか。

ライブが幕を開けた。

すると、曲に合わせてリストバンドが...。

■髙橋
「あ、光りました。おぉ!」

プログラムされた鮮やかな光が、会場全体を彩った。

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■髙橋
「光の演出で盛り上がりますし、一緒に自分たちが
(ライブを)作っているような気持ちにさせてくれますね」

さらにスクリーンには、映像だけでない仕掛けも。

車が映像から消えていくと、
スクリーンから飛び出したかのように、あの巨大飛行船が会場に現れた。

そして、いよいよ。

■髙橋
「ゆっくりゆっくり近づいてきています」

見せ場となる、動くステージ。

メンバーが観客の頭上を演奏しながら進んでいくと、会場の興奮も最高潮に。

L'Arc~en~Cielは、
大型ドームライブならではの大がかりな演出で最後までファンを楽しませた。

ライブの演出に積極的に関わる、ボーカル・hydeさんは。

■髙橋
「ライブで一番こだわっている部分は?」

■hyde
「いかに美しくトリプルアクセルを決めるかですかね」

■髙橋
「ははははは!
 ありがとうございます。それが返ってくるとは思わなかったです」

■hyde
「コンサートってそのとき1回だけのことだと思うから、
 できる限りわかりやすくしないと感動が伝わらない。
結局はやっぱり僕は頭だと思うんですよね。アイデア。
いくら時代が過ぎても根本は変わらないかな」

2017年3月15日

アイデア満載!都市型水族館

東京・品川。
ここ数年増えているという都市型水族館を訪れました。

■髙橋
「桜模様が広がっていてほんとに春っぽいですよね」

テーマは"新しいお花見体験"。
一般的な水族館と少し雰囲気が違うように感じます。
そして、人気のイルカショーも、
"お花見"がテーマだというので、早速イルカのプールへ。

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トレーナーの澁谷光徳さん。
ショーで注目の技があるといいます。

■イルカトレーナー 澁谷光徳さん
「パフォーマンスの見せ場である
 フロントフリップと言って前方宙返りですね」

早速見せていただきました。
グルグルと肘を回すサインを教えてもらい、
私も挑戦。しかし...

■髙橋
「違ったーびっくりしたー」

■イルカトレーナー 澁谷光徳さん
「ちょっと違う技になってしまいましたね。」

澁谷さんのアドバイスを受け、もう一度。
すると...

(髙橋成功!)

およそ20種類もの技を組み合わせて
構成するイルカショー。
では、"お花見"をどう表現するのでしょうか?

この日。
新たなショーに向けてリハーサルが行われました。

■イルカトレーナー 澁谷光徳さん
「はじめまーす」

"お花見"をプールで表現するために導入したのは、
プロジェクションマッピング。
都市型水族館の屋内プールならではの演出です。

コラボレーションしたのは
クリエイター集団のNAKEDです。
NAKEDは、あの東京駅の
プロジェクションマッピングを担当。
光を使った空間演出のエキスパート集団です。

■NAKED 邑瀬晃浩さん
「映像の位置をタイミング後ろにした方がいいねとか
 そういうところもあると思うので」

映像とイルカの動きを合わせるタイミングを
繰り返し練習していました。

そして迎えたショー本番。
まずプロジェクションマッピングで描かれたのは冬景色、
プールの上には、雪が舞っています。
大技の宙返りはショーの冒頭です。

宙返りと共に、照明が桜色に。

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プロジェクションマッピングには桜の花びらを投影。
冬から春への移り変わりを表現していました。

さらに、音楽に合わせ、イルカたちが次々と技を決めます。

イルカとプロジェクションマッピングの
コラボレーションは他の水族館にはない楽しみ方です。
また、この水族館では、歌手のmiwaさんら、
有名アーティストの曲に合わせて
イルカがパフォーマンスを行うなど、
他の分野の人たちとのコラボを進めています。

■髙橋
「他業種とコラボするのはなぜなんですか?」

■アクアパーク品川館長
髙橋直人さん
「例えばアーティストのファンの方が10人
 いらっしゃったら、その際2人3人は
 水族館にも興味を持ってもらえたらということで
 他業種とコラボしてファンを増やしていきたいと。」

実は、都市型水族館は、都心にあるため、
敷地が狭く、展示できる生物にも限りがあります。
そこで通常の水族館にはない取り組みでアピール。
新規の客だけではなく、リピーターも相次ぎ、
集客数を伸ばしています。

東京スカイツリーのすぐ下にある都市型水族館では、
都市型を支える最新技術も。

それは、人工的に海水を作る機械。
海水の運搬コストを減らすことが出来ました。

人工海水の元となる塩。
ペンギンなどの海獣類用と魚類用、
2種類あります。

■髙橋
「魚用、いきたいと思います。
 あ、すごい辛いですこれ...」

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海獣や魚、それぞれに適した成分を配合しており、
天然の海水よりも、
生物にとって体に良い安全な海水を提供しているのです。

さらに...
ペンギンが立っているこの岩も
都市型ならではの工夫がありました。
水槽に入らせてもらうと...

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■髙橋
「あ、これ中が空洞になってるみたいで、
 コンコンといいます。」

実はこの岩、新たに開発されたプラスチック。
水族館はビルの5階にあり、
重さに制限があるため、軽くしたと言います。
そして、客が鑑賞する順路にも仕掛けが。

都市型ではない水族館の葛西臨海水族園。
順路が定められており、館内は一方通行。
館内をゆっくり見てもらうための設計となっています。
客の流れは、いわば"一筆書き"です。

一方、すみだ水族館は広いスペースに水槽が点在。
順路はなく、好きな生物から見ることができる
"自由"な空間となっています。

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スカイツリーの待ち時間や買い物ついでなど、
短時間でも立ち寄りやすい設計に。
街の中心部にあるからこそのアイディアなのです。

■すみだ水族館館長
山内將生さん
「毎日の生活の中に溶け込んでいる水族館。
 何度も何度も足を運んでいただいて、
 長くお付き合いいただけるような
 それこそ都市型水族館なんじゃないかなと」

2017年2月23日

ブロードウェイ・ミュージカル「オペラ座の怪人」

ミュージカルの本場、
ニューヨーク、ブロードウェイでもっとも長い、
29年間のロングラン記録を更新中の「オペラ座の怪人」。

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舞台は20世紀初頭のパリ、オペラ座。

仮面姿の「怪人」と
オペラ歌手クリスティーヌを巡る悲劇が、
名曲の数々に乗せて語られる。
実は、この作品、髙橋にもゆかりがあった。

10年前の髙橋のフリープログラムは、「オペラ座の怪人」。
世界選手権で銀メダルを獲得し、
世界のトップに躍り出るキッカケとなった。

その「オペラ座の怪人」が
大ヒットを続ける理由とは。
開演前、髙橋は、舞台裏を訪ねた。
通されたのは、
「怪人」を演じるジェームズ・バーバーさんの控室。

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■オペラ座の怪人役 
ジェームス・バーバーさん
「初めまして
あなたの演技は素晴らしかった 見たよ
とても美しかった」

突然、髙橋を絶賛。
髙橋の演技を
スケートファンの妻から
見せてもらっていたという。

控え室には、怪人の衣装がずらり。
そして、取り出したのは・・
あの、怪人の「仮面」。

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世界中の人々を魅了してきた「怪人」。
ブロードウェーの初演は、29年前。
「怪人」役は、ジェームズさんで、
実に15代目だ。

歴史のある役は、
ブロードウェーで主役を演じてきた
ジェームズさんにとっても
特別だという。

■オペラ座の怪人役 
ジェームス・バーバーさん
「オペラ座の怪人は世界中の人が知っている
 だからプレッシャーは大きい」

失敗が許されない連日の公演。
体力的な負担も大きく、
サプリメントなどで乗り切っている。

■オペラ座の怪人役 
ジェームス・バーバーさん
「お酒もタバコもやらない
健康的な食事と水やお茶だけ
アスリートのような体調管理をしている」

そして舞台へ。
中央には、巨大なシャンデリア。
29年前の初演から使われているという。

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シャンデリアが落ちるシーンは
ミュージカルのクライマックスの一つだ。

■舞台監督
「重さは680キロある
ビーズ飾りは一つ一つ手作りです」

さらに・・・

■舞台監督
「怪人のオルガンが見えるでしょ 空中に」

見上げると大道具が。
スペースが限られているため、
出番以外は空中に保管しているのだ。
そんな工夫が舞踏会や、怪人の隠れ家など、
次々と転換するシーンを可能にしているという。

セットや小道具の装飾は、
20世紀初頭をイメージ。
当時の空気感を再現した。
これはサルのオルゴール。
細かいシワまでこだわった。

■舞台監督
「観客席からは見えなくても
細部まで気を配ることで
魔法のような経験をもたらす事が出来る」

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多くの作品が上演されるブロードウェーで
オペラ座の怪人は、
29年間で1700万人以上を動員、
随一の人気を誇っている。

■髙橋
「なぜ長期間の公演が可能?」
■広報担当者
「私達には世界でも最も献身的なファンがいて
 何度も帰ってきてくれる
 でも新しい観客を獲得する事がとても大事」


特に力を入れているのは、
新しい観客を獲得すること。
SNSを積極的に活用し、
ショーの魅力をアピール。
出演者が舞台裏を紹介するなど、
毎週ライブ配信を行う力の入れようだ。

そして、リピーターのファンを獲得するため、
終演後、出演者はファンサービスを欠かさない。
再び劇場に足を運んでもらうためだ。

■ヒロイン クリスティーヌ役
 アリ・イウォルトさん
「観客のおかげで私たちがいる
観客が最長ロングラン記録に
決定的な役割を果たしている」

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2017年1月27日

乱れぬ隊列...大規模パレード舞台裏

写真

※この動画の公開は終了しました
世界が注目したアメリカ大統領の就任式。4年に1度行われる大規模な就任パレードの舞台裏を取材しました。

2016年12月 1日

映画監督・山崎貴さん

日本映画界を代表するヒットメーカー、山崎貴監督。
「永遠の0」と「ALWAYS 三丁目の夕日」で
日本アカデミー賞の最優秀監督賞を受賞しました。


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■髙橋
「監督にとって映画とは?」

■山崎監督
「文化祭ですね
 自分の好きなものをやりたいし
 人を驚かせたいし」

今年6月。
私は、山崎監督を訪ねました。

見せていただいたのはミニチュア作り。
スタッフが一つ一つ手作り、細かい作業です。

■山崎監督
「これね国岡商店という
国岡鐵造さんが
最初に仕事を始めるシーンが
あるんですけど・・」

主人公・国岡の商店のミニチュア。
実際に、映画で使ったといいます。


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■山崎監督
「ミニチュアを作ってこれを撮影して
上を合成する」

商店のセットは1階部分だけ。
2階は、「ミニチュア」を合成しているのです。

山崎監督は、
映画業界におけるVFX、
つまり「視覚効果」の第一人者なのです。

終戦直後、
東京の町が一面のガレキとなったシーンも、
実際のセットは、
出演者の周りの「ごく一部」しか、
作っていません。
最先端のVFXが、
まるで本物のような風景を、可能にしました。

■山崎監督
「時代をちゃんと的確に表現するための
 VFXは今回欠かせなかった
よりこういう映画ほどバレちゃまずい
 これCGだろって言われちゃったら
映画自体が終わる」

明治から昭和という様々な時代を
セットだけで再現するのは、ほぼ不可能。
だからこそ、
監督のVFX技術が武器になったのです。

常に最先端のVFXを追求してきた、山崎監督。
そのルーツはどこにあるのでしょうか。

■山崎監督
「僕の中で一番でかいのは『未知との遭遇』
現代的なVFXの一番最初の衝撃だった」

スティーブン・スピルバーグ監督の映画
『未知との遭遇』。
巨大な宇宙船が現れるクライマックスは
映画史に残る名シーンとして知られています。

■髙橋
「『未知との遭遇』のどこに魅せられたんですか?」

■山崎監督
「でかかったんですよ 宇宙船が
『本物来ちゃった』って
『本物だ』って言ってたんです」

当時、山崎監督は中学生。
VFXの道を志す、キッカケになったといいます。
また、山崎監督は、
ほぼ全ての作品で脚本も手がけています。


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今回の映画は、
実に1年かけて
プロットを13回書き直したといいます。

原作は、上下巻の長編小説。
一方で映画は2時間25分、
内容を大幅に削ることが必要でした。

■髙橋
「シーンを選ぶ上でどこに重点を?」

■山崎監督
「心がどう動いたかっていう部分
 原作の持っているエネルギーを
どうやったらそがないでいられるを
大事にしている」

主人公・国岡の心の動き。
演じた岡田准一さんと、
キャラクターを徹底的に作り込んだといいます。

こだわったのは
主人公の「人間的な部分」の描写。

■山崎監督
「原作の中の国岡鐵造さんはすごい立派な人
 その立派さの裏に隠れている何か人間的な部分
 弱さとか切なさみたいなものを
 どうやって織り込んでいくか」

強さだけでなく、弱さも描く事が
国岡の人物像にリアリティを与えると
考えたのです。

映画は、
名もない青年だった主人公の国岡が、
大事業を成し遂げていく、
サクセス・ストーリー。
成功の裏で
国岡が苦しむ姿も描かれています。
その人間ドラマを支えるのが最先端のVFX。
国岡が生きた時代を当時のまま映し出します。

■髙橋
「今後どのような映画を?」

■山崎監督
「自分に無茶振りしていきたい
これどうすんだこれっていう
自分でも途方にくれるような企画を
 やっていきたい」

■髙橋
「途方に暮れる?」

■山崎
「何かルーチーンワークになってはいけない
無理なことを
そこ行きましたかみたいなことを
何本やっていけるかって事が大事」

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