髙橋大輔 SPOTLIGHT

2018年3月29日

最新作『未来のミライ』を制作する細田守監督の"こだわり"とは?

最後のSPOTLIGHTで大好きな細田監督を
取材する事ができました。私が訪ねたのは
アニメーション映画制作会社『スタジオ地図』。

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2006年公開 映画『時をかける少女』
2009年公開 映画『サマーウォーズ』
2012年公開 映画『おおかみこどもの雨と雪』
2015年公開 映画『バケモノの子』
これら4作品はすべて日本アカデミー賞
最優秀アニメーション作品賞を受賞しています。

制作現場では今年の夏公開する映画
『未来のミライ』の制作が佳境に入っていました。
最新作は主人公の4歳の男の子"くんちゃん"が
未来からやってきた妹の"ミライちゃん"に出会い
不思議な冒険をするストーリー。
映画「未来のミライ」7月20日公開 ©2018 スタジオ地図

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映画で多くの人を魅了してきた細田作品は
どのように生み出されるのでしょうか?
作業デスクで新作の原画のチェックをしていた細田監督。
特別に触らせて頂きましたが、あまりの緊張に
うまくめくることができませんでした。

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アニメーション映画は"絵コンテ"
いわば 映画の"設計図"を基にして作られます。

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アニメーターがキャラクターの動きを
美術スタッフが背景を担当し映像ができる
アニメーション映画。
細田監督はどちらも手描きにこだわっています。

■細田監督
「紙に鉛筆で描くと、よりその絵のうまさが
直接見ている人たちに伝わる。例えば名画を
目の前で見たのと近いような感じ」

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私も原画のトレス作業をさせて頂きましたが
写すだけでも手描きはやはり大変でした。
手書きの原画はパソコンへ取り込み配色。
色彩設計にもこだわりが...。

■細田監督
「肌寒い感じを出したいなって
ノーマルだと暖かすぎるので...」                                                                                                                                                                

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色彩設計では、寒さを表現するために
あえて肌や目の色などを薄く調整。
調整前と比べると人物の色合いが
全体的に淡い仕上がりに...。
さらに細田監督ならではの驚きの表現がありました。
それは..."キャラクターの影"。

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通常アニメーションではキャラクターの立体感を表すため
顔や洋服に影を描きますが細田作品には"影"が無いのです。

■細田監督
「アニメーション映画を作るのに影を入れない人は
すごく少ない。俺くらいかな。
4歳の男の子とか子供をどう描くかっていうのが大事で 
表面的に描くだけじゃなくて"本質的に描きたい"と
思うのです。影とか複雑に描く事に惑わされず
もっと"そのものを描きたい"。影を無くしてむしろその分の
労力を違う所に使おうっていうような考えから始めた。
もう20年近くになります」

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初めて見た雪を不思議そうに見つめる"くんちゃん"。
人物に影を入れるのでは無く躍動感あふれる表情と背景で
キャラクターの内面を映し出す表現力が人々を
魅了しています。

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これまで様々な家族の形を描いてきた細田監督。

■細田監督
「今、いろいろ未来について考える意義って
たくさんあると思う。未来ってそんなに明るくないかも
しれない出来事を僕は知っているけど、
子供たちがもっとそういうマイナス要因を打ち砕いてさ
全然新しい未来を切り開いて欲しいって思うわけですよ。
そういう子供を励ますような事が
(作品で)出来たらいいですよね。」

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映画を見ているだけでは気づかない細田監督の
"こだわり"があるからこそ登場人物に感情移入できる
作品の魅力につながっていると感じました。

2017年11月30日

東京ディズニーランド クリスマスショー制作の裏側

2017年12月、東京ディズニーランドで
毎年恒例のクリスマスイベントが始まった。

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最も注目されているのが
シンデレラ城に映像を投影するプロジェクションマッピング。

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2017年から新たなショーに生まれ変わった。

ショーのタイトルは
「ディズニー・ギフト・オブ・クリスマス」。

「クリスマスの贈り物」をテーマに
ミッキーやドナルドなど100以上の
ディズニーキャラクターたちが登場。

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色鮮やかな映像と音楽、そして花火などの特殊効果で
心温まるクリスマスの世界を演出している。

ZEROは特別に
新しいショーのリハーサル現場を取材することが許された。

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■髙橋
「閉園後の東京ディズニーランドにやってきました。
 実は私東京ディズニーランドに来たの初めてなんですが、
 それが閉園後ということで非常に貴重な体験かなと思います」

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今回のショーはアメリカと日本のスタッフが
タッグを組んで制作。

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ショーの制作責任者を務める
ウォルト・ディズニーのスタッフにインタビュー取材した。

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■髙橋
「今回こだわった部分は?」

■制作責任者ウォルト・ディズニー スティーブン・デイヴィソン
「大掛かりなアニメーション作業がありました」
「全てのシーンで新しくキャラクターを手書きで描いたからです」

アメリカのスタッフがアニメーションを制作。

キャラクターが手描きで描かれているため
温かみのある世界観が表現されている。

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一方、日本のスタッフは
より日本人が親しみやすいものにするため、調整を行った。

例えば音楽は...

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■クリエイティブディレクター
オリエンタルランド 宇野耕司
「海外だとノリのいい感じの
 クリスマスソングがうけるんですけど
 日本のお客さんの場合は
 ホワイトクリスマスみたいな
 情緒的なクリスマスソングが
 好まれますので
 そういったことを意識しました」

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この日は日本とアメリカ両スタッフで
チェックを行うということで
髙橋も一緒にショーを見学させてもらうことに。

■髙橋
「あっミッキーが出てきた」
♪そりすべり
「この曲、初めての試合で滑った曲
 なつかしいです」

およそ15分...
幻想的なクリスマスショーに魅了された髙橋。

中にはこんな大迫力の演出も...

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■髙橋「びっくりしたあ...」

リハーサルが終了すると...

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■髙橋
「何か話し合われていますね」

■スティーブン
「トイ・ストーリーのシーンのカーテンの色を変えたい
 カーテンのところ作り直したけどやっぱり暗かったね」

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そしてスティーブンさんが向かった先には...

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普段、決して園内で見かけるはずのない
マイクロバスが...。

この車はいったい何なのか?
髙橋が入ってみると...

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■髙橋
「バスの中で今何をやっているのですか」

■制作担当
「今、実際にシンデレラ城に
 映像を投影して、色の確認や
 キャラクターが出る場所などを確認している」

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バスの中は背景の色や
キャラクターの位置などを
変更することができる作業室になっていて、
先ほど話していたトイ・ストーリーのシーンを修正していた。

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作業をすぐ行えるように
シンデレラ城の前にバスを設置しているという。

修正された映像と
リハーサル映像を見比べると...

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色を青に変えたり
カーテンの影を消したりするなど
キャラクターがより目立つように改善されていた。

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■スティーブン
「リハーサルする度に修正して
どんどんよくなっていきました
 毎回新しいアイデア、新しいお城の見せ方を
 考えていきました。
 できること、出来ないことを踏まえて
新しいことを考えていくのはとても
 楽しかったです」

2017年10月13日

サカナクション

幕張メッセで開催された
サカナクションの10周年記念ライブ。


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2日間で4万8000人を動員した。

2007年にメジャーデビューをしたサカナクションは


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ボーカルギターの山口一郎さんを中心とした
男女5人組のロックバンド。


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去年、映画「バクマン」で担当した音楽で
日本アカデミー賞を受賞した。

アート・ファッションなど
異なるジャンルとも積極的にコラボレーションし、
常に、新しい音楽表現に挑戦し続けている。

今回開催されたライブでは、
ある"特殊なシステム"が用いられていた。


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一体どんなシステムなのか...

ライブ当日

■サカナクション 山口一郎
「おはようございます」

前日、深夜遅くまでライブの準備をしていたため
近くのホテルから歩いて会場入りした山口さん。


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ライブ開演7時間前、
"特殊なシステム"の入念なチェックが続いていた。
髙橋もライブ会場へ。

■髙橋
「会場が非常に広いです。
今、リハーサルが行われています」

広い会場でライブをする際、問題となるのが
前方と後方での音のズレ。


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しかし、今回のライブでは会場のどの場所で見ても
同じような音楽体験ができるという。


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そこで、音を聴き比べてみた。

■髙橋
「ここは会場の真ん中です。
非常に臨場感のあるいい音で聞こえます」

会場中央から会場後方へ移動すると・・・

■髙橋
「(会場の)真ん中とほとんど変わりは
ないんじゃないかなと思います」

なぜ同じような音を聴くことができるのか?
山口さんが特別にステージを案内してくれた。


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■サカナクション 山口一郎
「スピーカーは普通だったら
ステージ横にしかないんですけど、
今回サイドと後ろと真ん中と
6か所のスピーカーとここに置いてある低音の.1
6.1でやっています」


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サカナクションが採用しているのは
合計242本のスピーカーを使用した
6.1チャンネルサラウンドシステム。


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通常のライブでは、ステージのサイドにある
スピーカーから音を出すことが多い。


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しかし、今回のライブでは、
会場の周りを取り囲むようにスピーカーを配置。
ステージ上で出した音を
6つと0.1のチャンネルから同時に出すため
立体的な音響を体感することができる。

■サカナクション 山口一郎
「普通後ろって席でいうとハズレ席じゃないですか。
でも僕らは後ろの席でも同じ体感で
音を聴いてもらいたいなと思っている」

音を調整している
メインエンジニアの佐々木さんに
ライブの苦労を聞いた。


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■PAエンジニア 佐々木幸生さん
「普通はやらないですよね。
会場が大きいと音の時間差の問題があるので
今回の幕張メッセとか大きい会場では
現実的ではない所をやっている」

現実的ではないライブとは一体?

ライブ会場に
初めてスピーカーから音が出た瞬間・・・
どよめきが。

演奏が始まると
臨場感あふれるサウンドに
会場全体が巨大なダンスフロア
と化した。


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さらに、サカナクションのライブで
注目されるのが照明・映像などの視覚的な演出。


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スクリーンに映し出されているこの映像。
どうやって制作されているのかというと...

ステージの裏では
音楽に合わせてある作業が行われていた。
それは、色をつけた油と水で描く
「オイルアート」といわれるもの。


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毎回、音楽に合わせて
生で制作しているため、
同じものは二度とみることができない。

ライブ本番の演出を見た髙橋は

■髙橋
「偶発的に出来たものが「魚」に見えたり
自分のイマジネーションで色々な見え方ができて
それとこの曲とがマッチして素晴らしい」


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■髙橋
「今回そのスピーカーの数もそうで
すし、正直採算っていうのは」

■サカナクション 山口一郎
「多分ね普通のアリーナクラスの
3倍~4倍近くかかっていますよ、
予算は。赤字ですね」

■髙橋
「赤字ですか」

■サカナクション 山口一郎
「僕らね、解散じゃなくてね、
破産っていう・・・(笑)可能性はある。」

実は、山口さん
ライブの中でもこんな発言を

■サカナクション 山口一郎
「後ろのみんなも楽しめた?
フェスと全然ちがうでしょ?
某フェスの予算の3倍くらい
かけているのでスピーカーに」

■髙橋
「なぜ、こういったライブを
しようと思ったのですか」

■サカナクション 山口一郎
「どんなものも"体験の時代"になっている
気がするんですね。音楽業界ってなかなかその
音楽体験っていう部分で新しいことが
できていなかったんですよ。
他のコンサートに行って『なんか音が足りないな』とか
みんなが思ってくれると"サラウンド"で
ライブをやる人たちも増えてくるだろうし。
そうすると、ミュージシャンとして
表現する幅が広がるので、
ある種音楽シーンに貢献という部分も
出てくるんじゃないかな?と自分では思っています」

2017年9月27日

横浜を彩る"最先端"アート

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※この動画の公開は終了しました
20万人以上が集まるアートフェスティバル「ヨコハマトリエンナーレ」。横浜を彩る最先端アートを取材しました。

2017年8月18日

ブルーインパルス×髙橋 のしかかる重力"失神"も

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※この動画の公開は終了しました。
航空自衛隊のアクロバットチーム「ブルーインパルス」。見る人をひきつける急上昇や急回転 実際に乗って体験しました。

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