2008年01月21日

村尾×民主党・小沢代表(第2回)

<2007年7月5日放送>
村尾(以下「村」) お忙しい中ありがとうございました。
安倍政権10か月たちましたが、その評価、総括をお聞きしたいのですが。

小沢代表(以下「小」) 小泉政権を承継するという形で出てきたんですけれども、
小泉さんとはまたちょっとキャラクターが違うと思いますけど、
非常に観念的な権力主義的なその手法考え方ですね。
ひとつはかなり復古的な復古主義的な考え方を持っていらして、
それがやっぱり強行採決17回かな。
僕は多数決を否定しませんし、多数決で決める以外ないんですから、
それはいいんですけど、
議論がまだあるって言ってる限りはね、議論させた方が私はいいと思いますが。
それがもう問答無用多数決でやっちゃえというのは、ちょっとやはり。
その考え方に私は疑問を感じますね。

村) 民主党がこの国会で一番訴えたかったことはなんでしょうか。

小) 個別の問題としては年金、それから天下りをなくそうとしている公務員法の改正、
この2点が大きなテーマだったと思います。
教育とか何かもありますけどね。
ですから我々としては例えば社会保険庁が特殊法人に変える、
それを民営化だなんてなんか変なこと言ってますから、
民営化でも何でもない、準役所でしかないわけで。
しかもそれは特殊法人になりますと天下りも自由になるし、
給与体系も一般の公務員より高いということもありますし、
なんもぼくは、ただ単に化粧直しなだけで、何にも意味がないと私は思います。
公務員のほうも、今は事実行為として天下りの斡旋などやってるわけでしょ。
今度は内閣府に正式の役所として部門として、斡旋の機関を置くわけですよ。
天下りを正当化して、政府自体が天下りを率先してやるという話になっちゃうんで、
これも全くかけ声とは裏腹なおかしなことだと私は思います。

村) そうすると、小沢さんは、社会保険庁にしても公務員にしてもこのままでいいというお考えですか?

小) 我々は社会保険庁は、事実上、年金や医療の保険料は税金と同じですね、強制ですから。
なら二重に、国税庁と社会保険庁と二つ必要ないですから社会保険庁を無しにして
事実上、国税庁が一緒に取ればいいと。
もちろん最初から、今、働いている人を全員、首にするわけには生きませんけども、
一つにすればそれだけ手間も省けますから、徐々に人員も減らしていける。
変な人がいたとしたら、それも淘汰できるとそう、我々は主張してます

村) 民主党は前回、年金の財源は税金であてるんだということで消費税率を3%アップしようと、それはいい考えだったと私は思います。
今回それは取り下げた、しかも、年金の財源は税金だというのは私は・・・

小) (小沢割り込んで) 消費税!

村) あっ消費税ですね。それはつじつまが本当にあうのかなと。

小) よくよく私どものマニュフェストを見て頂きたいと思います。
これはきちっと表にして書いてありますから。3%の諸費税アップを取り下げたのではないんです。
私が代表になって議論して、小泉・安倍の間に、内閣の間に9兆円近くの増税がなされたと。
保険料のアップやら、所得税のアップやら住民税やらいろんなの含めてね。
それはほぼ3%以上の消費税に当たると。
すると我々は、3%は、かつては民主党は財源にあて、行政のむだを省くことによって出たお金を財政の再建に当てようと、こういう考え方を取っていたわけ。
だけど私は3%以上もの消費税に直すと、増税になってるのだから、しかも所得の低い人へのしわ寄せになっているから、またこれ3%以上もあげたといっても6%以上もあげたと同じ事になっちゃうから、当面は5%の消費税を全額当てて、消費税率のアップはしないで当面。
行政の無駄をはぶくことによってそれを財源にする。したがって多少今までの考えよりは
財政再建にあてるお金、無駄をはぶくことによってそれはちょっとましになるかもしれない。
しかしこれ以上立て続けに負担を国民に押しつけるのは、低所得の人は困っちゃう、金持ちは困らないけど、だから僕自身が提起して、皆で議論して今回は5%据え置いて、無駄を省くことによって財源を見つけようと。

村) 安倍さんは憲法改正を目指しているが、一方で民主党は護憲から改憲を言う人までバラバラだと。ひとつの政党としての体をなしているのか

小) それは自民党の言い分だがね。
自民党のほうが遥かにバラバラ。憲法改正で自民党がまとまってるなんて思ったら大間違いよ。
反対の人も一杯いるのだから。
彼らは大人の世俗の知恵があるからあなた方に指摘されるようなまねをしないだけで、私どもは憲法を改正することについて、必要なことはやったらいい。
ただ憲法9条をどうするかとなったら自民党と同じではありませんよ。
だけども自民党が憲法が国民の生活を守るルールとして必要なところは変える、それには何にも抵抗はないです。

村) いよいよ7月29日、選挙です。どのような意気込みで小沢さん望むつもりですか?

小) なんといってもここで過半数、与野党逆転をしない限り、今の弱者切り捨ての政治、自由競争万能の政治を変えることで来ませんから何が何でも野党で過半数を取るということに全力を尽くしたいと思います。

村) もしとれなかった場合小沢さんどうしますか? 

小) この選挙はね、最大のチャンスであると同時に最後のチャンス。
ここで野党を国民が選ばなかったとしたら当分の間、民主主義は定着しないでしょう。
ですから我々が過半数を取れない、今のおかしな政治を変えられないとすれば、私が代表を務めている意味はないということですから。

村) 代表を辞めるということですか?  
      
小) (間)意味がないっていうこと。そうでしょ?野党の代表長々やって手も意味ないでしょ?

村) どうもありがとうございました

小) はい、ありがとうございました。

※敬称略

注)役職・内容等は対談当時のものです。