2011年06月09日

LIFE~子どものこころのケア~

岩手県・陸前高田市。
ここは市の中心部でした。


板谷「あそこがれきの山でしょう。
   一か所に集めてる。」

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3か月前、
壊滅的な被害を受けたこの町は今、
ガレキの片づけが黙々と続けられています。


この場所にあったのは、市の子育て支援施設。
子どもと親の遊び場でした。

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こどもたちはいま、どう過ごしているのでしょうか。


市の中心部から車でおよそ10分。


板谷「子ども達がたくさんいます。
   ここがふれあいあゆっこ。
   おはようございます。」

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震災で不安を抱える親やこどものために、
市の職員や保育士が巡回するかたちで
“遊び場”を復活させていました。


板谷「お母さんにとってこういう場所は?」


「すごく助かってます。ほんとに。
 車が流されて、毎日来ることはできないけれど、
 車の都合がつくときにはできるだけ来たいなあって」

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「仮設の四角い、仕切られた空間にだけいるので
 大変なんですが(ここに来るのが)楽しみに。」

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ここでみんなと遊び、少しずつ
落ちついてきたというこどもたち。


しかし気がかりなのは、
「不安や「悲しみ」をふと、のぞかせることです。


「音に敏感になりましたね。
 ちょっと窓ががたっというだけでも地震?って」

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「来るときにもガレキとか見ると、
 津波でね~~って言う。」


「仲のよかった友達を亡くしたので、
 たまに思い出したようにその子の名前言って、
 今お墓にいるの~とか言ったりするんで。
 小さい子だからはっきり言わないじゃないですか。
 だからどれぐらい心にそういうものを感じてるのか
 正直わからないので・・・」

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震災から3か月がたった今、
こどもたちの「こころ」は、どんな状態なのでしょうか。


訪れたのは、
陸前高田市でこどもの心をケアするチーム。


板谷「こんにちわ」


東京都から派遣された
児童精神科の医師や看護師らが活動しています。

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医師「こどもさんと関係つくるために
  おもちゃ(を持っていきます)」


避難所や仮設住宅に訪問するなどして、
子どもたちの心の状態を診つづけています。


板谷「震災をうけた恐怖心ってありますよね
   地震の怖さとか、津波を見てしまったとか、
   そういうことと、3か月たった今の感じは
   またちょっと別なんですかね」

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医師「ストレスが常にやっぱり変化しているというか、
   最初のストレス、もちろんそれもあるでしょうし
   それをきっとまだとてもじゃないけど
   整理しきれていない。
   その中でまた、環境が変わったり
   そういういろんなことがあって。
   子どもさん達はもともとそういう、
   適応していく力ってすごく弱いですから、
   問題が出やすい。」


子供たちは、今も震災当時に受けたストレスを抱えたまま。

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さらに、仮設住宅への入居や、以前と学校の様子が違うなど、
環境の変化という新たなストレスを抱えているといいます。


そのため3か月たった今、

・少しのことでイライラする
・寝付きが悪い
・トイレの回数が増える


などの問題が出ることもあるといいます。

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医師「ほんとにこれから、子ども達の心のケアを
  していかなければいけない」


こころのケアチームでは、気になることがあれば、
ささいなことでも相談してほしいと呼びかけています。

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一方、
こどもたちが過ごす学校では、
どんな取り組みをしているのでしょうか。

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校舎の1Fが浸水した、気仙沼市の小学校。


校庭で元気に遊ぶこどもたちも、
この3か月、つらさを乗り越えてきました。

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この日、2年生の教室で
行われたのは、「こころの授業」です。


板谷「板谷と申します。
 よろしくお願いします」

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24人のこのクラスは
約半数が自宅に被害を受けています。


宮城県では、
県外のスクールカウンセラーにも支援を要請。
「心のケア」を行っています。

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荒川カウンセラー「大変なことがあったときには、
 心がどんなふうになるか。
 こんな風にしたらいいよ、というのもちょっと
 説明していきたいと思います」


まずは、“ほっとすること”や“楽しい”ことの発表から。

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生徒「ほっとするのは、家族と一緒にいること」


生徒「先生にほめられること」
先生「ほんと~じゃいっぱいほめるからね」


生徒「友達と一緒に、ドッジボールをすること」


つらい気持ちのとき、
「ほっとする」感覚に気づきにくくなるといいます。
その感覚に気が付くための、きっかけづくりです。


そして、「ほっと」するためのリラックス法を紹介。
このように手をこすり合わせて・・・

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みんな「あつい!」「あつ~い!」


荒川カウンセラー「熱くなった手を、そっと
ひざの上に置いてください、どうぞ」


生徒「あったか~い」
「ほっとする~!」

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今度は二人ペアになって、背中に手をあててみました。


生徒「あったか~い・・・
  ホッカイロみたい
       湯たんぽみたい」

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手を置いてもらうことで、人の温かさや
優しさを感じるきっかけにもなります。


こうした方法を通じ、疲れたこころを
すこし、休ませるのです。

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先生は今後、子ども達を
どう見守っていくのでしょうか。


先生「一見みるときょうの様子見て
 分かるか思うけど、普通なんです。
 休み時間は元気なんですね。
 でもやっぱり抱えているものがあって

 

 傷って目に見えないんですよね、
 心の傷ってね
 どうやって、治してあげたい気持ちは
 あるんだけど、目に見えないので

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 一緒に考えていく、子供と
 できたらいいなって
 今は思ってます。」

投稿者:板谷由夏

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