2012年06月25日

LIFE 2012年4月19日 ~ほめる~

熊本市にある池上小学校。

板谷 「こんにちわ~」

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6年2組の教室です。
去年から「帰りの会」で
お互いを褒めあう取り組みを
行っています。

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日直の児童 「きょうの褒め言葉はあみさんです。」


先生 「あみさん、どうぞ」


「褒められる」役は順番に回ってきます。
この日はあみさん。


児童「掃除の時に、あみさんは使用禁止の紙をすぐに貼ろうと
   気づいていたのですごいと思いました。
   働き者なんだなと思いました」

あみさんが褒められたのは、掃除の時間の出来事。

児童 「これ、水もれよっけん?」

トイレの水漏れを見つけたあみさんは、
すぐに張り紙を作りました。


子供たちは日常生活の中から
友達の良かった行動を見つけておくのです。


児童 「きょうの昼休みに、
    しゅうごくんと腕相撲していたんですよ、
    あみちゃんが。それで負けそうになっても
    がんばってたので、根性があるんだな、
    とおもいました」

児童 「あみさんには決断力があるみたいで、
    はっきり白黒つけてるのがすごいな、
    とおもいました。」
    そういう僕みたいな、あやふやな点がないところが
    羨ましいです」

この日、あみさんは10人以上の友達から
ほめてもらいました。



板谷 「ほめたりほめられたりということをはじめてみて
    何かクラス全体だったり、自分のことで
    変わったなということある人いますか?」
児童 「自分でも分からない、褒められている人のことが
    他の人を通して、分かるようになってきたので
    はじめてよかったな、と思います」

児童 「自分がこんななんだな、という自信がもてた」

児童 「このクラスがもっと前より明るくなった」

先生は、子ども達の変化をどう感じているのでしょうか。

先生 「一番大きいのは、子ども達が言葉によって、
    褒められると言う行為、それがとても自分自身の
    自信につながってきたり自尊感情の高まりを
    見せてきてくれたな、というのがいまこの時期になって
    感じたところです」

一方、こちらでは・・・・
大人たちがお互いを褒めあっていました。

実はここは「褒める達人」を養成する検定試験の会場。

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「ものすごく誰からでも好かれるというのが、笑顔に現れています」

この日は、およそ80人が検定に参加していました。

   「自分が言われて嬉しい褒め言葉を
   できるだけたくさん書いて、出してください。
   5分間です。いきます、よ~いスタート」

実際に褒めあうほかに、筆記試験も。

検定は2010年から始まり、
4500人以上が「褒める達人」になりました。

みなさん、なぜ参加するのでしょうか。

参加者 「毎日おこりっぱなしのおかあさんなので、
      おこらずにほめて育てる
      お母さんになりたいと思って」

参加者 「まずは帰ったら、社員さんなり妻なりを
      ほめていきたいな」

参加者「人が育たない所の企業は、絶対にこれから
     生き残っていけないので」
    「人の成長が一番ですから」

そして企業も、
「褒める」取り組みをはじめています。

訪れたのは、
およそ14万人の従業員が働く、ヤマト運輸。

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山村さん 「私たちの褒めるシステム
       「満足バンク」になります」

「満足BANK」とは、
社内のイントラネット上で、お互いを褒めあう場。

「褒めたり」「褒められたり」を見える形で
貯めていく取り組みです。

山村さんに同僚の青島さんを褒めてもらいました

山村さん 「まず、相手を褒める、という
       ことでやってみましょうか」

コメントを入れ、完了ボタンを押すと・・・
ほめた山村さんと、ほめられた青島さん、
それぞれにポイントが入りました。


板谷 「ほめられた人だけじゃなくて 
    ほめた人にもポイントが入る」

山村さん 「相手のいいところを見つけてくれて
      ありがとう、っていう」

ほめられた青島さんは・・・

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青島さん「ありがとうございます」

板谷 「やはりほめられると嬉しいものでしょうか?」

青島さん 「そうですね。やはりこまかいこと、
      色々とみてくれているのだなと」

ちなみに貯まったポイントでもらえるものは・・・

板谷 「みなさん、バッジが光ってますけど。」

こちらの特製バッジ。
ポイント数に応じて色が異なります。
2008年にこの仕組みをとりいれたヤマト運輸。
職場でのコミュニケーションが活発になったといいます。

山村さん 「ほめることひとつで
       気分もとってもよくなる」

板谷 「また一週間がんばろうと思えたりしますもんね」

山村さん 「そうですね」

板谷 「グループの士気もあげる?」

山村さん 「お客様に対しても前に出てどんどんいいサービス
       しようという社員がどんどん増えている」


三越伊勢丹グループのカードカウンターでは…。

従業員どうし、褒めたいことを専用のカードに手書きで記入。
ほめる相手に手渡しています。

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社員 「ありがとうございます」


様々な企業に広がる、「褒める」取り組み。

専門家はその背景をこう、指摘します。

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「こういう時代ですので、
 なかなか大幅な給与アップ 
 だとか、あるいはポストを 
 増やして動機づける、
 そういったことが難しくなっている。」

「ですから、(褒めて)内面的な
 欲求に働きかけて動機づける
 こういう会社が増えてきています。」

投稿者:板谷由夏