2013年02月01日
LIFE 2013年1月30日 ~産む不安~
先週、都内で開かれた
妊娠・出産を考える女性向けのセミナーを訪ねました。

板谷「妊娠準備クラス。こちらですね。
こんにちは。よろしくお願いします。」
参加していた、20代後半から30代の働く女性。
その半数は独身でした。
彼女達が抱えていたのは、お産の不安。
独身28歳「出産のイメージがないので、会に参加して
少しでもイメージをつけて準備していきたい。」
独身35歳「不安なく働いたり、ママ業と両立するには
どうしたらいいのか考えたい。」
既婚32歳「住んでる場所と実家が離れているので
産む時にサポートをどうやったら受けられるのか。」
セミナーでは、妊娠や陣痛の仕組みなどを学びます。
教えてくれるのは、バースコーディネーター。
日本では、まだ数は少ないですが、
妊娠や出産についての知識を伝える専門家です。
「妊娠してるんだっていう事がわかった時の
赤ちゃん(受精卵)の大きさは米粒くらい。
米粒から1週間くらいで小豆の大きさになる。
だから妊娠前から食生活に気をつけた方がいい。
これぐらい成長が早いから。」
基本的な妊娠の経過を学んだ後、上映されたのは出産シーン。
参加者にとって、お産の一部始終を見るのは、初めてのことです。

私は、自分がお産した時のことを思い出しました。
なぜ、妊娠前からお産について学ぶことが必要なのでしょうか。
講師「女性にとって仕事と出産は切り離せないもの。
一生懸命仕事している人に向けて、
妊娠前から意識することはライフプランの中で大事。」
知識を学んだ後は、
セミナー会場となった出産施設の見学ツアーへ。
実際に目で見ることで、お産のイメージを掴んでもらおうという取り組みです。
向かったのは、分娩室。

このクリニックでは、妊婦が楽な姿勢でお産をする
いわゆる、フリースタイルでのお産が行われています。
実際にこちらでお産した女性が
出産当時の様子を実演してくれました。

出産女性「こう座って(足を)開いています。
四つん這いになったけど、出てきそうになったから
前を向いた。」
姿勢を変えながらできるお産。
それを初めて知った参加者たちは・・
独身35歳「陣痛は痛いって聞くけど、実際はどうでした?」
出産者「自分も痛いけど、赤ちゃんも頑張ってて
出てきたら楽しい世界が待ってるよと
プラス思考でいたので、赤ちゃんに対して頑張れって
思ってたら、痛さが消えて、赤ちゃんへの思いが強くて
あまり痛さを感じなかった。」
お産について知ることで、参加者の意識に変化がありました。
参加者「自分が気づいた時には、もう子供はいるって考えると、
普段の食生活を気をつけようって思いました。」
参加者「出産は陣痛が痛いとか職場に迷惑をかけるんじゃないかとか
不安の方が大きいけど、産むことを楽しむのはいいなと
考え方が変わりました。」
板谷「みなさんにもハッピーなお母さんになって頂きたいなと
これからお母さんになる人たちなので。」
さらに、出産した後の不安を解消する取り組みもありました。
女性が抱える出産した後の不安。
これを解消してくれる都内の助産院があります。
ここでは、産後、入院しながら体のケアを受けることができます。
「産後、うつや産後にパニックを起こす人が珍しくなくなってきた。
その根底にあるのは、育児不安もあるけど、
お母さんの体が不調なんです。」
産後は、ホルモンバランスが崩れる不安定な時期。
この時、入院して集中的に体のケアを行うことが、
精神的な助けになるといいます。
こちらの方に、話を聞きました。

尾形愛理子さん(39歳)。
3カ月前に慶翔(けいと)くんを出産しました。
尾形さんは、女性管理職として働くキャリアウーマン。
出産後、貧血がひどく、育児が辛い状態でした。
そこで、9日間、産後入院しました。
入院中は、助産師さんが身の回りの世話と育児をサポート。
子供と離れて体を休ませることができます。
初めての育児で、けんしょう炎になった尾形さん。
痛みをやわらげるマッサージケアを受けました。
すると…。
尾形さん「疲れてて(赤ちゃんが)大きくて重いと感じてたけど、
ケアしてもらって体がほぐれて、1時間半ぶりに会ったら
(赤ちゃんが)小さく見えた。
体と心と・・不思議なものですよね。」
退院後、体への負担を減らす育児アドバイス。
家に戻ったあとも役立つスリングの使い方を教えてもらいます。
尾形さんが、産後入院を利用したのにはワケがありました。

尾形さん「仕事と育児の両立をしたいから、今のうちに(体を)治して、
4月から復帰できる体づくりを集中してやっていく
時期だと思う。頼れる所を持つといい。」
板谷「お母さんにとって心強いですよね。」
尾形さん「出産前もそうですし、出産後も、育児の時も(頼れる)。」
育児にも影響する産後の過ごし方。
サポート体制が、女性たちの産む安心につながっています。
投稿者:板谷由夏