2013年02月11日

イチメン 2013年2月11日 ダニ媒介ウイルス

厚生労働省は先月末に国内で初めて確認されたウイルスで女性が亡くなったと発表しました。

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ウイルスの感染源である可能性が指摘されているのがダニです。
この種のダニは日本全国どこにでもいるダニで、
このダニに噛まれることによって新たなウイルス感染症にかかる恐れがあるといいます。


こちらがそのウイルス。

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「SFTSウイルス」と呼ばれていますが、日本語で「重症熱性血小板減少症候群」。
現状、このウイルスに対するワクチンや特効薬はなく、致死率はおよそ12%です。
現在研究が進められていますが、
単純計算で感染した人の8人に1人が亡くなると推計されています。


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去年の秋、国内で初めてSFTSの発症により亡くなったのは山口県の成人女性です。
女性は原因不明の発熱や嘔吐、血尿などの症状で入院していました。
女性がダニから感染したかは断定されてはいませんが、
亡くなった後にSFTSウイルスに感染していたことがわかりました。


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この感染症は4年前、中国で集団発症したことでその存在が明らかになりました。
2011年の段階で7つの省で患者が報告されていて、少なくとも170例あるといいます。
山口県の女性には最近の海外渡航歴はなく、日本国内でウイルスに感染したとみられています。


このウイルスの主な感染源といわれているのが、特定の種類のダニです。

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それは「マダニ」です。
ダニというと家の中にいるものを思い浮かべると思いますが、
マダニはそれとは違い、野外のやぶや草むらの中にいます。
専門家によると山間部だけではなく都市部でも確認されていて、
犬の散歩の時についたマダニが家の中に入り込むこともあるといいます。
体長が3ミリから4ミリほどで目で見ることができる大きさです。
人や動物にかみついて血を吸います。
ウイルスを持ったマダニに噛まれることで感染する恐れがあるといいます。


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このウイルスに感染しないためにはダニに噛まれないことが重要です。
厚労省はやぶや草むらで活動する時には長そで・長ズボンで
肌の露出を少なくすることが大切だとしています。
袖の隙間にも注意が必要です。

それでも噛まれてしまった場合には無理に剥がそうとすると噛みついた口などが体に残ってしまうため、
病院の皮膚科でとってもらうことを勧めています。
感染した人から他の人へ移るかどうかですが、くしゃみなどの飛沫による感染はありません。
しかし中国では患者の血液や体液に触れて感染するケースも報告されています。


ダニの活動は春から秋にかけて活発になるため、これからの季節、十分に注意が必要です。

投稿者:櫻井翔