2013年03月19日
イチメン 2013年3月18日 私にできること

震災から2年がたった宮城県石巻市。

去年6月にオープンした6店舗が集まるこちらの仮設商店街では、
いま、ある悩みを抱えていました。

「売上げ的にも3分の1以下になってしまって…」
地元のお土産品などを販売するこちらのお店。

利用客のおよそ9割が観光客だといいます。

今年1月、イベントを行った際には賑わいを見せていました。

しかし、今、平日は厳しい寒さも重なって客足が遠のき、
閑散とした状態が続くときもあるといいます。

「にぎわいが戻ってくればいいなと思いますね」
震災から2年。

見えてきた被災地の新たな課題。
こうした被災地の現状を肌で感じ、動き出した人がいます。

瀧澤勇人さん、43歳。

瀧澤さんは震災後、会社を休職。
貯金を切り崩しながら、ボランティア活動を続けています。
そして今、あることの必要性を感じています。

「たくさんの人に来てもらって(被災地に)お金を落とすことが
ひとつの社会貢献であり、被災地支援ですので」

そこで瀧澤さんは、被災地に人を呼ぼうと、
『復興現場の歩き方』と題した“ガイドブック”を出版することにしたのです。

出版費は200万円。
政府の支援事業として認められ、費用は賄われることになりました。

この日、瀧澤さんが向かったのは宮城県気仙沼市。

ガイドブックに掲載するポイントを探しにきました。

訪ねたのは、市内の神社。

「早馬神社を(ガイドブックに)取り上げて欲しいという意見をいただきまして」

この神社の高台には多くの近隣住民が避難して津波から逃れることができました。

「ここにも津波が押し寄せてきましたので、急いで
避難を促してギリギリ助かったわけなんですが」
津波の怖さを語り継ごうとしているこの神社を
瀧澤さんはガイドブックに載せることにしました。

続いて向かったのは気仙沼市の仮設商店街。
一軒、一軒、情報を集めてまわります。

瀧澤さん「前からたいやき屋さんはされてたんですか」
奥さん「そうですね」
主人「店が前の3分の1の広さですもん」

店はせまくなりましたが、震災前と変わらぬ味を守り続けています。

「あそこに行ってこれを買いたいって言われるようなサービスはしたいと思っています。
わざわざ来てもらわなきゃいけないわけですから。」

「なかなかネットではでてない情報もあるので」
「顔を合わせて初めてもらえる情報もあるので」

こうして宮城県内25か所すべての仮設商店街をまわりました。
瀧澤さんは本の編集も自分でやっています。

集めた情報を元に仮設商店街の地図を作成。
こちらは震災で店舗が
全壊した魚屋さんの情報です。

また気仙沼市内の震災前と震災後の写真を掲載。

初めて訪れた人でも震災前、
震災後の町並みがどうなっているかわかるようにしました。

瀧澤さんは4月の出版を目指し、編集作業を進めています。

「2年経って、まだまだ復興には道のりは険しい状態です。
人が来て、経済がまわってはじめて復興につながると思うんです」
「被災地のことをの復興現場のことを忘れないで欲しい。
ずっとまた来て欲しいと思います」
投稿者:櫻井翔