2013年07月29日

長周期地震動って何?

きょうは地震の際、高層ビルなどで注意が必要な
「特殊な揺れ」について取り上げます。

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このイメージCGは
きょう公開されたその揺れを軽減するための
日本初の装置です。

屋上に取り付けられた巨大な振り子式のおもりが
高層ビルの揺れに合わせて動き、
ビルの揺れを吸収するということです。
高層ビルを襲う「特殊な揺れ」、
「長周期地震動」というんですが、
今、対策が相次いで発表されています。

そもそも「長周期地震動」とはどのような揺れなのか?
私はきょう、実際に体験してきました。

私が訪れたのは様々な種類の地震を体験できる施設。

まずは2年前の東日本大震災の揺れです。
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「最初はそんなに大きくない。(机の下に)潜れない!
机の下に入るのも一苦労です。
 (机の下に入っている)状態で何とか耐えられる感じなので
立っているのはかなり難しい状態だと思う。
ああ、机も動いちゃう」
 
 
次に長周期地震動の揺れを体験しました。
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「立っていられないな。
 大きくて長い揺れなので、
 だんだん平衡感覚が分からなくなってきて
 しゃがまずにはいられないですね。
 これだけ長いと立ってどこかに歩いて向かうということは
 難しいと思います」

なぜこうした揺れが起こるのでしょうか?

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普通の地震の波は震源から離れると揺れは小さくなります。

実は大きな地震が起きた場合は
長周期地震動という波が生まれることがあって
この波は震源から離れても
揺れが弱まらない特殊な性質を持っています。

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また地盤がやわらかい平野部では
周りの岩盤に当たって反射し、
揺れが更に大きく長くなります。


東日本大震災当時の新宿の高層ビルも大きく揺れました。
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南海トラフ巨大地震の場合は、
揺れはこの数倍の2メートル以上、
10分以上続くと予測されています。

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こちらは高層ビルのオフィスを想定した実験映像。

長周期地震動によってオフィス内の棚が次々に倒れます。
さらにコピー機が室内を動き回り
机や壁に激しく衝突しているのが分かります。


「長周期地震動」ならではの危険は
どういったところにあるんでしょうか?
 
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高層ビルではVTRにもあったように
コピー機などが移動してぶつかって
ケガをする危険性があるので
ベルトで壁と固定するなどの対策が必要です。

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また高層マンションでは
テレビ台などキャスター付きの家具が動く危険性があり
滑り止めを付けるなどの対策が必要です。

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タンスは壁や床に固定していても
大きな揺れによって引き出しが飛び出すこともあり
非常に危険です。

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つり下げ式の照明は落下するおそれがあるので
ワイヤーなどで大きな揺れを防止する必要があります。 

このように長周期地震動への対策は
事前にどういったところが危険なのか把握して
準備するしかありません。
 
家庭や職場で日頃の備えをすることが何よりも重要です。

投稿者:櫻井翔