今月、世界的なファッションブランド グッチが日本の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」とのコラボレーションを発表。

「ジョジョの奇妙な冒険」は、通称ジョジョと呼ばれ、荒木飛呂彦さんが1987年に週刊少年ジャンプで連載を開始し、現在まで単行本にして100巻を超え、いまだ連載中。
単行本の累計発行部数は8000万部を突破しています。

物語は不老不死の敵とある一族との戦いを何世紀にも渡って描いたもの。
現在まで全8部構成で、主人公が変わって行くのが特徴。一族の中で主人公が受け継がれてきています。


このジョジョとグッチのコラボレーションが日本を含め世界21か国のグッチショップで展開されているんです。
銀座グッチ前にもジョジョを撮影する多くの女性の姿が見られました。

その女性がはまるジョジョの魅力1つ目は「ファッション」。
各キャラクターが身にまとう服はカラフルかつ斬新。
そのファッション性に、グッチも惚れ込み今回のコラボレーションが実現したんです。

また、2009年にはフランスのルーブル美術館で展示会が開催されるほど、その芸術性が高く評価されています。

演歌歌手石川さゆりさんもその美しさに惚れ込み新作CDジャケットのイラストをジョジョ作者の荒木さんに依頼。

更に、石川さんが去年の紅白歌合戦でつけていたかんざし、がいこつのようなデザインですが、これはジョジョのキャラクターが身につけている服のデザインをモチーフにしていました。

それだけではありません。
石川さんが舞台の背景に使ったイラストもジョジョの作者の荒木さんが書き下ろしたものだったんです。


そして、ジョジョの魅力2つ目は「ジョジョ立ち」。
東京ドームで開催されたジョジョ立ちのイベントには多くの女性の姿がありました。

ジョジョ立ちとは各登場人物の独特な決めポーズのこと。
その特徴は、全身を駆使して関節をひねり、力強さを表現していることです。
現代用語の基礎知識によるとジョジョ立ちとは主人公の奇妙なポーズを真似、自分の体で表現したものとあります。
実は今年行われた箱根駅伝でも大のジョジョファンという選手が
ジョジョ立ちでフィニッシュして話題に！

なぜジョジョ立ちはキレイに見えるのか、東京芸術大学の宮永先生に聞いてみたところ。
人が美しいと感じるポーズの大切な要素に、体全体を使った力強さがあるんだそうです。

名作と言われる彫刻とジョジョ立ちに共通することは、両者とも関節を限界まで稼働させた力強さの表現。
これが、ポーズを美しく見せていんだそうです。

こうしたジョジョ立ちの魅力にひかれ、去年、東京ドームを貸し切ってジョジョ立ち教室が開かれました。
ジョジョ立ち上級者が指導のもと、500人がジョジョ立ちの練習に励みました。