放送内容

HATENAVI

2013/03/01 放送
特別編 もこみちパリの食文化最前線を調査!

特別編 もこみちパリの食文化最前線を調査!

世界171か国1万3000冊の中からすぐれたレシピ本を表彰する、「グルマン世界料理本大賞」の「日本料理本部門」で最終ノミネートされたもこみちさんのMOCO'Sキッチンは見事グランプリを獲得!

その快挙は2/25のZIP!速報でもお伝えしましたが・・・・
パリを訪れたもこみちさんにはもうひとつ、別の目的がありました。 

世界三大料理のひとつ、フランス料理。
食の都パリで実際の食文化を見てみたい!そんな思いがあったのです。
そこで、パリの食文化その最前線を調査します!!

パリは初めてというもこみちさんを今回案内してくれるのはこの方!
パリで暮らして14年目を迎える長江桂子さん。

長江桂子さんは、世界的に有名な料理学校コルドン・ブルーを卒業後、天才料理人トロワグロ氏に見込まれパリの三ツ星レストランでシェフパティシエとして活躍。
現在はレストランや企業のメニュー開発をしたり世界各地の学校やイベントで講師を勤めています。

先ず、もこみちさんが調査に向かったのはパリ市民の台所、マルシェ。
「イエナのマルシェ」と呼ばれるこの市場には毎週水曜と土曜の2回、新鮮な野菜やお肉、魚介類が並びます。

本来地元の食材が集まるマルシェですが最近は食の国境が薄まってきてフランスでは食べなかった東南アジアの果物や世界各国の調味料などを一般市民が買いにきているそうです。

この国際色豊かな野菜売り場で、プロの料理人で知らない人はいないという野菜づくりの達人 ジョエルチーボーさんに、なぜこれほど多くの野菜を作っているのか伺いました。

■ジョエルチーボーさん
「フランス料理は保守的で昔は世界一だと皆が思っていた。
でも今は色んな食文化が入ってきている。
フランス料理ももっと改善していくなら、もっと新しい野菜を試す必要があると思うんだ。」


市場を調査したもこみちさん。
ではレストランの最前線は今どうなっているのでしょうか?

フランスには大きく分けて「ガストロノミー」と呼ばれる高級レストランと庶民的なお店「ビストロ」があります。

しかし、最近は高級店で腕を積んだシェフがあえてビストロで勝負する!
そんなお店が流行しビストロノミーという造語も生まれてきています。

そんな今、話題のビストロノミーをもこみちさんが調査したのは有名三ツ星レストランで長年腕を磨いたシェフが2年前パリにオープンしたお店。

開店以来、連日この賑わいで2012年!数あるパリのビストロの中で最優秀選ばれたビストロノミーです!
高級食材をふんだんに使いながらも価格は高級レストランよりかなり抑えていました。

そして今、フランスの高級レストランにはほぼ全て日本人シェフがいるとも言われています。
こうした日本人から調味料や食材の組み合わせのアイデアをもらい、新たなフランス料理が産まれてきているんだそうです。

今回、パリの食文化の最前線を見てきたもこみちさん。
世界料理本大賞の会場でも食を通じて人々の交流と情報交換が生まれ、新たな料理が誕生するきっかけにもなっていました。