放送内容

HATENAVI

2013/05/22 放送
JAPANAVI第4弾 外国人に大人気!メロンパン

世界に誇る日本のメロンパンの実力をナビゲート

メロンパンが産声を上げたのは大正時代の日本だと言われています。
名前の由来は、「表面の網目状の模様がメロンに似ているから」「メレンゲパンが変化して」…など諸説あります。

そして誕生から、およそ1世紀。
今では、中にメロンクリームが入っているものや、白あんが入ったラグビーボール型のものまで、全国に100種類以上あるといわれているメロンパンは、国民的人気を誇る、まさに菓子パンの王様。
外国人100人に聞いたところ、およそ6割の方がメロンパンを知っていました。

中でも、日本に1か月以上滞在している外国人は、ほぼ全員がメロンパンを食べたことがあるという驚きの結果に。

東京・浅草にあるお店では、およそ40年前から売り出した名物のメロンパンを求め、多くの外国人が訪れていました。
そのため、英語で書かれたメニューも。

ちなみに、調査したお店では、メロンパンを「ジャパニーズ・トラディショナル・スウィート・ブレッド」と表記していました。

外国人たちはメロンパンの何に魅かれているのでしょうか?

多くの方が口にしていたのは、その甘さ。
海外にはメロンパンのような甘いパンはあまりないそうなんです。
そこで、ヨーロッパを中心に世界中のパンを取り揃えるお店に協力してもらい、調査してみると。

お店で扱っている外国のパン・26種類中、「砂糖を使った甘いパン」は11種類。

外国人の声と違い、意外と「砂糖を使った甘いパン」が多いという結果に。

11種類の内、8種類は生地を薄く伸ばして、何重にも重ねたデニッシュと呼ばれるパンのバリエーション。

残りの3種類も、クロワッサンにチョコなどを練りこんだもの。

メロンパン以外にも、クリームパンやジャムパンなど数多くある日本の菓子パン文化に対し、海外には、「甘いパン」の種類はあまりことが分かりました。

では、なぜ外国には「甘いパン」が少ないんでしょうか?

専門家によると、主食がパンである外国人にとって、砂糖が入った甘いパンはデザートのような存在なんだそうです。

そして他にも、メロンパンが好まれる、こんな理由がありました。外側はサクサクで、内側はしっとりのメロンパンの独特の食感は、外国では珍しいというんです。

では、その食感は、どのように作られているんでしょう?

その秘密を探るべく、メロンパンの製造工場へ行きました。
実は、上からかぶせているのはクッキー生地。

メロンパンのサクサクした食感の正体は、上からかぶせたクッキー生地だったんです。
サクサクした生地と、フワフワした生地を一緒に焼き上げるメロンパンの製造法は、世界中でも珍しいそうなんです。